香友会主催講座・講習会
平成30年度第1回「元気はつらつ市民講座」開催報告

~栄養教諭が教える美味しい時短料理~

 平成30年7月26日(木)10時30分より、香川綾記念教育交流センター香友会館において第1回「元気はつらつ市民講座」が開催されました。今回のテーマは「栄養教諭が教える美味しい時短料理」で、埼玉県栄養教諭・管理栄養士・女子栄養大学大学院生の高橋澄子先生を講師にお招きして、小学校でどのような食育が行われているのか、また、時間をかけなくてもおいしく料理をつくる秘訣についてご教示いただきました。高橋先生は平成7年に女子栄養大学実践栄養学科をご卒業後、学校栄養士としてご活躍されました。現在は女子栄養大学大学院食修士課程に在籍中で、武見ゆかり教授の食生態学研究室にて、給食の食べ残しの要因を探る研究をしていらっしゃいます。

講師画像

髙橋澄子先生


 高橋先生が勤めていた所沢市立和田小学校では、学校の目の前に畑があり、その野菜が学校給食用に毎朝、届けられます。野菜の成長を見学したり、農家さんから話を聞いて、給食で口にする野菜が愛情をもって育てられていることを子ども達は身近に感じながら生活しています。栄養教諭が野菜を作っている農家さんと子どもたち、時にその後ろにいる保護者の方をつなげて食育を展開している様子や、毎日の給食が「生きた教材」であることが伝わってきました。
 講義の途中で、参加者全員で「利き醤油」を行いました。価格の安いお醤油と高いお醤油にどのような味の違いがあるか…参加された皆さんの中でも迷われた方もいらっしゃったのではないでしょうか。高橋先生から、この価格の違いは原材料の違いに由来するとの説明があり、身近な調味料の違いも勉強することができました。

会場様子画像デモンストレーション画像
 
 調理のデモンストレーションでは、給食現場と家庭調理の作業工程の違いのお話から、給食現場の工程を生かしながら時短する技を披露していただきました。また、鶏肉のゆで汁を使用した旨味たっぷりのスープは、市販品のスープに比べ、うっとりするような美味しさでした。
 試食の時間には、全員で席を丸く囲み、さながら給食の様な楽しい雰囲気で、先生のお人柄も相まって笑いの絶えない時間となりました。

試食メニュー画像

試食メニュー
鶏ハムを使った簡単バンバンジー
コーンたまごスープ
トマトと冬瓜のスープ
小松菜の香味和え
豆腐ずんだもち


 また、今回の講義には埼玉県学校給食会の島村様より、明治、昭和30年代、昭和50年 代、平成元年ごろ、現在の給食と年代別給食のサンプルもご紹介いただきました。参加した皆様からは「懐かしい!」というお声も多く、時代ごとに様変わりしている給食の歴史を垣間見ることができました。

〔取材 香友会広報部〕