井元りえゼミ■家庭教育学・環境教育研究室
バナナの皮を有効活用したい!
バナナの皮は全重量のおよそ40%を占めているということをご存知ですか?皆さんは普段当たり前のように皮を捨ててしまっているかと思います。それもそのはず、世間一般的に実を食べ、皮は捨てるものとされています。しかし、皮を食材として活用できれば、食の幅が広がると思い、本研究のテーマとしました。
本研究の目的は、家庭で発生するバナナの皮を料理に使用し有効活用する方法を探り、自宅で手軽に作ることのできるレシピ考案を行い、バナナの皮の活用の魅力を多くの方に知っていただくことです。
まず、文献調査の結果、皮は栄養価に優れており、食材として活用することで、献立の栄養価を高めることができるということが明らかになりました。次に、皮そのものを食べてみると熟成ステージによっては苦味や渋みがあったため、食材として活用することにしました。本研究では「自宅で手軽に作ることができるもの」をテーマに、パウンドケーキの試作をすることに決定しました。
中間発表では皮と実の両方を使用したパウンドケーキを作りました。手軽さということで、本来のパウンドケーキとは違った材料で試作をしましたが、生地感に問題が発生し、パウンドケーキならではのしっとり感の調整に苦戦しました。また、バナナの熟成ステージによる皮の食感や味に違いが見られ、今後どのように試作を進めていくかが課題になりました。
中間発表後は、前回に引き続き熟成ステージごとの試作に加え、皮のみの試作を行いました。ここでは、実の分の水分量が減ることで生地感の改善が必要になりました。また、パウンドケーキにはホットケーキミックスを使用していますが、乳成分不使用のホットケーキミックスを使用し、アレルギーを持つ方向けのレシピも考案しています。最終発表会では、作成したレシピを配布しますので、多くの方に実際に家庭で作っていただけたら幸いです。
本研究の目的は、家庭で発生するバナナの皮を料理に使用し有効活用する方法を探り、自宅で手軽に作ることのできるレシピ考案を行い、バナナの皮の活用の魅力を多くの方に知っていただくことです。
まず、文献調査の結果、皮は栄養価に優れており、食材として活用することで、献立の栄養価を高めることができるということが明らかになりました。次に、皮そのものを食べてみると熟成ステージによっては苦味や渋みがあったため、食材として活用することにしました。本研究では「自宅で手軽に作ることができるもの」をテーマに、パウンドケーキの試作をすることに決定しました。
中間発表では皮と実の両方を使用したパウンドケーキを作りました。手軽さということで、本来のパウンドケーキとは違った材料で試作をしましたが、生地感に問題が発生し、パウンドケーキならではのしっとり感の調整に苦戦しました。また、バナナの熟成ステージによる皮の食感や味に違いが見られ、今後どのように試作を進めていくかが課題になりました。
中間発表後は、前回に引き続き熟成ステージごとの試作に加え、皮のみの試作を行いました。ここでは、実の分の水分量が減ることで生地感の改善が必要になりました。また、パウンドケーキにはホットケーキミックスを使用していますが、乳成分不使用のホットケーキミックスを使用し、アレルギーを持つ方向けのレシピも考案しています。最終発表会では、作成したレシピを配布しますので、多くの方に実際に家庭で作っていただけたら幸いです。
こども食堂って?
「こども食堂」は、「地域交流拠点」と「こどもの貧困対策」の2本足で成り立っている。2012年の夏、大田区に「だんだんこども食堂」がオープンし、それが「こども食堂」の先駆けとなる。「こども食堂」とは、「こども」が1人で入っても怪しまれない「食堂」という意味で、近藤博子さんが名付けたと言われている。
皆さんは、「こども食堂」を知っているだろうか?”名前だけは聞いたことがある”と答える方が多いだろう。私自身も、テレビで出会わなければ存在すら知らなかった。私の両親は共働きで帰りが遅かったり、兄姉も部活などで帰りが遅く、小さい頃から家に一人でいる時間が長くて、寂しいと感じることが多かった。そこで、共働きの家庭が増えている現在、私と同じような気持ちを抱えている子の居場所に「こども食堂」がなれるのではないかと思い、研究テーマとした。
本研究では、3つの地域の「こども食堂」に計21回通い、運営の様子を観察したり、手伝ったり、運営者と利用者にアンケートを実施した。その結果、(1)地域により利用者のニーズに差があること、(2)ボランティアスタッフが60代、70代が多いこと、(3)運営方法や食材の調達方法に違いがあること、(4)本当に支援を必要としている人を見つけることが難しいことなどが明らかとなった。この結果は、本ゼミのこれまで様々な地域の「こども食堂」についての6件の卒業研究の結果と同様である。
しかし、これまでに「こども」の立場から「こども食堂」について分析した研究はない。そこで、本発表では、特に「こども」に焦点を当てた分析も報告したい。つまり、「こども」にとっての「こども食堂」とはどんな場所で、どんな思いを感じているのか、を明らかにしたい。アンケートやインタビューを基に、こどもの思いと今後の課題を述べたい。
皆さんは、「こども食堂」を知っているだろうか?”名前だけは聞いたことがある”と答える方が多いだろう。私自身も、テレビで出会わなければ存在すら知らなかった。私の両親は共働きで帰りが遅かったり、兄姉も部活などで帰りが遅く、小さい頃から家に一人でいる時間が長くて、寂しいと感じることが多かった。そこで、共働きの家庭が増えている現在、私と同じような気持ちを抱えている子の居場所に「こども食堂」がなれるのではないかと思い、研究テーマとした。
本研究では、3つの地域の「こども食堂」に計21回通い、運営の様子を観察したり、手伝ったり、運営者と利用者にアンケートを実施した。その結果、(1)地域により利用者のニーズに差があること、(2)ボランティアスタッフが60代、70代が多いこと、(3)運営方法や食材の調達方法に違いがあること、(4)本当に支援を必要としている人を見つけることが難しいことなどが明らかとなった。この結果は、本ゼミのこれまで様々な地域の「こども食堂」についての6件の卒業研究の結果と同様である。
しかし、これまでに「こども」の立場から「こども食堂」について分析した研究はない。そこで、本発表では、特に「こども」に焦点を当てた分析も報告したい。つまり、「こども」にとっての「こども食堂」とはどんな場所で、どんな思いを感じているのか、を明らかにしたい。アンケートやインタビューを基に、こどもの思いと今後の課題を述べたい。
フードシェアリングサービスについて
本研究は、食品ロス削減の一手段として注目される「フードシェアリングサービス」について、その現状や利点、課題を明らかにし、今後の活性化に向けた方策を検討することを目的する。きっかけは、中学生の頃、給食のサラダが大量に残っていた光景を見て、食べ物が無駄になってしまうことに疑問を感じたことである。食に関心を持つ中で、食品ロスを減らすために販売店や消費者をつなぐ仕組みである「フードシェアリングサービス」を知り、詳しく調べたいと思った。
研究方法としては、まず文献調査を行い、サービスの概要や利用実態を整理した。このサービスでは弁当やパン、野菜、スイーツなど多様な食品が取り扱われており、廃棄される前の商品を低価格で販売することで、消費者はお得感や満足感を得られ、店舗は廃棄コストの削減や新規顧客獲得の利点を得られることが分かった。一方で、認知度の低さ、食品安全や衛生管理、責任の所在などの課題が存在することも明らかとなった。 中間発表後は、板橋区で行われている「いたばし×タベスケ」と「TABETE」を対象にアンケート調査を実施した。その結果、掲載作業の手間や写真の見せ方に苦労している点、利用店舗が少ないこと、そして行政による広報支援への期待が示された。これらの結果から、サービスをより多くの人に広めるためには、行政の協力や地域ぐるみでの周知活動が重要であると考えられる。現在、アンケート対象を拡大し、事例と比較しながら、より多くの人にフードシェアリングサービスの存在と意義を知ってもらうための活動を行っている。食品ロスの削減には、消費者・店舗・自治体が連携し、一人ひとりが意識を持って行動することが欠かせない。本研究を通して、フードシェアリングの魅力と可能性を広く発信していきたいと考える。
研究方法としては、まず文献調査を行い、サービスの概要や利用実態を整理した。このサービスでは弁当やパン、野菜、スイーツなど多様な食品が取り扱われており、廃棄される前の商品を低価格で販売することで、消費者はお得感や満足感を得られ、店舗は廃棄コストの削減や新規顧客獲得の利点を得られることが分かった。一方で、認知度の低さ、食品安全や衛生管理、責任の所在などの課題が存在することも明らかとなった。 中間発表後は、板橋区で行われている「いたばし×タベスケ」と「TABETE」を対象にアンケート調査を実施した。その結果、掲載作業の手間や写真の見せ方に苦労している点、利用店舗が少ないこと、そして行政による広報支援への期待が示された。これらの結果から、サービスをより多くの人に広めるためには、行政の協力や地域ぐるみでの周知活動が重要であると考えられる。現在、アンケート対象を拡大し、事例と比較しながら、より多くの人にフードシェアリングサービスの存在と意義を知ってもらうための活動を行っている。食品ロスの削減には、消費者・店舗・自治体が連携し、一人ひとりが意識を持って行動することが欠かせない。本研究を通して、フードシェアリングの魅力と可能性を広く発信していきたいと考える。