令和2年度 食文化栄養学実習

浅尾貴子ゼミ■フードマーケティング研究室


イマドキの食品パッケージと手間なし惣菜の開発
デザインと商品に関する考察と課題について


 食品メーカーの「三和豆水庵」、小売企業の「北野エース」、「香川加工食品アイディアコンデスト」で商品企画開発に取り組みました。
《概要》近年女性の社会進出が進み、時間をかけて食事を用意する人が減っているといわれています。味や食べ方がわかりやすいパッケージデザインと、すぐ簡単に健康的な食事が用意できる商品を作りたいと考え、この研究を行いました。
《商品開発について》まず、時代の流行やターゲット別の嗜好などを調べるために環境分析や市場調査に取り組み、ヘルシーでタンパク質を多く摂取することが出来る、植物性商品や大豆ミートが注目されはじめていることが分かりました。そこで、それらを使い働く女性をターゲットにした、温めるだけで直ぐに食べることが出来る商品を複数案考案し、三和豆水庵に商品案をプレゼンしました。その中から、そぼろ状にした豆腐と大豆ミートを混ぜ、味をつけたお惣菜商品の「おとうふそぼろ」が採用となりました。
《パッケージについて》身の回りにあるパッケージデザインを知るため、市場調査を中心に取り組みました。実際の売り場を見に行くことで食べ方がわかりやすく、尚且つ商品のイメージを損なってはいけないことや、ターゲット別に好まれるフォント、色調があるのだと知ることが出来ました。それらを踏まえ、ターゲットごとに複数のデザイン案を提案し、食べ方を分かりやすく表現した案が採用されました。
《まとめ》商品開発、パッケージのデザイン共に、時代の流れや客層などを分析することが最重要であると考えられました。また、分析に見合った商品を考案することや、周りの意見を取り入れる柔軟な考え方も必要だと知り、身につけることが出来ました。