令和5年度 食文化栄養学実習

高島美和ゼミ■英語圏文化研究室


紅茶で楽しいひと時を

みなさんは友人と紅茶を飲む時、どのように過ごしていますか?紅茶文化が花咲くイギリスでは、紅茶占いをしてティータイムを楽しんでいた歴史があります。紅茶占いとは、ティーカップに残った茶葉の形で運勢を占うもので、イギリスにおける伝統的な占いのひとつとされています。ヴィクトリア朝のイギリスで誕生し、ティーカップひとつあれば占いができるという手軽さから、女性たちの間で大流行し、様々な階級の人々に親しまれていました。本実習では、誰でも手軽に紅茶占いができるように、簡単な占い方法を提示し、紅茶を楽しめる場の提案を行っていきます。

ギュッとつまった乾燥野菜の魅力
災害食の活用に向けて

人が生きていくために食は欠かせない存在である。それは、今も昔も、平時も非常時も同じである。日本の食文化を調べる中で、第二次世界大戦下では食物が工夫されて貯蔵されていたことを知った。現代は、スーパーやコンビニに行けば何でも食材が手に入る時代である。しかし、非常時はいつ来るかわからない。そのような中で食材を常備しておくに越したことはないと思い、乾燥野菜について研究したいと考えた。本発表では、乾燥野菜の作り方から生の野菜との栄養の比較、活用や貯蔵方法などを紹介し、乾燥野菜の魅力を発信していく。今後は、乾燥野菜を活かしたオリジナルのレシピ考案をしていきたい。

ブルギニョンバターで日常に彩りを

ブルギニョンバターはバターにパセリ、ニンニクなどを加えたものだ。ブルギニョンバター自体がアレンジしやすく、料理への活用も多様で保存もできるため、西洋料理ではよく使われる万能調味料である。このブルギニョンバターを利用して、手軽に普段おうちで作る料理のレパートリーを増やすことに役立てたい。実際にブルギニョンバターが使われている料理について調査し、相性の良い食材や組み合わせを探っている。昨年一年間の学園内留学での経験を活かしながら、オリジナルのブルギニョンバターを考案し、それと合わせた料理とともに提案したいと考えている。

楽して栄養をいいとこどりする

この大学にいるほとんどの人はご飯を食べることが好きなのではないでしょうか。しかし、私はご飯食べたくない時が多々あります。面倒だったり、眠かったりして食べなくていいやと思ってしまいます。大学の授業で栄養を取ることの重要性を学んでいるので、必要な栄養素を楽に取りたいと考えていましたが、難しいことがわかりました。『栄養と料理』にSDGSの食品ロス削減として紹介されていた「ベジブロス」に興味を持ちました。野菜の皮等が廃棄され部分にはたくさんの栄養が詰まっています。食品ロスと栄養を楽取ることに着目して研究を進めています。べジブロスを作って料理に生かす方法を提案します。

食から覗く世界史
コーヒーから覗いてみると…

私は様々な出来事が繋がって生まれる世界史が好きだ。出来事の繋がりに物語性を感じるからだ。食という視点から歴史を見ると、その物語の捉え方が少し変化することを知った。それが面白いと思いこのテーマを研究することにした。また、高校生の頃、暗記の苦手意識から世界史が嫌いな友人が多くいた。そこで、世界史の面白さを知ってもらうために、研究から得た情報を Instagram で発信する。現在は、食が歴史に与えた影響について文献調査を進めながら、Instagram用の投稿の作成をしている。本発表ではコーヒーが影響を与えた歴史についてまとめ、投稿画像の完成までについて発表する。

パンの可能性
お箸で食べるパン

パンを作ったことがありますか?誕生日やバレンタインデーなどでお菓子を作る人は多くいると思いますが、パンを作る人はあまり多くないのが現状です。専門学校生でも入学前は製パン経験がない人ばかりでした。もともとパンを作ることが好きでしたが、学園内留学で学んだ技術と知識を活かし、製パンの楽しさを多くの人に伝えたいと考えました。そのために、まずは製パンに対する「面倒くさい」という印象からから「面白い」という印象に変えられるようなパンを提案します。スタッフドバゲットを参考にお箸で食べるパンの試作をしています。本発表ではこれまでに行った試作について紹介します。