香友会主催講座・講習会
令和4年度第1回「元気はつらつ市民講座」開催報告

 令和4年10月26日(水)10時より、第1回元気はつらつ市民講座が香友会館において開催されました。テーマは「体力と食事のチエックしてみませんか」と題し、体力測定と講義を実施する旨を広報し、70歳~80歳代の近隣の皆さま男性1名、女性14名の計15名の方が参加して下さいました。申し込み時に1~3日分の食事を書ける範囲で記録していただき、動きやすい服装でお越しくださいと周知して当日を迎えました。

 天候が目まぐるしく変化する日々でしたが、当日は穏やかな晴天となりほぼ全員、徒歩でにこやかに会場に来て下さいました。9時30分より受付を開始。感染対策として手指消毒、検温、健康チエックシートの記入をお願いした上で研修室に入場。その後参加票(氏名、生年月日、体調不良時の緊急連絡先、治療中の疾病等の設問)を記入し、血圧測定をしてから講座が始まりました。

講師画像

講師の新出真理先生

 講師は女子栄養大学栄養科学研究所 客員研究員 ヘルスサポート研究会カナン代表で管理栄養士 博士(栄養学)の新出真理先生が務められ、コロナ渦における健康への影響、特に体重管理と運動との相関性についてまず解説して下さいました。続いて本日のスケジュールの説明があり、前半はスタッフの誘導により参加者が順次測定を行いました。測定機器は女子栄養大学栄養科学研究所より拝借したもので、行った測定は次の通りです。

①    体組成 (体脂肪量、筋肉量、骨格筋指数)

②    体 力 (握力=全身筋力の目安、開眼片足立ち=脚力とバランス機能の目安)

③    食 事 (食品摂取の多様性スコア、FFQ=食物摂取頻度調査)

 体組成測定は参加者全員実施しましたが、握力測定は血圧が高めの方にはご遠慮いただき、混乱なく、和やかに実施出来ました。11時過ぎごろ測定が終了し、各自の記録をもとにBMIや握力等結果の判定について再び新出講師より解説がありました。参加者の皆さんは本日実施した測定から各自の内臓脂肪レベルや骨格筋レベル、全身筋力や脚力とバランス機能の目安の自己レベルをご自身で数値化し認識出来たことにとても満足しておられるようでした。

講座画像

講座の様子

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体組成測定の様子

 

 

 

 

 

 

 


 引き続き新出講師からは食品摂取多様性得点と筋量および身体機能との関連についてデーターをもとに解説があり、2000年に厚生省、文部省、農林水産省から出された「食生活指針」に基づき、一日3食きちんと食べること、主食・主菜・副菜を基本にバランス良く食べること、高齢期になってもたんぱく質はしっかり摂取すること、についてそれぞれ毎日の食生活にすぐにでも取り入れられる情報をふんだんに盛り込んで丁寧にお話し下さいました。

 参加された皆さんはご自身の健康維持にはとても関心が高く、最後まで大変熱心に聞いておられました。講話終了後には本日の結果をもとに、1階ミニホールにて管理栄養士5名が手分けして参加者全員に個別にアドバイスをして講座は終了となりました。またFFQ(食物摂取頻度調査票)については質問項目数が多いため希望者のみに実施し、結果は後日郵送としました。健康志向の高まりとともに自分の状態を数値で知りたいとの思いをお持ちの方が多くいらっしゃることを実感した1日でした。


〔報告 香友会広報部〕