令和2年度 食文化栄養学実習

浅尾貴子ゼミ■フードマーケティング研究室


たのしい企画の作り方
企業の仕事と学内カフェのウラ話


 1年以上にわたるゼミ活動で主に、外食企業での食イベントの企画提案、小売企業への商品提案、学内カフェの運営の3つを行いました。
 外食企業への企画提案は、“コドモがオトナに憧れて、オトナがコドモゴコロを思い出す”をコンセプトとするスマイルズが運営するファミリー向けレストラン「100本のスプーン二子玉川店」で、店舗で実施する母の日企画を提案しました。また、会社と食品メーカーとのコラボ企画にも携わり、設定されたシーンに合わせたレシピを作成しました。クライアントとの制約がある中で、レシピを考案し書類にまとめる作業や、締め切りまでの短さを経験し、仕事になると楽しさだけでないことを改めて実感しました。
 学内カフェの企画では、季節の食材と色をテーマにしたアフタヌーンティーを提供しました。栄大生のご褒美時間をコンセプトに、お昼休み以外にゆったりおしゃべりをしながら食事を楽しんでいただく場を作りました。4月には、春らしくピンクで、いちごを使用しました。10月は、ハロウィンを黄色・紫・黒で表現し、かぼちゃ・紫芋を使用しそれぞれ色を出しました。
 企画を作成するにあたり、自分がやりたいことや、店舗でやりやすいことを取り入れるだけでなく、お客様の視点から求められていることを考え、それらをバランス良く取り入れることに苦労しました。学内カフェでは、季節に応じたメニューの具体的な内容を考えることが想像以上に難しかったことや、原価計算、盛り付けを含めた料理スキル、写真の撮り方や販促物の作成等、やって初めて身につくことがほとんどでした。楽しい企画の裏方にいる自分自身もワクワクできるゆとりが不可欠だと思えたことも、新しい発見でした。