香友会主催講座・講習会
令和7年度第3回「元気はつらつ市民講座」開催報告

 令和8年1月19日(月)10時より、香友会館にて第3回「元気はつらつ市民講座」が開催されました。「長寿を生み出す奄美の食文化」というテーマで、一部は鹿児島支部の協力のもと、奄美大島より久留ひろみ先生の講演をリモートでお聞きしました。
 二部は香友会館において、鹿児島県出身の児玉直子千葉支部長による調理デモンストレーションと試食をおこないました。

会場画像

久留ひろみ先生によるリモート講演

 

≪講師プロフィール≫
久留ひろみ(ひさどめ ひろみ)先生
奄美大島生まれ
奄美食文化研究家・博士・栄養士
奄美食育食文化プロジェクト理事長
女子栄養短期大学卒・沖縄国際大学卒
鹿児島大学大学院修了



奄美の食文化の特徴

・奄美は海の幸、山の幸、里の幸が揃っている
・奄美の料理は島々で少しずつ異なる
・本土とは気候や土壌、地形が異なる為、食材が異なる(野菜、魚、海藻、黒豚)
・奄美の食文化は大きく分けると琉球に近いが、味付けは味噌味が多い
 (保存食を味噌漬けを主にしていたため)
 味噌漬け=豚味噌 魚味噌 豆味噌 タコ味噌 イカ味噌など
 塩味付けの多い沖縄とは少し異なる

奄美の長寿の要因

①  芋、雑穀をとる
②  ハンダマ、よもぎなど雑草をとる
③  魚、豚など中身(内臓)を食べる
④  味噌、ミキなど発酵食品をとる
⑤  ツバシャ、苦瓜、シブリ、パパイヤ、島きゅうりなど島野菜を多くとる
⑥  豆味噌、落花生など豆類をとる
⑦  アオサ、モズクなど海藻をとる
⑧  パッション、スモモ、バナナ、タンカンなど果物をとる
⑨  出汁文化(昆布 薄味)

 奄美は世界一長寿者である泉重千代さん、本郷かまとさんを輩出している。長寿食文化があるといえる。奄美の長寿食文化と伝統野菜、調味料(キビ酢 黒糖 自然塩 味噌)など奄美の食を次世代に伝えていき、今の時代に合う健康料理として見直していく。奄美の食には大きな可能性がある。奄美の食文化は私たちの財産です。とお話しいただきました。

 二部では鶏飯と油ぞうめんの調理デモンストレーションと試食をおこないました。
 鶏飯は鹿児島県の学校給食で一番人気の料理。鶏スープが誰にでも好まれることと、トッピングがいろいろできることが要因。鶏飯のスープはたっぷりの鶏ガラ、鶏手羽先、鶏胸肉に干し椎茸、昆布、生姜、ネギを加えて1時間から1時間半弱火にかけてとります。トッピングは鶏肉、味付けをした干し椎茸、錦糸卵、パパイヤ漬け、葉ネギ、ミカンの皮、刻みのり。ご飯の上に具をトッピングして味付けしたスープをかけます。スープは脂っぽくなく、旨みたっぷりで参加の皆さん、大変美味しいとの感想です。

鶏飯材料

鶏飯の材料

鶏飯画像

鶏飯

 

 

 

 

 

 


 油ぞうめんは、いりこ(煮干し)を油で炒めて人参、薩摩つきあげ(さつまあげ)、にらを炒めて薄口しょう油、酒、水を加え、茹でたそうめんを加えてほぐしながら炒めます。水を加えますが、煮干しやさつまあげのうまみがあり、おいしいそうめん料理でした。油ぞうめんという名前から想像して油っぽいのかなと思いましたが、さっぱりしていました。最近は子供が煮干しを食べにくいので、オリーブ油でかえりを炒めて使うことが多いとのことでした。さつまあげの代わりにかまぼこやハムでも良いそうです。

油ぞうめん材料画像

油ぞうめんの材料

油ぞうめん画像

油ぞうめん


 他に温めたカシャ餅をいただきました。カシャ餅は柏餅のような物でカシャや月桃の葉で包んで蒸したヨモギと黒糖の入った餅です。

カシャ餅画像

カシャ餅

 講座には、坂戸市報、鶴ヶ島市報、川島町報等で情報を得た29名が参加。60代以上の人がほとんどで、70~80代の人が合わせて17名でした。

アンケートでは、講座に参加した理由として「テーマが魅力的だったから」という人が80%近くいらっしゃいました。また、参加者の中に鹿児島出身の方が数名いらっしゃいました。坂戸で鹿児島料理が食べられるとは思わなかった。美味しかった、お腹がいっぱいになった。勉強になったとの感想がありました。

取材・報告:香友会広報部