令和2年度 食文化栄養学実習

浅尾貴子ゼミ■フードマーケティング研究室


くらしをサポート!お惣菜開発への道
商品と売り場と工場から分析した商品づくりのポイント


 ミールキットや惣菜など、働いている女性をターゲットにした商品企画に取り組んできました。
 昨年10月から11月にかけて、コンビニなどのカット野菜のメーカーであるマルマサフードに、ミールキットの企画を提案しました。世界の料理でワクワク感のあるメニューを考案し、四群点数法で健康要素も加えましたが、宅配など限られた販売場所以外では流通も難しく、課題が多いことを知りました。
 12月から6月にかけて、麺惣菜メーカーのクリタエイムデリカに季節と行事をテーマにした惣菜を提案しました。中でも節分がテーマの豆を使った商品については、工場試作や取引先商談のプロセスまで進みました。野菜がとれるスープ商品も考案しましたが、企業の業績不振や社会情勢の変化もあり、商品化のプロセスまで持ち込めなかったことが残念です。
 4月から7月にかけて、ゼミがオンラインに変わりました。今までの活動ができなくなりましたが、テーマに沿って商品を購入したり、自宅で料理をして発表するなどの工夫を凝らしました。企画する力と、盛り付けを含めた調理技術を上げる訓練になりました。
 9月から10月にかけて、学科イベントとして募集があった坂出金時いもの商品案にも挑戦しました。今までの実習経験を生かして惣菜2品の企画書を作成しましたが、残念ながら選考通過はできませんでした。考案はスムーズに進めることができ、企画作成のまとめとしては、良い経験になりました。
 商品づくりは、根拠のある企画作成や、売り場によって異なるお客様のニーズを想像する必要があると分かりました。また、中食業界では工場での実現性や物流の条件が優先されることから、専門的な知識と経験が不可欠であることも実感しました。