オンライン講演会
次世代の生活習慣病発症リスクは妊娠前・妊娠中・乳幼児期の栄養で決まる(DOHaDドーハッド説)
福岡 秀興
千葉大学予防医学研究センター客員教授
早稲田大学ナノライフ創新研究機構/福島医大特別研究員
日本DOHaD学会名誉理事長
日本の小さく生まれる児(低出生体重児:出生体重2500g未満児)の割合は、先進工業国でも圧倒的に高く、この高い割合が30年以上持続しています。小さく生まれる(含早産)と生活習慣病リスクの高くなる事は既に確立した現象です(DOHaD説:1Developmental Origins of Health and Disease)。ましてや「小さく産んで大きく育てる」事は、疾病リスクを高くする危険な考え方です。最近行われた日本の大掛かりな疫学調査でもそれは証明され、日本医師会雑誌や多くの医学雑誌等にもDOHaD説の特集が取り上げられてきました。現実に、発達障碍児の増加、小学生学力テストの成績低下傾向、若年男女の身長低下傾向、閉経年齢の若年化・40-50代男女の大腿骨頸部骨折の増加、糖尿病・透析の増加傾向等が注目されていますが、これらはDOHaD説を基本に考えねば理解できない現象です。
それは人生極めて早期の受精時、妊娠中、乳幼児期の栄養と遺伝子の相互作用により、遺伝子発現系が大きく変化して、それが疾病リスクの素因となるのです。低栄養(逆に過剰栄養も)はその発現系を障害します。例えば20代女性の痩せは20-25%に達しており、妊婦のエネルギー摂取量は食事摂取基準を満たしていません。栄養素も大部分が不足・欠如しています。これをみますと、次世代の健康障害リスクは増悪しています。栄養の重要性を広く社会に発信していくべき栄養士の先生方の責務は極めて大きいと言えます。しかし最近はリスクを有する児を早期にスクリーニングし、集中的な栄養・生活習慣指導を行えば、そのリスク低減は十分可能であるとの明るい報告がされる時代になりつつあります。DOHaD説の動きはまさにそのリスク低減を目指すものであり、積極的な研究成果が上がりつつあります。皆様とこの大きな問題について一緒に考えていきたいと思います。
令和7年12月6日(土)14時00分~16時00分(入室開始13時45分~)
※途中10分休憩、質疑応答を含みます。
一般 3,000円
年会費納入会員 2,000円(香友会会員で2025年度の年会費納入済みの方)
本学学生 500円
※オンデマンド配信視聴料を含む
Zoomウェビナーを利用したライブ配信
※当日の録画を令和7年12月11日(木)17時~12月18日(木)17時までオンデマンド配信いたします。
200人(申し込み先着順)
1.受講申込の送信(質問の送信)→ 2.受講料の振込み → 3.受講用Zoomウェビナー情報の受け取り
申し込み専用フォームからお申し込みください(電話、ファックス、メールでのお申し込みはできません)。
申し込み専用フォームはこちら。
※テーマに関するご質問がある場合は、申し込み専用フォーム「通信欄」に入力してください。(すべてのご質問にお答えできるわけではございません。あらかじめご了承ください)。
※申し込み締め切りは12月1日(月)午前9時です。ただし、定員(200名)になり次第、申し込みの受付を終了いたします。
香友会事務局にてお申し込み内容を確認の後、お申し込み時に入力されたメールアドレスに、受講料の振込先口座をご案内いたします。メール到着後1週間をめどにお振込みください。
※メールでのご案内には数日かかることがございます。
※パソコンからのメールを受け取らない設定になっていないか等、ご確認ください。
※お申し込み後1週間を過ぎても受講料振込先口座のご案内メールが届かない場合は、下記女子栄養大学香友会事務局までお問い合わせください。
開催日の2日前までに、受講に必要なZoomウェビナーURL・ウェビナーID、パスコードをお申し込み時に入力されたメールアドレスにご案内いたします。
※パソコンからのメールを受け取らない設定になっていないか等、ご確認ください。
※開催日前日までにご案内のメールが届かない場合は、下記女子栄養大学香友会事務局までお問い合わせください。
受講料ご入金後の返金はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
女子栄養大学香友会事務局
〒350-0214 埼玉県坂戸市千代田3-18-21
TEL:049-288-0345
FAX:049-282-3110
E-mail:koyukai@eiyo.ac.jp