令和2年度 食文化栄養学実習

奥嶋佐知子ゼミ■調理学研究室


おうちで世界をたべよう!
~フライパンひとつでつくる主菜~


 男性料理教室では、「世界の料理」をテーマに昨年12月から2月まで教室を運営してきた。その中で私は、フライパンひとつでつくる主菜を個人のテーマとして進めている。このテーマを選んだ背景は、私自身料理をした後の片づけが嫌いで、この面倒な片づけが少しでも楽になれば料理をする頻度も高くなるのではないかと思ったからだ。受講者の皆さんが、食卓の中心となる主菜を、自宅でも最小限の洗い物で作れるようになることをこのテーマの目的とする。
 12月~ 2月はトマト煮込み、海鮮チヂミ、フランゴコンキアボをフライパンひとつでつくる主菜として献立に取り入れて教室を実施した。
 3月~7月は教室を開くことはできなかったが「おうち旅行」として、スーパーで手に入る食材のみで作れる料理を提案できるよう試作を重ねてきた。これまでに、ラザニア、グリーンカレーとガパオライス、チキンムアンバ、ロコモコ丼、チラキレスをフライパンひとつで作れるように改良するとともに、今までどの国をテーマにしてきたかを分かりやすくするために、その国のコースター等を製作した。そして、これらのレシピとテーマに関するアンケートを受講者に送り、これまでの活動がどれほど伝わっているかの確認をした。また、在宅期間中に料理経験ゼロの父にこれまでに提案した主菜を作ってもらったのだが、洗い物の少なさよりも調理工程の容易さや調理時間の短さの方が重要視されているように感じた。 
 10月は安全を優先してキーマカレーとピクルスの2品に絞り、人数も制限、試食はしないという方法で8か月ぶりに教室を再開した。在宅期間中に得た意見も参考にし、製作したコースター等も実際に教室に取り入れ、残り2回の教室が受講者にとって良い思い出となるものにしたい。