平野覚堂ゼミ■ビジュアル・コミュニケーション研究室
失敗しても成功するレシピ
─失敗から新しいお菓子を生み出すレシピ開発─

本研究では「失敗しても成功するレシピ」をテーマに、お菓子作りにおける失敗を新たな価値へと転換し、これまでにないお菓子を生み出すことを目的とする。これまで、分離や焦げといった失敗は否定的に捉えられてきたが、本研究ではそれらを新たな食感や風味を生み出す要素として再解釈する。具体的には、分離した生地をクッキーやギルティーなフレンチトーストへと再構築し、さらに焦げてしまったり水が入ってしまったホワイトチョコの新たな活用方法についても検討し、未発見なレシピを開発する。これにより、失敗を出発点とした新しいお菓子作りの可能性を探る。
音響満足筋トレ飯

健康的な食事を意識する際、栄養バランスやカロリーに注目することが多い。しかし、このとき、食事の満足感は犠牲になってしまいがちだ。私は、食事に気を付けながらも、なぜこれほど揚げ物が食べたくなるのだろうか。この疑問から、味はもちろんのこと、咀嚼時の音や歯ごたえが満足感に影響しているのではないかと私は考えた。本研究の目的は、食感や咀嚼音といった感覚的要素を取り入れた、食べていて心地いいと感じる食事によって、無理なく続けられる筋トレ食生活の可能性を探ることである。中間発表では、耳や歯が楽しくなるような食感を加えた試作とその検討過程について報告する。
溶け込まない調味料

本研究では、溶け込んでいない砂糖の利用を考える。多くの料理で調味料として利用されている砂糖だが、料理においては溶け込ませることが多く、摂食時の砂糖の印象は強くない。他国と比べ、日本では料理に砂糖を使用することが多いのにも関わらず、調味料として溶け込まされている砂糖に対して、もっと目立っていいのではないかと考えた。溶け込むことによって味に深みを出すなど、多くの良さが砂糖にはある。溶け込まない砂糖による見た目や調味・味覚への影響など、新たな砂糖の利用方法を探る。また、砂糖が使われてきたきっかけや製造方法の観点からも、溶け込んでいない砂糖料理を探っていく。
食欲減退色を食卓の彩りに

料理を作る際に意識することの多い彩り。普段食卓で彩りとして活用される色は、赤やオレンジ、黄色などの、いわゆる食用増進の色であり、素材本来の色であることが多い。私はその現状に疑問を抱き、食欲減退色と言われる紫色や青色を食卓の彩りとして活用することができれば、食卓の自由もより増すのではないかと考えた。本研究の最終的な目標は、食欲減退色をポジティブに活用することで、日常の生活や食卓での会話に彩りを生み出すことである。中間発表では、市場調査を行なった上で一番拒否感が強く、自然な食材の色として存在しない青色に注目をし、複数の試作を行った。
珈琲物語
─珈琲をキャラクターで楽しむ─

「珈琲の森」に住む住人たちが、森を守るために奮闘する物語です。これは「もっとコーヒーを知りたい人」に向けて作ったもので、コーヒーの産地にあったストーリーになっています。キャラクターを紙に書いた原画からAIによって画像生成させ、産地ごとに一つのストーリーを作成しました。それによって産地による味の特徴を示したり、飲み方の提案することを目的としています。コーヒー初心者から上級者まで、コーヒーを買うという瞬間にこのキャラクターを参考にしながら学んだり購入していただきたいです。今回はコロンビア、エチオピア、ブラジルのエピソードを公開します!!
箸で食べたい洋菓子
─新たな洋菓子の創造─

一般的にフォークやスプーン、または手で食べられることが多い洋菓子。そこで、日常的に使用され、摘む・巻く・裂く・掬うなどのさまざまな機能を兼ね備える箸に着目した。箸で食べることに価値を見出し、思わず箸で食べたくなる洋菓子を研究し、制作する。制作に際し、箸の機能や習慣に加え、洋菓子の形状やデザインの視点から考察する。また、箸の機能と「同音異義語」との組み合わせ、すなわち「摘む」と「積む」などの言葉遊びを取り入れて作品の多面性を試みる。本研究は、箸で食べることに適する形状やサイズ、構造を検証することで、新たな洋菓子の創造を目指す。