教員の藤巻です。
子どもの頃は、野沢菜漬という言葉は、知りませんでした。おはづけと言っていたからです。
おはづけを漬け込むのは11月くらいで、畑からお葉(野沢菜)を採ってきて、家の外の冷たい水で洗うのを手伝いました。手がかじかんで、辛かったことばかり覚えています。でも、母が漬けてくれたおはづけは、とても美味しかったです。特に、浅漬けのころ、そして、根っこの株の部分!
葉っぱの部分は、白いご飯に広げて、海苔巻きのようにお箸の先で丸めて食べるのが好きでした。
ただ、ご飯時に「ちょっとおはづけ持ってきてね」と言われるのは嫌でした。おはづけは、外にある大きな樽に入っていましたが、上にある重石を取り除き、冷たいつけ汁に腕を突っ込んで、おはづけを引き出さないといけなかったから。
そんな子どもの頃を懐かしく思い出しながら、先日、故郷の姉が漬けてくれたおはづけをたべました(写真上)。
また、古くなったおはづけがあったので、刻んで炒め煮にしました。それだけでも美味しいですが、一部をおやきにしておやつにしました(写真中)。
本学では、農園(←ココをクリック)で野沢菜を作って下さっています(写真下,昨年12月上旬に撮影)。先月の長野県人会で、その野沢菜でつくった切り漬けが出ました。
やはり、おはづけは信州の味の代表格ですね。