令和2年度 食文化栄養学実習

浅尾貴子ゼミ■フードマーケティング研究室


笑顔作る企画をクリエイト!
~レストランと学内カフェとプリンの1年の記録~


 スマイルズの運営するレストラン「100本のスプーン現代美術館店」での食企画や、学内カフェの企画・運営、プリンをテーマにした調査をしました。
 スマイルズでは外食企業における企画の手法を知るため、昨年12 ~ 2 月に美術館の企画展に合わせたメニュー・イベント企画を行いました。対談は実現したものの、アーティスト側の許可が下りずメニュー販売は実現できませんでした。8月には企業の仕事を手伝い、商材のアレンジレシピ作りにも挑戦しました。対象の商材を主役にすることが重要でした。外食企業の業務では、目的と再現性が優先されることを再確認しました。
 10月・11月に3号館を使用し、企画の作り方を活かして「撮ることを楽しむ」ことをテーマに学内カフェの運営をしました。3月~ 6月の自粛期間中よりメニュー考案・レシピ作りを行い、当日にはテーブルクロスなどの小物も複数用意し、撮影スポットも作りました。テーマを伝えるためには、料理だけではなく、空間・販促物も合わせて演出することが必要であると感じました。
 学内カフェで提供するための市場調査、それを活かして坂出金時いものアイデアコンテストでプリン商品の考案をしました。プリン商品には、人気の上昇中のねっとり食感のイタリアンプリン・カタラーナをアレンジしました。芋の特徴である皮の色味や型くずれのしにくさを活かすことを意識しました。
 一年を通して様々な形の企画を考えた結果、実現を目指すためには様々な立場の人の協力が不可欠であると改めて感じました。だからこそ実現性・目的を明確にし、関係する人を説得する準備が必要です。料理はもちろんのこと、販促物やネーミングなども具体的に示すことが必要であることを痛感しました。