香友会支部活動
新潟支部総会&研修会開催報告

 令和6年7月13日(土)、令和6年度新潟支部総会および研修会を開催いたしました。総会の参加者は10名でしたが、研修会に支部会員14名の他、県内の栄養士養成校の学生8名を含む一般の方19名の参加がありました。

新潟支部総会画像

支部総会の様子

 研修会は、「『塩』研究からみる 塩と健康 かしこい節塩術」をテーマに竹内 瑞希氏(新潟医療福祉大学健康科学部 健康栄養学科助教)にご講演いただきました。講演テーマの「減塩」は、日本人の食生活及び健康にとって普遍的な課題ですが、“「塩」研究からみる 塩と健康 かしこい節塩術 ”という興味を引きつけられる演題でした。
 受講者の半数以上が学生及び一般参加者であることを事前に講師の竹内先生にお伝えしていたこともあり、大変わかりやすい資料を用意していただきました。また先生のお話もとてもわかりやすく大好評でした。

 今回の講演では、減塩が生活習慣病対策のために世界的に重要視されているアクションであること、ナトリウム(Na)の取り過ぎを単にNaだけでなくカリウム(K)不足を合わせて評価するナトカリ比(Na/K比)が重要で、日本型食生活は食塩摂取量が多い傾向にあるため、ナトカリ比を下げる視点も取り入れることが有効であることを学び直し、自らの減塩行動を振り返る機会となりました。
 さらに、竹内先生は、減塩指導で大切なことはナトカリ比の数値だけを見るのではなく、個人の食事内容や食行動を丁寧かつ詳細に聞き取ることが必要であるなど、栄養士の仕事の重要性を示唆してくださいました。
 そして何よりも感銘を受けたことは、本学後輩が病院栄養士として十分な経験を積んだ上で、さらに多くのスキルを得るために働きながら大学院に進学し、その結果大学へと職場を移し、海外へも活躍の場(6月にカナダで開催されたICND2024)を広げていること。また一方では子ども料理教室に携わる等、食と料理に関する知識と技術を広める実践活動をおこなっていることでした。

 今回、竹内先生の講演を聴いた学生は憧れの念を抱いたと思います。そしてSNS等で本学先輩の活躍を知った若い後輩達も後に続いてくれるだろう、そんな機会となったのではないかと期待しています。同窓会が若者の未来を後押しするお手伝いができればうれしいと感じた一日でした。

講演会講師画像

研修会講師 竹内瑞希先生

研修会の様子画像

研修会の様子

 

 

 

 

 

 

 


報告:新潟支部 細野留実(学部昭和61年卒業・院修士昭和63年修了)