香友会支部活動
新潟支部研修会開催報告

 

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講師の曽根あずさ氏

 令和5年7月2日(日)、新潟支部総会および第1回研修会を開催しました。
 研修会は講師に新潟大学医歯学総合病院 栄養管理部 がん病態栄養専門管理栄養士の曽根あずさ氏(学部平成13年卒業、大学院修士平成16年修了)を迎え、「がん治療を支える栄養療法」のテーマでご講演いただきました。支部会員の他、一般の方や栄養士・管理栄養士養成校の学生さんも含めた31名が参加しました。
 今やがんは身近な病気であり、今回の講演会は多くの人々にとって大変興味関心を引くテーマでした。 


 栄養指導や食事相談では、とりわけがん患者さんは治療効果のある特定の栄養素や食品を求めがちです。しかし基本はバランス食であること、そしてバランス食が如何に大切で、それを納得させることがとても難しいこと等々、栄養指導の大切さを改めて感じました。患者さんの考えを否定せず、しかしバランス食の大切さを理解してもらうための説得力ある言葉はエビデンスに裏付けされているものであること。講師の常に文献や研究報告を調べていく姿勢に感銘を受けました。さらに、栄養療法を成功させるためには、共感・傾聴の姿勢による患者さんとの信頼関係の構築が必須であると感じました。
 ご講演は、随所に高度な知識が盛り込まれた内容でしたが、「とてもわかりやすかった」、「この栄養士さんになら相談してみようと思った」、「栄養士さんの仕事が良くわかった」という感想が寄せられました。
 食べられない状態はがん以外の病気でも、日常の誰にでも起こりえることです。この講演で学んだことを家族や身近ながん患者に活用するとともに、職域や対象を限らず、栄養士は食べることに関してならどんな疑問や悩みにも対応できる存在でありたいと決意を新たにできた講演でした。

研修会の様子画像研修会の様子画像

 

 

 

 

 


報告 新潟支部 細野留実(学部昭和61年卒業、大学院修士昭和63年修了)