令和5年度 食文化栄養学実習

高橋勝美ゼミ■地域食産業学研究室


食具が与える料理への影響
10年で6割の市場を失ってしまった日本の陶磁器産業へ

世界遺産である富士山北口御師の食環境ワークショップに参加し、食具の重要性を改めて感じた。現在、外食産業の発達などにより家庭内でのお祝いごとも外部化し、家族のコミュニケーションの場が外部に変化したことで、内食で食具を重視するのは難しい状況をつくったと考えた。一方で、住宅環境が良くなり、家庭での食事をSNSなどに発信する人も多い社会状況の中で、陶磁器が市場に多く供給されているが、実は需要量は減少している。陶磁器の需要の高かった80年代と何が変わってしまったのか疑問である。調査を進め、「食」の観点から私に何かできることはないのか考えてみたい。