教員の守屋です。
昨年12月に開催された第13回全国学校給食甲子園の決勝に長野県伊那市の長谷学校給食共同調理場が出場しました。わが故郷の調理場ということもあり、当日は駒込キャンパスに応援に行きました。
長谷学校給食共同調理場は、第1回大会で優勝した経験もある実績ある調理場です。第13回大会では、見事、キッコーマン食育特別賞を受賞しました。
栄養教諭の原真理子先生(駒ケ根市出身、平成19年卒業)は、女子栄養大学実践栄養学科の卒業生です。原先生の前任者も栄大の卒業生だったそうです。
今回の大会では、次のような献立を調理しました。
- ごはん
- 牛乳
- 長谷の太陽の巻物
- 旬野菜の彩りあえ
- 雑穀せんべい汁
南アルプスのふもとに位置する長谷村。長谷では、暮らしの中に“食と農”を位置付け、児童生徒たちは、毎週数時間は農作業をするそうです。
主食のお米はもちろんのこと、「旬の彩り和え」の野菜は、児童・生徒たちが学校の畑で種から育てたそうです。また、「雑穀せんべい汁」のせんべいは、長谷の雑穀と学校の米を合わせて製粉して作ったといいます。巻物とせんべい汁には、生徒たちが作った『長谷の太陽』というラー油が使われています。原材料の一つである八房唐辛子は長谷の伝統野菜です。
また、毎月、最終金曜日のプレミアムフライデーに行われる『長谷の縁側』では、地域のお年寄りを招いて農作業を学んだり、一緒にお茶を飲んだりしているそうです。
原先生は、「子ども達が『長谷で育ってよかった』と誇りを持ち、大人になってもみんなで食べたランチルームを思い出してくれるような心温まる給食を作っていきたい」とおっしゃっていました。
県人会ブログへの掲載にあたり、原先生は次のようなメッセージを寄せてくださいました。「給食甲子園に出場するとは夢にも思いませんでした。出場が決まってからの2か月は怒涛でした。しかし、この間に地域の方や子供たちと給食室の結びつきが強くなり、より一層長谷のために頑張ろうという気持ちになりました。長谷の取り組みを多くの方に知っていただけたことで、子供たちも喜んでいましたし、長谷も元気になってくれたと思っています。第1回の優勝校というプレッシャーはありましたが、楽しい時間を過ごすことができたことに感謝の気持ちでいっぱいです。これからも子供たちのために頑張っていきたいと思っています」