令和2年度 食文化栄養学実習

奥嶋佐知子ゼミ■調理学研究室


子供の健康をサポート!簡単料理を作ってみよう
子供料理


 成長期の子供にとって、毎日の食事は栄養バランスが大切です。子供達が栄養について学び、普段からバランスの良い食事を意識してもらえるよう、子供に不足している栄養素を多く含む料理の提案というテーマで小学生を対象に料理教室を行っています。活動中好き嫌い等により料理を残す子が一部見られたことから、摂取している栄養素には偏りがあるのではないかと考え、子供に不足していると言われている「カルシウム・鉄・食物繊維」の3つの栄養素に着目し料理考案を行いました。毎回1つの栄養素に着目し、1日の必要量の1/3以上がとれるような献立、子供が家で1人または家族の助けを少し借りて作れるような簡単な料理という2点を重視して計画しています。
 1回目は鉄に着目し、ひじきや豆腐を使用したロコモコ丼を作成しました。調理工程も、材料を全てボウルにいれ捏ねて形を作って焼くだけなので、子供でも簡単にできます。「ひじきはそんなに好きじゃないけどこれは美味しかった」という嬉しい意見もありました。
 また、不足栄養素を補う料理の考案レシピや栄養素の効果をまとめた資料を子供達に配布しています。1回目の配布レシピでは、鉄を多く含むレバーを使用しました。私はレバーが苦手で食べられませんでしたが、考案レシピでは牛乳で臭みをとり、小さく切るなどをしたことで美味しく食べることができました。子供の中にはレバーが好きという子はほぼ見られなかったので、苦手でも食べられたよということを伝えたくて提案し、次回感想を聞く予定です。このように栄養も考え、子供達が好き嫌いや食べず嫌いも克服してくれることが理想です。現在カルシウムと食物繊維を意識したレシピを考案中です。食品中の栄養素を考えながら実際に作り、配布資料を読むことで子供達の食の幅が広がれば良いと思っています。