令和2年度 食文化栄養学実習

浅尾貴子ゼミ■フードマーケティング研究室


【実録】別腹パフェを徹底分析!
食後に適した量・食材・食感・盛り付けのポイント


 市場の食後向けパフェの分析を行い、分析を元に外食企業へメニュー提案を行いました。
 私は「和食レストランとんでん」のメニュー開発を担当しました。食事メニューが充実しているお店ですが食後に適した量のデザートが少ないことや、世の中のパフェブームなどを踏まえて、課題を設定しました。それを基に大人の女性をターゲットとした食後向けのパフェを考案するべくポイントを探りました。
 環境分析では、食後のデザートへのこだわり、ご褒美感の訴求が見られました。市場調査はチェーン店、小売店、食後パフェ専門店の3 分野で行い、各々異なる点と共通するポイントを感じました。例えば、食材では果実の清涼感、アルコールの特別感で購買意欲を作ったり、食感では異なる食材の組み合わせでアクセントを作り食べやすさに繋げていました。盛り付けでは層状に見せる組み立てが飽きさせないポイントでした。このことから食後には、量以外にも複数の要素が必要だということが分かりました。
 これらの分析を基に、とんでんへは夏向けの大人なメロンパフェを提案しました。お客様目線の商品を考えることが1 番難しかったですが、アルバイトで店舗の制約を把握しつつ「食べて分析」「作って検討」の経験が出来たからこそ、商品提案につなげられたと考えています。
◆小売業・外食業への商品提案やオンラインゼミ活動、坂出金時プロジェクト
 ゼミでは他にも、小売業と外食業へ商品企画提案を行い企画書考案の基礎を習得し、オンラインゼミでは他のゼミ生のテーマに触れ、幅広い考察力を身につけました。活動終盤では、坂出金時いもを使ったプロジェクトに参加をして、より開発手順や企画書の理解を深めることができました。この1 年半の活動でテーマに限らず食品の開発過程を幅広く体験し、食業界で働く準備として、良い経験になりました。