令和5年度 食文化栄養学実習

藤倉純子ゼミ■健康情報科学研究室


なぜなに日本!!
外国人労働者のためのWeb情報サイト制作

人口減少が進む日本では、労働力不足の解消として、外国人労働者の受け入れが進む動きがある。しかしそれと同時に、外国人労働者が日本を選ばないという話題もよく耳にする。そこで、日本での生活をよりよいものとするために、外国人労働者のためのWeb情報サイトを制作することにした。開発ツールはWordPressを使用する。文献調査やアンケート調査の結果から、Webデザインや12項目の投稿内容のコンテンツ整理、作成を行っている。今後は、外国人と日本人が共生している地域へのフィールド調査を通して、外国人労働者の求めている情報や使い勝手などの意見を反映しながら制作していく。

酒粕を知ろう!

近年酒粕の消費量は減少しており、若年女性には酒粕を知らない人が多くいる。実地調査で訪れた酒蔵の「寺田本家」では、酒粕を洋風の料理に入れることで引き立て役にしていること、「発酵デパートメント」では、酒粕に多くの栄養成分が含まれているため肌トラブル解消等の効果があることや北陸の発酵食品について学んだ。また、「日本の酒情報館」では、他の酒蔵の情報や日本酒によってお酒の作り方が変わることの説明を受けた。今後は酒粕を知らない若年女性に、知る、食べる、体に使用する等普段の生活に取り入れてもらうために、酒粕の地域の食文化、栄養価、レシピなど様々な情報を発信していく。

ゲームで学ぶ災害食

東日本大震災を東北で体験し、溶けたアイスクリームの勿体なさとスーパーマーケットで売れ残る食材は調理前のものが多いことを感じた。これらの経験から、家庭で備蓄されている食材に注目し文献調査を行った。備蓄食品のローリングストック法があまり浸透・継続されていないこと、災害下では栄養バランスが偏りがちなこと、温かい料理が食べられない人が多く居たことを知った。そこで本実習では、上記の課題を参考に、主人公が異世界で料理を作るクエストの達成でストーリーを進めるRPG形式の食育災害ゲームと災害時で活用できるレシピ本を作成する。高校生を対象に実施し、評価を得て改善していく。

珍味×バーチャル

文献調査やインターネット検索で、日本国内の様々な地域の珍味を調べてまとめています。珍味を取り寄せ、実際に試食し、調理にも挑戦します。本実習ではこれらを多くの人に知ってもらうために、珍味を紹介する動画を制作しています。完成した動画はYouTubeにアップロードし公開します。動画内で使用するためにオリジナルキャラクターを制作しLive2Dで動きをつけました。動画では、珍味についてより興味・関心をもってもらうために、バーチャルキャラクターを用います。一つの動画では一つの珍味(食材)を取り上げ、歴史や調理法、実際に調理し食べた感想について紹介します。