女子栄養大学×栄養食株式会社

長野県中野市産のエノキタケを活用した「えのき氷」入りオリジナルレシピの開発

3 すべての人に健康と福祉を
12 つくる責任 つかう責任
日本で最も生産量の多いきのこが、エノキタケです。長野県中野市は、1970年に種菌センターの稼働を開始し、エノキタケ種菌の専門的供給を確立することで、生産量の安定化を図ることに成功した日本一のエノキタケ生産量を誇る産地です。食品化学研究室のゼミ(指導:宮澤紀子専任講師)では、長年、中野市農業協同組合(JA中野市)と共同できのこを活用した健康増進に関わる取り組みを行っています。その一つがJA中野市考案の「えのき氷」です。

「えのき氷」は、エノキタケをミキサーでペースト状にして、1時間煮出し製氷皿で凍らせたものです。長期間保存することができ、みそ汁やカレー、煮物、炒め物などに入れて使うもので、不足しがちな食物繊維をとることができます。エノキタケのうま味による減塩やとろみ付けにも利用することができます。既に、ヒトを対象とした臨床試験等によってその健康効果が確認されており、日常の食事で上手に利用することが健康の維持、増進に寄与するものと期待されます。ゼミに所属する食文化栄養学科の霜鳥さんは、きのこの消費拡大と20代の若い女性にも積極的に「えのき氷」を利用してもらいたいと考え、「えのき氷」を活用したヘルシーなメニューの考案に取り組んでいます。

◆えのき氷とは

中野市農業協働組合が開発した商品。エノキタケを水と一緒にミキサーでペースト状にし、1時間煮出して凍らせたものです。

◆えのき氷のつくり方
◆「えのき氷」を使ったオリジナルレシピ

[食品化学研究室 宮澤紀子 専任講師]

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