国際的な身体計測技術の指導と普及

国際的な身体計測技術の指導と普及

3 すべての人に健康と福祉を
身体計測は世界中で最も活用されている、簡便かつ非侵襲的な計測手法です。身体計測は人々の栄養状態、発育・発達、疾病リスクのほか、アスリートに対するコンディショニングや使い勝手の良い様々な道具や衣服の開発にも活用できる汎用性の高い手法ですが、適切かつ正確な計測を行うためには正しい手技を身に付けることが必須となります。一方で正確な技術と知識を習得した計測技師が増えることで、世界中でより正しい評価を行える者が増え、同じ計測技術を活用した国際的な連携が可能となります。
栄養科学研究所副所長である香川雅春准教授は、健康・医科学領域において国際的な計測基準を制定・普及しているThe International Society for the Advancement of Kinanthropometry (ISAK)によって、世界で15名しか認定を受けていない最高位の国際身体計測技師(レベル4)の一人として、これまでに国内外で正確な計測技術の指導と普及に努めてきました。今後も学外で協力をいただける先生方とともに、引き続き国内すべての都道府県での計測技師の育成を行い(図1)、最終的には国際的な連携を通じた世界規模でのヒトの健康増進に活用できる計測データベースの構築を目標として活動を行っていきます。
図1.日本国内におけるISAK認定身体計測技師が活躍している都道府県(2017年10月25日現在)

[栄養科学研究所 香川雅春准教授]

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