令和7年3月9日(日) 女子栄養大学駒込校舎にて、東京支部定例総会ならびに研修会を開催しました。
研修会のテーマは『香りをたのしむスパイスセミナー』
講義の様子
講師はハウス食品開発研究所主席スパイスマスターの岩畑慎一先生。スパイス、レトルト、調味料関係の開発に携わり35年、その間、76件もの特許を出願されたスペシャリストです。
第1部では、そんな岩畑先生から、スパイスの科学や魅力、香りの再構築、コクの概念といった幅広いお話を研究報告や持論を交えて伺いました。印象的だったことは、「インド料理のスパイスを日本の調味料に例える」ということ。ターメリックは昆布だし(基本のだし)、クミンパウダーは鰹だし(特徴のあるだし)、コリアンダーは酒(華やかな香り)、和の料理に当てはめると、なじみのないスパイスが一気に身近なものに感じられるのが不思議です。
また本セミナーでは、カレー粉づくりを体験させていただきました。調合を始める前に、『カレー粉はスパイスの配合『量』に依存しない。(用意したスパイスを)小さじ1~3で混ぜ合わせればよい』と伺っていたため、皆さん、気負いなく配合を楽しんでいらっしゃいました。
第2部は、松柏軒に場所を移しての懇親会。スパイスの効いた特製カレー、サラダ、デザート、飲み物をいただきながらおしゃべりに花を咲かせ、楽しいひと時を過ごすことができました。
※参加者は17名(支部会員11名、学生会員2名、会員外4名)と少なめでしたが、その分、皆様がカレー粉づくりをじっくり堪能することができました。
※カレー粉づくりの準備のため、ボールや篩、ミキサーなどを松柏軒からお借りしました。いろいろとお世話になりましたこと、御礼申し上げます。
オリジナルスパイス材料
カレー粉作成前の講義の様子
カレー粉作成中
スパイスと石臼
懇親会ご参加者と