令和5年度 食文化栄養学実習

奥嶋佐知子ゼミ■調理学研究室


「まめ」をマメに食卓へ
料理教室で伝える乾燥まめの魅力と活用術!

乾燥まめを料理に使う魅力は、まめの優しい香りが堪能できること、自分好みの食感にできることだと感じます。そこで、この魅力を感じてもらうきっかけを作りたいという思いで、中高年男性を対象にした料理教室を運営しています。これまでは、調理法を検討し、限られた時間内で作る乾燥まめのレシピを提案してきました。今後は、食べるまめの種類が限られ、活用方法が分からないという受講生の声を踏まえ、毎月使用するまめの種類を変え、それぞれの特徴を活かしつつ、短時間でできる調理方法を検討していきます。そして、オリジナルレシピブックの作成にも取り組みます。

料理だけじゃない!子ども料理教室
たべっ子料理教室でチャレンジ

料理教室に楽しく参加してもらう、食に興味を持ってもらう方法は料理だけではない!日本人は目で食べるという言葉がある様に、視覚情報は重視されます。食に興味を持って貰う為に、テーブルセッティングにも目を向けてみる事は、子供達にとっても食の視野を広く持ってもらうきっかけになるのではないでしょうか?テーブルセッティングを楽しいと思ってもらえる様な工夫として、毎月のテーマに合う色を選択してもらう、時間制限を設けるなどゲーム感覚でセッティングをしてもらう予定です。自分で飾ったデーブルによって更に料理が美味しく見えると体感して欲しいです。

だしって実は便利だし!?

私は「日本の食文化の代表ともいわれているだしを知ってもらいたい」「受講生に素材からだしをとってもらう機会を作りたい」という思いを持ち、男性料理教室を運営しています。だしは汁物や煮物だけではなく、炊き込みご飯やあんかけなど、様々な料理に使用することができます。これまでの教室では、一番だしを活用した料理を提案するとともに、使用した素材の特徴などを配布レシピに記載し、より関心を持ってもらえるよう工夫しました。今後は、だしと料理に使用する食材のうま味成分の相乗効果について調べると同時に、煮干しや干ししいたけのだし、二番だしを活用した料理の提案を予定しています。

こころ先生のまめまめポイント!
たべっ子料理教室でエンジョイ

子供料理教室を運営するなかで、調理を学びに来ている子供と、友達と遊ぶことを楽しみに来ている子供で参加目的に幅があり、それぞれの調理スピードや進行に影響が出ているように感じています。そこで、子供たちが意欲をもって参加してくれるようなレシピブックの作成、工作を活かした食育、インスタグラムで情報発信を行っています。また、小学校高学年対象の玩具や絵本をヒントに、キャラクター化した自分を掲載、カラフルな配色の選択、イラストや写真を多く使用して説明することで子供たちが理解しやすく馴染みやすい仕様にし、食への関心を楽しく深めてもらえるような企画の準備を進めています。

きのこと私

私はきのこが嫌いです。外食時には、食べたい料理でもきのこが入っていることがわかると注文を諦めます。ゼミで月1回運営している料理教室のレシピを検討する中で、自分のきのこ嫌いをどうにかできないかと考えました。これまでの試作、料理教室では、同じ種類のきのこを違う味のソースに入れたり、切り方を変えて食べたりと、異なる味付けや調理法、食べる時の温度による食べやすさの違いについて研究してきました。自分自身の感想だけでなく、文献できのこと料理の味付けなどの相性も調べ、その結果をもとにきのこ嫌いの人でもおいしく食べられるようなレシピを提案します。

乾物変身術!
たべっ子料理教室でトライ

子供達が様々な食材を知り、自分で調理をするようになった時に食材選択の幅を増やしてほしいという思いを持ち、小学生を対象とした料理教室を運営しています。そこで、子供が家庭で使用する機会が少ない『乾物』を知ってもらい、料理教室で知った乾物を食事に取り入れるきっかけになるようなレシピの提案を行っています。私自身、乾物は栄養士の勉強をし始めてから頻繁に使用するようになり様々な使い方も知りました。子供達が簡単に作ることができる事を意識し、これまでに身近なスーパーで購入することのできるお麩を使用した料理を考えました。一つの食材でも様々な料理に変身できることを伝えます。

アルコールと良いお付き合いをしよう大作戦

「二日酔いを気にせずにお酒を楽しんで飲みたい」という自分自身の思いと、ゼミで運営している料理教室の受講者にお酒を好きな方が多いことから、アルコールと一緒に食べると二日酔いしにくい食材を使用したレシピを提案しています。これまでは肝臓の働きを助けてくれる食材を中心に使用したレシピを作り、提案しました。今後は料理教室終了後、受講者に「おつまみとしてどうか」のアンケートを取り、レシピがよりよくなるように改善していきます。最終的には、私のように、量を気にせずお酒を飲みたい人が行きたくなるような居酒屋を仮想し、考案したレシピをメニューにしたいと考えています。