ゼミ別 発表要旨



秋野 晃司ゼミ

ユダヤ人の食卓
01みなさんはユダヤ教にどんなイメージを持っていますか。「豚肉が食べられない」「アンネの日記」…?ユダヤ教はとても古い宗教で、古代の中近東で生まれたユダヤ人の民族宗教です。ユダヤ教にはたくさんの戒律があります。「豚肉が食べられない」もそのうちのひとつです。私の叔母はフランス人のユダヤ教徒と結婚しました。彼女はユダヤ教に改宗し、今はフランスで生活しています。その叔母の家に1週間滞在し、普段の食事や生活を調査してきました。叔母の食卓からユダヤ教の食の戒律、叔母の家があるアルザス地方のことなど、皆さんに少しユダヤ人の食卓をのぞいてもらいたいと思います。

日本におけるキムチブーム
02今、日本では韓流ブームと言われ、2004年以降、韓国への旅行者が急激に増加している。その韓流ブームに加えて、キムチは美容と健康に良いことから、特に若い女性を中心に人気を集めている。スーパーでは、キムチやキムチを使用した商品をよく見かけるようになった。また、漬け物売り場の約半分が、キムチということも珍しくない。そして、キムチを使った料理本なども数多く販売されている。このような現代の日本におけるキムチブームを探究する為に、実際に新大久保やキムチ専門店でフィールドワーク調査を行った。



磯田 厚子ゼミ

納豆改革 / ~おいしく納豆を食べる~
03納豆の名産地茨城県。私は茨城県出身で小さい頃から納豆を多くの料理に取り入れ食してきました。納豆は栄養豊富であり、和食や洋食など様々な料理に使用することができます。また多様性に富む食品で、調理方法や調味料など工夫次第でより美味しく食すことができます。そこで納豆が好きな人も勿論、嫌いな人でも美味しく食べることができるよう、以前とったアンケートの回答を参考にし、納豆のフルコースを提案します。この発表を通し、納豆はそのまま生で食べるだけでなく、多くの料理に使用でき、またこんなにおいしい食品なのだと知ってもらいたいと思います。

シチュエーション×スイーツ / ~和素材でスイーツ~
04大学3年次に製菓科で洋菓子と和菓子のそれぞれの良さについて学びました。最近は和スイーツも人気になりつつありますが、使われている素材は抹茶やきなこなどに限られています。味や見た目や触感など日本ならではの味わいを楽しめる和スイーツがあればと思いました。落ちこんでいる友人に「元気になって!」×「ティラミス」(わらびもちともち粉を使用)や遅くまで仕事をしている仲間に「残業頑張ろう!」×「ダコワーズ」(ゆずと白いんげん豆を使用)。ありきたりではないシチュエーションと新しい和スイーツの提案をします!

シチュエーション×スイーツ / ~ハーブdeスイーツ~
05「ハーブ」という言葉を聞いて、多くの人が頭に思い浮かぶのは、ハーブティーやアロマ、調理に使用されているイメージだろう。少なくてもスイーツをイメージした人はいないと思う。なぜなら、ハーブを使用したスイーツというものが一般的に少ないからだ。だから、誰もが大好きなスイーツと組み合わせて、新しいハーブスイーツを考える。また、製菓科への学園内留学制度で学んだ技術も活かしていく。そして、様々な場面のシチュエーションを考え、多くの人にハーブの良さを知ってもらい日々の生活に取り込んでもらえるようにしたい。

シチュエーション×スイーツ / ~フルーツを使ったデコレーション~
06私は昨年度、学内留学制度を利用して製菓科に通いました。その中で知ったのが、スイーツのデコレーションの重要性です。そこで、デコレーションについて知り、「おめでとう」や「ありがとう」以外のシチュエーションでも相手に思いを伝えられるスイーツを考案することを目的としました。また、色の効果でより的確にメッセージを表現しようと考え、色鮮やかなフルーツをデコレーションに使用しました。ケンカした友達に、青と紫色で「ごめんね」を伝える「ごめんなさいケーキ」をはじめ、試作を重ねたスイーツを発表します。

特別な日に食べるアレンジパン
07私は製菓科でパン作りに実際に触れて、もっとパンを食べる機会を増やしたいと考えるようになった。パンを日常的に食べる人は多いけれど、特別な日にわざわざ食べる人は少ないようだ。行事背景も知った上で、特別な日にも食べてもらえるようなパン料理を提案する。「母の日」「誕生日」「クリスマス」「ハロウィン」などに食べてもらうパン料理を考えた。行事を調べるにつれて一つ一つに深い歴史があると知り、知らなかった外国の文化も知ることができた。それを踏まえて、日常的なパンを行事に合う特別な料理にするのは大変だが、良いものを提案したい。

PRESENT of パン♪ / ─特別な日にパンを贈ろう!─
08みなさんにとってパンのイメージはどのようなものですか?朝食や昼食、間食として手軽に食べられているパン。日常的で素朴というイメージが強いと思います。私は、学内留学制度を利用し通った製菓科での製パン実習を通して、製今まであまり興味のなかったパンの美味しさ、面白さに惹かれました。パンを贈り大切な人に喜んでもらいたい!パンもケーキと同じように特別な存在になってほしい!という思いから、日常的で素朴というイメージを払拭するようなこだわりの「プレゼントパン」を提案します。



磯田 厚子・浅尾 貴子ゼミ

おやさいメニュー開発で健康サポート / ~大手外食チェーンで行う栄養訴求についての考察~
09大手外食チェーン店「はなまるうどん」の商品開発を行っています。様々な市場調査を経て、お客様の健康に貢献できる、野菜を使用した料理4品(カボチャのサラダ・ゴボウのサラダ・しゃきしゃきサラダ・ゴマたっぷりん)を10店舗で実験販売しました。店舗の冷蔵庫に置くための菌数基準に満たなかったため、具材を変更するなどして、初めの手試作品より華やかさがなくなってしまい、商品化の難しさを痛感しました。実際に店舗を訪問した際、ショーケースに目を留めるお客さんは少なく、お客様の行動を変えるのは難しかったです。

大手外食チェーン店における学生メニュー提案 / ~健康訴求商品の考案から採用までのプロセスと課題~
10大手讃岐うどんチェーン「はなまるうどん」と共同で、うどんメニューの商品開発を行いました。商品開発を行うにあたって、さまざまな店舗へ市場調査に行き、情報収集を行いました。また、4日間に渡り「はなまるうどん」の新入社員研修にも参加し作業オペレーションを学びました。これらの経験を踏まえ、健康を訴求できるうどんメニューの提案を何度も行ってきたのですが、なかなかスムーズに販売にはつながりませんでした。活動を通して、大手企業に商品提案する事の難しさや商品開発の手順などを学ぶ事ができました。

カフェで美カラダづくり!スープGOHAN開発 / 美容と健康を訴求するメニューの組み立て手法について
11株式会社カフェ・カンパニーの「ワイアード・カフェ・フィット(ヨガスタジオ併設カフェ)」のメニューを、5月から12月までの8ヶ月に8種類提案しました。実際に商品開発の流れを経験し、考えたメニューの良さを伝えるための手法と、開発に必要な事や市場調査の意義をまとめていきたいと思います。実習の中で開発の大変さを痛感し、メニューを考えるだけではなく、それと同時に様々な人たちと細かなことに至るまで調整を行うことが多いことを知りました。メニューのメリットを伝えるための表現方法や盛りつけなどにも工夫をこらしました。発表では開発の過程と販売成果、詳しい開発メニュー、研究のまとめをご紹介します。

ぎゅ~っと福井♪ お食事ケーキ / ~産学官連携と菓子商品開発の実際について~
12女子栄養大学と提携をしている福井県の食材を使い、東京・表参道駅近くにある 福井県のアンテナショップ「ふくい南青山291」で販売できる菓子の商品開発を行った。 ■目的 ■・商品開発の流れを学び、実際に商品を販売するまでの工程を学ぶ。・産学官連携として様々な立場の人がかかわる商品開発の実際を知る。 ■まとめ■実習を行い、変化する環境分析の大切さや、商品ターゲットを設定する重要性を 感じた。福井県を知ってもらうためには、インパクトのある商品で興味を持ってもらう必要があると学んだ。産学官連携という条件の中で進めたことで、多くの 人がかかわって商品が完成することも学習した。

さかどルーコラで葉酸メニュー開発 / ~地産地消と特定の栄養素訴求、郊外飲食店への提案~
13坂戸市役所と坂戸市内の飲食店そうまと協同で、さかどルーコラという野菜の普及とルーコラを使った葉酸の多いメニュー開発を、四季を通じて行った。地元に新しい農産物を根付かせること、坂戸市という特定の地域で、メニュー開発を行うことを通じて、地域貢献、栄養訴求、飲食店への売上貢献という3面のバランスをとるための方法を学習した。研究を通して、メニュー開発の流れや実際に開発したメニューを召しあがったお客様からのアンケート結果や販売実績などを調べ、さかどルーコラや葉酸の普及にどのくらいつながったのか、店舗の売り上げに貢献ができたのかをまとめた。



磯田 厚子・駒場 千佳子ゼミ

だしを食べる / パート2
14お料理に使うだしをとる人は少なく、栄大生や高校生へのアンケート調査結果からも約7割は市販だしに頼っていました。ゼミを通じ、自分でだしをとりそれを料理に使う事で「せっかくだからおいしく作りたい」と感じ、料理の楽しさをより一層強く感じました。3年次に入学した専門学校ではだしは料理の基本という事を学び、オープンキャンパスではとり方のコツを高校生に伝えました。だしのおいしさを生かす料理として茶碗蒸しやパエリアなどを試作。発表会ではこれらを紹介する事を通して、皆さんにもだしをとるきっかけになれば幸いです。

だし巻きたまご / ~バリエーション~
15みなさん、だし巻きたまごを食べたり、作ったりしたことがありますよね?お弁当や定食のおかずであったり、普段から親しまれているだし巻きたまご。そんな定番おかずの同じ味に飽きを感じている方!今回はバリエーションに重視し、だし巻きたまごの提案を発表したいと思います。普段作る視点を変えてみると、一風変わったおかずになり、新しい形となっただし巻きたまごができます。こんなだし巻きたまごがあったらいいな、という思いを込め、様々なバリエーションを考えました。この発表を機にみなさんも自分流のだし巻き卵を作ってみてはいかがですか?

トマト×調理師のたまご / ~新しい組み合わせへの挑戦~
16皆さん、トマトはどのようにして食べていますか?私はトマトのフルコース料理を提案します。夏にオープンキャンパスで高校生を対象に、トマトのバラの切り方体験を実施しました。切り方や工夫次第でトマトは様々な料理になります。そして、昨年通った調理師科で学んだ技術を生かしながら、誰でも作れる新しいトマト料理を考案しました。そして、これまでに考案したメニューを1冊のレシピ本にまとめます。トマトは好きな人が多い中で、食べ方のレパートリーが少ないというアンケート結果が出ており、前菜から主食まで、幅広い食べ方を紹介したいと思います。

トマトのメニュー提案 / ~トマトの加工品を使った提案~
17私は、これまでトマトの加工品に対して、「生のトマトより栄養価が低そう」など、あまりいいイメージを持っていませんでした。しかし、試作で失敗を繰り返したことをきっかけに、トマトの加工品について調べました。その結果、今までのイメージが覆る程、メリットがありました。そこで、トマトに興味がある人や、加工品にいいイメージがない人にむけて、加工品の魅力とそれを使った料理を紹介します。それによって加工品を日常で取り入れるきっかけをつくると共に、もっとトマトを好きになってもらいたいと思います。



奥嶋 佐知子ゼミ

いただきますとごちそうさま
18子ども達に「食に興味を持ってもらおう」というテーマで小学生を対象とした料理教室を行っている。その中で私は、子ども達に食べ物の大切さを伝えていきたい。そのため料理に使用した食材がどのように作られているのか毎月レシピ冊子に載せる。また夏休みの宿題として食材のページを作成してもらうことにした。子ども達には食べ物、食べ物を作ってくれる人、料理をしてくれる人に感謝の気持ちを持って「いただきます」や「ごちそうさま」と食事の挨拶ができるようになって欲しい。

旬を知ろう
19子どもたちは食べることは好きだが、料理に使用する野菜などの食材にはとくに興味をもっていない子が多いように感じる。そこで、私は子どもたちにもっと食材に興味をもってもらいたいと思い、旬をテーマにして坂戸市内にある児童センターで月1回の料理教室を行っている。食材の旬を取り上げて学んでもらうことで、興味をもって知ってもらいたい。毎月のメニューに旬の食材を取り入れ、実際に味わってもらう。また、子どもたちに配る冊子には食材を紹介するページやクイズを用いることで、子どもたちでもわかりやすく、楽しみながら学んでもらえるよう工夫した。

だしを使った料理
02月に1回、小学校3年生から6年生を対象に料理教室を行っている。私のテーマは「だしを使った家庭料理」。家庭では頻繁にとることがなくなっただしだが、こどもたちはだしの香りを「いいにおい」と自然に感じている。この感覚を大切にしてもらいたいと思い、こどもたちとだしをとることにチャレンジしてきた。だしをとる作業から、見て、触って、嗅いで、色々なことを感じてもらいたいと思う。料理教室が始まった時、市販顆粒だしが好きと言っていたこどもたちに、天然だしがおいしいと言ってもらえることを期待している。

わくわく食空間♪
21坂戸市内の小学生14名を対象に、子供料理教室を行っている。料理教室で子供たちは、限られた食器の中から楽しそうに食器を選び、盛り付けも楽しんでいるということがわかった。このことから、「テーブルコーディネート」に注目をし、料理教室で子供たちに正しい盛り付け方や、食事が見た目でも楽しくなるような「食空間」を子供たちに伝えている。毎月1品盛りつけに着目する料理を決め、料理教室で子供たちと一緒に盛りつけを行う。また、子供たち一人一人専用のランチョンマットを作成し、食卓が華やかになるよう各自で絵を書き、毎月使用している。食事を通して家族や友達とのコミュニケーションの場にもつなげていける空間作りを行っている。

野菜をおいしく食べよう!
22皆さんは子どもの頃、好きな野菜や嫌いな野菜はありましたか?今私は近隣の小学生を対象に子ども料理教室を行っている。そこで私は野菜があまり好んで食べられていないことを感じ、野菜の美味しさを感じたり、嫌いな野菜を食べられるようになってもらいたいと思い、この「野菜をおいしく食べよう!」というテーマにした。どうしたら食べられるようになるのか。まず、嫌いな野菜とその原因をにおい・味・歯触りの観点から子ども達に答えてもらった。それを参考にして嫌いな原因を調理・調味に工夫を施し食べやすくなるレシピを考え、少しでも多く嫌いな野菜を食べられるきっかけになるような料理を考えた。

季節の料理を楽しもう
23季節の料理を楽しもうというテーマのもと近隣の小学生を対象に料理教室を行っています。授業で「こ食(個、孤)」が増え、家族で食べることが少なくなっていることを学び家族みんなで食べる食卓に興味を持ちました。季節にあった料理や、行事食を大切にしてもらうことを目的として料理教室を行い、料理を作ることだけでなく食文化にも興味を持ってもらうことで、家族とのコミュニケーションを大切にしてほしいと思っています。料理教室で子供たちの楽しそうに料理を行っている姿や行事食について話している事を見ると家に帰ってからの会話も広がっているのではないかと思います。

「おいしい」言葉をさがしてみよう
24料理教室を通して子ども達に、「おいしい」を別の言葉で表現してもらいたいと考え、「おいしい」言葉をさがしてみよう。をテーマに設定した。料理に興味を持つ子どもにとって身近な読み物になるだろうレシピを使って料理に関する言葉に触れてもらった。サラダの「シャキシャキ」した食感やかぼちゃの「ほくほく」、料理を口に入れたときに感じる香りなど、言葉を使って食を表現することを体験してもらい、食事をもっと楽しく感じてもらえるようになればと思う。食べたときの食感や香りを自らの言葉で表現することでまず「言葉」に興味をもってもらえるように、料理教室で指導をしている。



奥嶋 佐知子・石川 裕子ゼミ

Let’s studying!きっかけは料理♪ / ~笑顔溢れる男たちのキッチン~
25私は中高年男性を対象に、「知ることを楽しむ」料理教室を行っています。そこで、料理の食文化や切り方、火加減、加熱時間など調理工程の「なぜそうするのか?(ポイント)」を知ることで、料理をきっかけに知ることをもっと楽しんでもらいたいと考えました。そこで、レシピにポイントを強調して載せる・・など、知ることを楽しめるよう、「伝え方」も工夫しながら受講者の方と共に、1年間料理教室を行ってきました。そこで、私なりに考えた伝え方で、受講者のみなさんに「知ることの楽しさ」を感じてもらえたのか、1年間のまとめを発表したいと思います!

会話がふくらむ料理教室 / ~笑顔溢れる男たちのキッチン~
26私は、料理教室の対象者たちに今以上に料理と一緒に会話も楽しんでもらうことで、より料理を身近に感じてもらいたいと思い、「会話がふくらむ料理教室」をテーマにした。しらすを使った和風パスタを作った回では、しらすの産地である湘南の話題で盛り上がった。このことから、産地の話題を盛り込むと会話がふくらむのではないかと考え、食材の産地などを私が対象者に伝えることで会話がふくらむきっかけを作るようにした。発表会では、これらの他にも対象者たちにとって話しやすい雰囲気を作ったり、料理と会話を楽しんでもらうために試みたことを発表する。

おいしい料理は人を幸せにする / ~笑顔溢れる男たちのキッチン~
27私は中高年男性を対象とした料理教室を行う中で、受講者の方によりおいしい料理を食べて幸せな気持ちになってもらいたいと思いました。昨年の11月から5月までは料理教室を円滑に進めることがおいしい料理作りに繋がると考え、運営方法の見直しとレシピの書き方の工夫を行いました。そして6月からは、受講者の方がこの料理教室をきっかけに料理作りを家で楽しんでもらえる機会となるよう受講者の方が作りやすいレシピ作りを行いました。このレシピを通して、おいしい料理から発信される幸せな気持ちをどのように広げることが出来たのか、受講者の方の声も含めて発表します。



島崎 とみ子ゼミ

狭山茶 / 飲むお茶・食べるお茶
28みなさんはお茶をよく飲みますか?最近では、健康に良いと海外でもブームとなっている日本茶ですが、ペットボトルなどの普及により、急須で入れた時の茶葉の香りや、渋みの中にもコクと深みのある茶葉本来の味を知る人が少なくなってきています。そこで、私の地元の特産品である狭山茶を通じて急須から飲む日本茶の素晴らしさを知ってもらおうと思います。また、狭山茶を使ったレシピを考案します。これによって飲むだけでなく、料理としても楽しんでもらい、日本茶をより身近に感じてもらえればと思っています。

韓日調理文化の比較 / ―ウルチ米粉の利用を例にー
29韓国と日本では、ウルチ米粉の利用は、餅の食文化として年中行事や通過儀礼と結びついて発達してきました。日本では主に和菓子に用いられ発達してきましたが、韓国では菓子類だけでなく主食にもなり、日本より餅の種類は多いと思われます。本研究では、ウルチ米粉の調理の違いを中心に、文化・歴史的な背景や人々の米粉に対する認識、現代における米粉の利用について調査を行いました。発表会ではフィールドワークおよび収集した文献から得られたデータに基づき、韓国と日本のウルチ米粉の調理文化の比較について、考察を行います。

大正から昭和の飲食業 / ~召しませ、カフェで~
30いまや私たちの生活に欠かせない存在となったカフェ。美味しいコーヒーや軽食を心地よい空間でいただき、女性がひとりで利用することもまったく抵抗がなくなってきました。そんなカフェが大正から昭和初期にかけてのひと頃は少々様相が違っていたことを知り興味をもちました。洋酒に洋食、そして欠かせぬ女給の存在。男性中心で女性はほとんど利用することがなかったカフェ。(当時はカフェーと発音)知れば知るほど増える驚きの数々。幼い頃、歴史の授業でも深くふれることのなかったこの時代を、カフェを通して掘り下げてみました。

食と旅の物語 / ~駅弁の魅力~
31電車の旅行は好きですか?電車の旅行には魅力があります。1つは車窓から見える景色。特に地方のローカル線は珍しい車両と大自然が見られます。もう1つは駅弁です。その土地ならではの食材が入った駅弁は、旅行をもっと楽しくさせてくれます◎なのに地方には経営難が続く鉄道会社が多いです。そんな中、イベント列車で料理を提供し客数を上げた、岐阜県恵那市の明知鉄道へフィールドワークに行きました。恵那名産の食材で作った御膳を電車の中で食べられます。しかし値段は四千円~五千円と少し高めでした。もっと気軽に食べられるとより客数が増えるのではないかと思い、駅弁を考案します!

婚礼料理の今と昔
32かつての婚礼料理はその家の格、好み、地域などによって様々な料理が出され、本膳料理の形式が主流でした。しかし現在では和、洋、中華、折衷料理と料理の内容が変化し、料理の形式もコース料理や会席料理の形式が一般となっており、昔とは異なっています。なぜ料理が変化したのか。昔の婚礼料理について、どのような料理が地域や家の格、好みによって供されていたか。また、現在の婚礼料理ではどのような料理があるのか、その実態と背景について追究していきたいと思います。

野菜をもっと身近に / ~子ども向けのおいしい野菜レシピ~
33野菜はビタミン、ミネラル、食物繊維の補給源として毎日の食生活に欠かせない食品です。にもかかわらず、現代の子どもの食生活においては、脂質やたんぱく質、塩分、糖分の摂り過ぎ、野菜類の不足などがが目立っています。こうした偏った栄養バランスが、生活習慣病の増加や各種アレルギーやメンタル不調等の原因の一つであると言われています。本研究では、野菜嫌いの子どもが増えている原因や背景を分析し、それを解消しつつ、おいしく、楽しく、かつ手軽にできる子ども向けの野菜料理レシピを考え、実際に作ってみたいと思います。

静岡県のご当地給食 / ~魅力いっぱい静岡の特産物~
34みなさんは静岡県の特産物と言ったら何を思い浮かべますか。気候に恵まれた静岡県は「食材の王国」と呼ばれるほどたくさんの特産物があります。しかし、県外の方はもちろん静岡県出身の方でさえそのうちの数種類しか思い浮かばないかもしれません。そんな静岡県の特産物を知っていただくために「学校給食」を題材にして様々な献立を提案したいと思います。また今回の発表を通して、食や文化に興味がない子供や親に少しでも興味を持ってもらい、自分の生まれ育った土地を見つめ直すきっかけを作れたらいいと思います。



高城 孝助ゼミ

ハワイアンカフェ&バーのプロデュース
35 No Text


魅力的な商品POPとは何か / -販売力を高めるPOPの条件を探る-
36商品購入を決定する理由に辿りつくまでに、商品POPを利用したでしょうか?POP(Point Of Purchase=購買時点効果)は、それを見るだけで「どこに、何が、いくらで、どんな価値があるのか」を知ることが出来るもので、お客様が商品購入前にする評価(=コンセプト)に関わっています。お客様に商品POPに注目してもらうためには、お客様が価値・興味・関心があること、又はそれらを刺激することが表現されている必要があると考えました。そして表現上のキーワードを3つ挙げ、市場調査に取り組みます。これらをもとに、魅力的な商品POPとは何か考えたいと思います。

「高齢社会におけるコンビニの在り方」 / ~バリアを取り除こう~
37日本は、すでに世界一の高齢国家になっており、今後も高齢化率の上昇が予想される。最近のお年寄りは積極的なライフスタイルを持ち、新しいものが好きな人が増えてきている。私がアルバイトをしているコンビニでも、昼間に限らず深夜にも来店される高齢者のお客さんがたくさんたくさんいる。高齢者のお客さんが増えているにも拘わらず、いまだコンビニでは、30代~40代の男性をターゲットにしており、高齢者への対応はあまり見られない。今後コンビニにおいても、高齢者に向けた店づくりが重要であると考えた。

インドネシアの家庭料理を日本で再現する / ~友好の懸け橋~
38インドネシア共和国は独立に至るまで、様々な国に支配されてきた。それはジャワ島にある、数々の寺院が仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教など様々な宗教が混在していることからも分かる事だ。よって、インドネシア共和国はジャワ島とバリ島で信仰宗教が違う。また未だに風葬を行っている集落もある。様々な国から支配されていながら、独自の文化を築き上げ、禁忌という宗教上の縛りがある中で、現地の人がどのような食生活を営んでいるのかをインドネシアの有名料理を通して少しでも理解を深めていってもらいたいというのが私の研究の目的だ。

オリジナルカクテル / ~美女と野獣ふぅ~
39みなさんはお酒が好きですか?お酒を飲むことは、ただ騒ぎたい、嫌なことを忘れ、新たな一面を発見!、失敗談など思い出を残すものだと思っています。「〈ブルー・ムーン〉を飲んだ時・・なことがあった。」など、その時の雰囲気などがよみがえってくるかもしれない。そこで、お酒好きな私として、飲んだ人の思い出に残るようなカクテルを作りたい。サブテーマに、「美女と野獣」を選びました。「美女と野獣」といえば、赤い一輪のバラが物語の鍵になっています。そのバラを使ったオリジナルカクテルを提案します。

タイの伝統工芸カービングについて / カービングでフードコーディネート
40皆さんはカービングと聞いたら何を想像しますか?カービングとは野菜や果物などに小さなカービング専用ナイフ1本で彫り上げていくアート作品であり、またタイが誇る伝統工芸です。私たちにとって身近な食材である人参や南瓜もカービングを施し料理に添えることで、食卓をより一層豪華にかつ繊細な美しさを演出してくれます。今回の発表では、タイの食文化やカービングの歴史、カービングを施した料理の提案などを行う予定です。当日は、フルーツカービングとソープカービングを展示するので是非見に来てくださいね。

売れパンを作る!
41 No Text


田舎で暮らそう / ~第二の人生に自給自足カフェの提案~
42第二の人生とは定年退職や、脱サラ、子供の自立などをきっかけに引退してのんびり過ごす事だと思われている方が多いです。しかし、最近では今までとは全く違う何かを新しく始めることを第二の人生と考える人が増えてきています。どうせ働くなら楽しい事がしたい。ずっとやってみたかったこと。一度目の人生ではできなかったこと。自然にふれあって、人と会話をして生きて行く。そんな暮らし、してみませんか?新しく何かを始めたいと思っている方、定年後に不安を感じている方たちへ田舎で過ごす自給自足の暮らし方、カフェの運営方法など提案して行きます

すべての人のためのデザイン / ~誰もが幸せに暮らせる社会とは~
43「この取り扱い説明書、読む気なくすな‥」暮らしの中で、デザインに触れる際にストレスを感じたことはありませんか?生活の中で注意深く周辺のデザインを探索してみると、多くの問題や解決すべき課題に出会います。また、21世紀の需要が多様化した社会は、さまざまな個性的な使い手が共に永く暮らせる公平な社会を創る必要があるのです。こうした社会情勢で今、求められているのが【ユニバーサルデザイン(UD)】です。誰もが不自由なく幸せに暮らせる社会を目指し、UDの新需要のきっかけ創りに繋がる提案をします。

米粉の魅力 / ~美味しい米粉スイーツ~
44私は米粉スイーツの美味しさ、米粉の素晴らしさを多くの方に知ってもらいたいと思い研究を始めました。米粉と聞いて思い浮かべるのは、もち米・道明寺粉・白玉粉などだと思いますが、製菓用の米粉が今はあります。小麦粉のように色々なお料理に使用でき、小麦粉では出すことの出来ない米粉ならではの風味・食感を味わうことが出来ます。製菓用米粉が出始めてから米粉を使用したパン・スイーツが多く販売されるようになりました。米粉のもちもち・しっとりした食感を取り入れるためだと思います。米粉の多くの魅力を紹介します。

たまご料理専門店の提案
45 No Text


旬をコーディネート / ~料理と食卓~
46食材はおいしくて、栄養価が高くて、安くて、良いこと尽くしです。現在、私たちは夏に冬野菜を食べたり、夏に冬野菜を食べたりと、旬ではないのに食べたいときに食べることができる食材がたくさんあり、特に料理をしない人は旬をあまり意識していない人もいます。せっかく季節のはっきりしている日本にいるのに、それではもったいないと思い、それを伝える料理教室を開催しました。また、食材だけでなく、食器や小物にもこだわった、家庭でできる「旬を楽しむ食卓のコーディネート」を提案していきます。



高島 美和ゼミ

紅茶をもっと身近なものに! / ~日本人向けのティータイムとは~
47紅茶は好きだけど、アフタヌーンティーなどに行くのは敷居の高いイメージがある・・・なんて思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?私も当初はそう思っていました。しかし、イギリスでは多くの庶民の家庭でもティータイムを手軽に楽しまれています。それならば、私たち日本人でも簡単でリーズナブルに家庭でティータイムを楽しめる方法を考えたい!そういった思いがありこのテーマを決めました。前回発表した「ナイトティー」のオリジナルレシピに引き続き、今回もレシピ発表するとともに、日本人の食生活に合わせたティータイムを提案します。

フランスの地方菓子 / -ココロもカラダも喜ぶベジタブルスイーツの提案-
48私はフランスの地方菓子を調べてみて、発見したことがあります。フランスの地方菓子は、素朴ではあるけれど、どれも高カロリーなお菓子が目立ちます。日本では有名な野菜スイーツも、フランスでは珍しく、ほとんどありません。野菜と組み合わせることで、よりヘルシーにお菓子を作ることができますし、新しい視点からフランスの地方菓子を感じたいと思い、それぞれの地方の有名な野菜と地方菓子をコラボさせてオリジナルのお菓子レシピを提案します。発表では地方のお菓子と、特産物および野菜の紹介とオリジナルのレシピを提案します。

パスタにあらわれるイタリアの地方性 / ~パスタマップをつくろう~
49皆さんはイタリアにどのようなイメージを持っていますか?太陽の明るい日差しや、トマトやワイン、そしてパスタやピザなどの色鮮やかな料理を思い浮かべるのではないでしょうか?しかし、これらは南イタリアに代表されるものです。イタリアは南北に長い国であるため気候も様々です。当然、その土地で獲れる食べ物にも違いがあり、郷土料理が発達しています。特に生パスタは地方によって作り方がとてもユニークであり、その地方の特色がよく表れていると思いました。そこでパスタマップを作成し、イタリア各地のパスタを紹介します。

ケーキ美術館 / ~パイピングに魅せられて~
50ケーキは「食べること」が一番の魅力だと感じている人がほとんどではないでしょうか。しかし、私はケーキを「見ること」にも魅力を感じます。専用の紙やフィルムを丸め、先端を細くしてできた小さな絞り袋にチョコレートや生クリームを詰めて、文字や模様を描くことを製菓用語で「パイピング」と言います。パイピングによってミリ単位で描かれた文字や模様はケーキ全体を彩り、「見ること」 にも魅力を与えます。今回も「フランス」をテーマにケーキを作製しました。パイピングを通じてケーキの「見る魅力」を感じてください。

*。・イギリス料理を召し上がれ・。*
51ロイヤルウエディングやロンドンオリンピックで注目されたイギリス。バッキンガム宮殿やビックベンなど、一度は訪れてみたい建物はたくさんあるけれど、イギリス料理というと、なにを思い浮かべますか?フィッシュ&チップス?イングリッシュマフィン?またはあまり「おいしくない」という評判でしょうか。発表では、イギリス料理がおいしくないと言われるようになってしまった歴史や、モダンブリティッシュと呼ばれる現代のイギリス料理についてなど発表します。

オーストリア菓子 / ~お菓子と9つの州~
52以前、テレビでオーストリアの美しい街並みを見て、本当にキレイだったので、「オーストリアについてもっと知りたい!」と思い、ゼミで調べようと思いました。調べてみると、中央ヨーロッパの南部に位置するこの国は、独自の歴史を歩み、固有の文化を持つ9つの州で構成されていることと、おいしいケーキやパンが多いということがわかりました。そこで、オーストリアにはどのような州があり、また、その州にはどのようなお菓子があるのかを調べ、州とお菓子の関係を考えるとともに、オーストリアの魅力を探求します。

チョコレート文化
53みなさん「チョコレート」を思い浮かべるとき、きっと板チョコなどといった甘いお菓子としてのチョコレートを思い浮かべるでしょう。しかしチョコレートは長い間大人のための飲み物、それも薬として飲まれていました。私自身、チョコレートが好きでよく食べているのですが、このようなことについて全く知らなく、初めて知ったときはとても驚きと同時に面白さも感じました。そしてチョコレートについてもっと知りたいと思うようになりました。時代によって用途も形も変わっていくチョコレートの魅力を探求します。



高橋 勝美ゼミ

温故知新 染物・織物を現代社会に生かす
54川越市立博物館で活動している川越唐桟愛好会の協力を得て、川越唐桟と藍染を使い、四季を表したテーブルコーディネートを提案したい。染物・織物で作られている物は、洋服ではなく着物が多いため、和のイメージを想像する人が多いと考えられる。しかしそれに加えて、洋風のイメージを付与することを試みた。そうすることで、これらが若い世代にとって身近に感じてもらえるものとなり、和装の需要が少なくなってきている現在でも染物・織物の需要が高まっていき、今後も残していけるのではないだろうか。

緑茶の可能性追求
55最近、国内においては他の飲み物が選択しやすくなったことで以前よりも緑茶を飲む人が少なくなる傾向がある。しかし今日、日本食ブームの波に乗って健康飲料として世界に誇る緑茶のニーズは高まっているのが現状である。日本の生活に密着してきた緑茶の魅力を本発表で伝えることが自国文化を理解する一助となれば、と思う。更に緑茶の消費に伴って出てくる茶殻の有効利用についても注目し、“食べる茶殻” など、いくつか試した。本発表では、緑茶を四つの視点(現状・緑茶文化・栄養・茶殻の活用法)からみて、その魅力を紹介したい。

新・おから革命 / ~新しい利用法の提案~
56豆腐を製造する際に豆乳を絞った後にでる大豆の絞りカスである「おから」。保存性、貯蔵性の悪さが利用価値を低め、多くが廃棄される対象になる。おからの新たな利用法を見つけ、需要を高めたい。おからを食品材料として使用するにあたり、あらかじめ、赤ワインに漬けることで、おから臭さの除去など風味の改善を行った。これを小麦粉の一部と置き換え、パンを作った結果、まろやかな味に仕上がり、テクスチャーも良く、赤ワインの色合いも好評だった。用途により様々な前処理が考えられる。本発表では、食べ物の範囲を超えておから利用法を発表し、その需要を高めたい。

落花生 / 〜掘り起こせ新たな可能性〜
57落花生の食べ方には煎り落花生、ピーナッツチョコ、ピーナッツバターなどがあるが、それほど多くの食べ方を知られてはいない。私はもっと違う視点から落花生のレシピを提案することで落花生の新たな一面を知ってもらい、身近に感じてもらうとともに、その有用性を示して生産の意欲向上に繋げられないかと考えた。そこで主題として扱うのが「ゆで落花生」「落花生の未熟果」「落花生の莢(さや)」の3つである。特に、最近はレトルト、冷凍にもなっているゆで落花生に力を入れ、女性の好きなスイーツのレシピや、日常的に作りやすいレシピを提案する。

納豆スイーツの開発
58納豆といえば、ネバネバの食感と独特の臭いを持つ食べ物として思い浮かべるだろう。私は納豆独特の臭いや味が苦手で、普段の食生活においてほとんど食べていなかった。しかし、納豆は栄養成分を豊富に含み、積極的にとりたい発酵食品である。そこで、納豆の新たな調理法を考案し、納豆が苦手な人の苦手意識を克服したい。また、納豆が好きな人にも新たな魅力を感じられるようなメニューを開発したい。本発表では、これまで考案した6種の納豆スイーツと4種の納豆ドリンク、高知県で地産地消をすすめる「納豆クラブ」について取材したので紹介したい。

んまいべ蒟蒻!
59触るとぷるんとしていて、噛むと弾力のあるこんにゃく。縄文時代に植物として渡来し、仏教の布教とともに食用として日本に広まった。こんにゃくには砂下しの効能があるとされ、体内の毒素を排出してくれるこんにゃくは長い間好まれて食べられてきた。そんなこんにゃくを使った定番の料理と言えばおでん・鍋物などが一番に思い浮かぶ。それも確かに美味しい。だが、他にもこんにゃくは違った新しい食べ方があるのではないか。そう考え、こんにゃくを使った面白い商品を紹介。こんにゃくの新たな魅力を少しでも伝えたい。

沖縄料理の視覚的評価
60栄養面ではなく見た目に着目し、現在実習を進めている。沖縄料理とそれ以外の日本料理の写真を収集し、コンピューター解析した結果、沖縄料理はそれ以外の日本の料理に比べ、灰色を基調とする料理が多く、全体的に暗い色が多い傾向があり、色の特徴は違うことが分かってきた。なぜそうなるのか、これからさらに深く見ていく必要がある。発表会では、さらに詳しい画像分析結果、フィールドワークで学んだことを合わせて発表したい。

おいぎのうんめぇむん / 式根島の郷土料理を伝える
61伊豆諸島にある式根島。面積3.9㎢、人口約550人の、この小さな島に私は住んでいた。島には魚・さつまいも・明日葉などを使った独特の郷土料理が存在する。しかし、現在の島は高齢化が進んでおり、郷土の味が親から子へと受け継がれる機会が減っているように感じる。また、式根島の食文化や料理についての文献は数少ない。そこで、今後も式根島の味を伝えていけるよう島民から料理を教わり、誰もが再現できるように計量してレシピに残した。これをまとめたレシピブックを島の公共機関に置いてもらい、文化保存に役立てたいと考えている。

三島甘藷の新たな未来 / ~美味しいスイーツの提案~
62私の地元である三島市の農作物、「三島甘藷」の普及活動を手伝う一環として、6月の発表で紹介した三島甘藷スイーツを通してさまざまな活動をしてきた。PR活動を行っている市役所をはじめとした関係者や、三島甘藷を研究している地元の学生との交流、今までに参加したイベントの様子、試作したスイーツの写真などについて紹介する。また、試作したスイーツをイベントで出店したときに感じたことや、大変だったこと、またイベントの会議での雰囲気についても感想を含めて述べたい。以上のように本発表では、ものづくりと人的交流を中心に発表する。



田中 久子ゼミ

一人暮らしさんのための食器セットの考案。
63新生活スタートに伴い、市場では「新生活応援!」と謳った家電のセットや寝具のセットなどをよく見かけます。このような一人暮らしに対応したセット商品はスムーズに生活を始められるのでとても便利ですね。しかし食器はどうでしょう。どんな食器をどれだけ用意すれば間に合うのか、使いやすい食器はどんなものなのか、わからないとこはありませんか?そこで、私は一人暮らしを始める人をターゲットに食器セットを提案します。実際の大学生はどんな食生活をしているのか、どんな食器を好むのかを調査し、そのデータを基に一人暮らしの学生さんの為の食器セットを考案します。この食器セットがきっかけになり、一人暮らしの食卓が楽しいものに、また皆さんの食器への関心が高まればと思います。

発見!ニッポンの珍学校給食
64日本には、なぜかある特定の地域の学校給食でしか出されていない変わったメニューがあること、ご存知ですか?学校給食は誰もが経験してくるもの。通っていた学校、地域、時には世代を超えて共有できる話題です。みなさんにも学校給食の想い出があると思いますが、実はその想い出、自分だけのものである可能性があるんです。元々学校給食に興味があった私は、このようなメニューの存在を知り、それらが誕生した経緯や食育的な役割を知りたいと強く思いました。そして調査を通して、メニュー誕生の背景には栄養士さんの愛情と情熱があることを知りました。一見首をかしげてしまうようなメニューを発掘、紹介し、その誕生秘話、食育的役割、そして学校給食の魅力を伝えます。

コミカフェに集まれ! / ~みんなの居場所はここにある~
65コミカフェ=コミュニティ・カフェの愛称。コミカフェは様々な地域に存在し、地域社会の中で「居場所」の総称で、人と人とが出会う空間をつくっている。この研究では全国に500か所近くあるコミカフェを、資料をもとに5つの運営目的別に分類した。また各々どのような活動をしているのかいくつかのコミカフェに現地調査を行った。そのうちの1つである東松山市のまちカフェの活動に参加し、どのようにコミカフェを運営しているのか教えていただいた。これをもとに「地域内で人のつながりをつくるための方法」案を伝えるために私の地元でコミカフェを運営するとしたら…と考えてみる。

食物アレルギーってなに? / ゲームで楽しく覚えちゃおう!
66あなたは食物アレルギーについて知っていますか?私は大学に入学すると同時に発症してしまい、食生活が一変した。それにより周囲の人に理解してもらうことが出来ず苦労してきた。このような経験をした人が他にもいるのではと思い、多くの人に食物アレルギーについて理解してもらえるようなゲームを提案する。まず対象者を中学生としてアンケートを実施した。その結果、過半数が小学校のときに知っていることがわかった。そこで、対象者を小学生に変更し、楽しく学んでもらうために体を動かして覚えるゲームを提案する。



根岸 由紀子ゼミ

きのこから見る食文化 / ~栃木県とちたけ~
67ちたけは栃木県で県民に特異的に愛されているきのこです。栃木県だけでしか採れないきのこではなく、北の方から南の方まで広い範囲に生えているきのこです。しかし、他県の人は関心がありません。栃木県民のちたけのように長野県民はハナイグチ、群馬県民はウラベニホテイシメジとそれぞれ好まれているきのこがあります。しかし、現在では食生活が豊かになり、野生のきのこを食べる機会が減ってしまいました。上記で述べた県出身の人でもこれらのきのこを知らない人も多いと思います。きのこ食の他にも疎遠になっている郷土料理など、自分の生まれ育った土地の大切な食を見つめ直すきっかけになればと思います。

さつまいも
68私はさつまいもが大好きで、秋になると必ずスーパーで焼き芋を購入する。しかし生のさつまいもは滅多に購入しない。その理由は生で買ってもスイートポテトにしたり、大学芋にしたりと菓子として消費するため、あまり頻繁に食べないからではないかと考えた。そこで、さつまいもをもっと身近に感じ、簡単にできるさつまいも料理の提案、レシピ集の作成をした。発表を通していつも作っている料理にさつまいもを加えたり、さつまいもをメインとした料理を作るきっかけになればいいなと思います。



平田 久ゼミ

野菜を食べる / おいしさが作る人と食べる人をつなぐ
69野菜の食卓までの道のりは生産から消費まで細部にわたり手が加えられ、姿を変えるプロセスだ。この流れの中のどこでおいしさが発生もしくは消失していくのかを追求してきた。一方でおいしさにはその人の五感や体験が関与して、感じ方は十人十色だ。野菜のどんな姿にどんな人がどんなおいしさを見いだすのだろうか。無限とも思える野菜の可能性を広げるために一つ一つを確かめている。実習をきっかけに私流に野菜を作ることや食べることに対する意欲関心を高め、農業(作る人)と食事(食べる人)のつながりを強める仕事をしたいと考えている。



平野 覚堂ゼミ

キッチン不動産 / ─ひとり暮らしのためのキッチン提案─
70ひとり暮らしの最初のわくわくはキッチンに立って料理をすること。料理が好きな人ならそう考える人が多いのではないだろうか。しかし、ひとり暮らしの家のキッチンは部屋のおまけのように、玄関に入ってすぐにあることがほとんどだ。友達と一緒に料理をしようとしても、狭いキッチンではお互いに肩が何度もぶつかってしまう。そこで、ひとり暮らし用キッチンの悪いイメージを覆すべく、キッチンをもっと表向きのものとして設計し直す。キッチンを暮らしの中心にすることで、新しいコミュニケーションツールとしてのキッチン空間を生み出す。

だんだん形になっていく / ─言葉のいらない決まりごと─
71気心知れた人達と何度も一緒に食事をしていると、お互い言葉に出さないが、何となく分かっている決まりごとやルール、習慣が出来ることがある。私はこれに「暗黙のルール」と捉えた。言葉にしなくとも、お互いが分かっているというのは、もはやテレパシーの域である。なかなか出来ない関係性であり、とても特別なものだ。暗黙のルールは、いったい、いつ、どのようにして出来上がるのか。具体的にどこが特別であるのか。私はこの暗黙のルールと料理のレシピを組み合わせ新しい形のレシピにすることによって表現した。

Exservice / ─マニュアルを飛び越えろ─
72おそらくほとんどの人がサービスを「受ける」ことを体験したことがあるだろう。しかし、サービスを「行う」ことを体験したことがある人はどれ程いるだろうか。サービスは受ける側だけが満足するものではなく、行う側もお客様からの感謝の気持ちや笑顔をいただくことができ、働く価値を高めてくれるものだ。そのため、サービスを「行う」立場を経験したことがない高校生へ向けた、サービスを行うことを体験できるFLASHゲームを制作した。このゲームを体験することで、サービスを行うことに興味をもってもらい、実際にサービスをしてみたいと思う人が増えてほしい。

くつろぎ飯 / ─いやし空間の中の食提案─
73誰もが好きで、待ち遠しくなるくつろぎの時間。心や体、全てをリラックスさせて自由に楽しみたい、そんな時間である。その中に、食べ物を持ち込む人はきっと多くいるはず。けれど、食べ物によっては、それまでのくつろぎを一度中断させたり、食べることを後回しにしたりすることがある。どちらも同時に楽しみたいのに!と思ったとき、生まれたのがこの「くつろぎ飯」だ。自分のくつろげるシチュエーションにふさわしい、そんな料理になっている。いやし空間の中に、くつろぎ飯をプラス。そのとき、いつものくつろぎはワンランク上になる。

困ったときの食事術 / ─円滑に食事を進めるための新しい作法─
74誰もが一度は経験したことのある、食事中の困ったこと。例えば、最後の一口がなかなか取れなかったり。こんなことがあっては、せっかくのおいしい食事も楽しい時間も台無しに。そんな困ったことがあったときに使える、スマートかつユニークな作法を提案する。この食事術さえ知っていれば、不安な気持ちはどこかへ吹き飛び、楽しい食事の時間に早変わり。笑顔で食事をすれば、ごはんは何倍もおいしく感じられるだろう。おいしいごはんでおなかはいっぱいに、ピンチをなんなく切り抜けてこころははっぴーになるのだ。この食事術、くだらない様で、意外と実用的なのがミソなのだ。

食べあと / ─お皿の上の人間性─
75私は食べあとに物語を感じる。食べ終わった食器には、食べることに集中している時には気づかない、無意識のうちに性格や考え方が現れた“あと”が残る。何気なく観察してみると、普段、関心の持たれることのない食べあとからは、他人との食事の際に相手と打ち解ける発見ができるのだ。実際の情景を想像しやすいと考え、物語と写真を組み合わせた。食べあとを中心とした視点から、どんな風景が見えるのか、追求した。何気なく残ったソースの残ったお皿から明らかな食べ残しまで、どんな食べあとからも“その人らしさ”を掴む新しい視点を提案する。

贈りものプロデュース / ─ラッピングの未来性─
76洋服のデザインにおいて、日本人は、即成の素材に依存されず、素材を開発しながら、独自性のある服を作ってきた。ラッピングにおいても、今までにないものを開発することで、新しいラッピングのかたちが生まれるのではないかと考えた。今回は、お返し・お土産といった、日頃のちょっとしたもののラッピングデザインし、何人かの方に協力してもらい、贈りものプロデュースをした。今回できたラッピングは全て、手で縫って完成させた。一つひとつ時間をかけて丁寧に仕上げたラッピング達。それぞれ広げてほしい。包んでみてほしい。そうすればきっと、ラッピングというもののかたちが見えてくるはず。

飛び出せ!Cooking!
77料理をテーマにした飛び出す絵本を作りました。これは、料理をするときの場所や見える景色を重視しています。登場人物と様々なものが関わって、料理が出来ていく物語です。見れば誰でも作れるレシピとは違い、難しいことを考えるより、まずは最初に楽しそうだと思ってほしい、面白いと感じてほしい、美味しく出来上がることを伝えたい。そのためにこの絵本では、細かい手順と写真ではなく、始まりから終わりまで料理一貫の風景と、その雰囲気を表しました。飛び出せCookingはその雰囲気を大切にしています。



松田 康子ゼミ

料理を作りたくなるレシピ
78昨年、学内留学制度を利用し、調理師科で勉強してきました。実習・家庭で料理をする機会が一段と増える中で、料理をすることの楽しさ・奥深さを再認識しました。ですので、「難しそうだから・・・」「家族が作ってくれるから・・・」などの理由から、あまり料理をしない方にも、料理をする楽しさを知って欲しいと強く思いました。市販のレシピ本調査、高校生・大学生に行ったアンケートをもとに、初心者の方でも分かりやすく、自ら「料理を作ってみたい!」と思ってもらえるような、料理をするきっかけ作りとなるレシピ作成を目指しています。

Café運営~Home made nico~ / 野菜を楽しめる~Caféメニューの提案~
79今年は、ゼミ生と共にカフェのコンセプトを話し合った結果ナチュラルに決まり、もし女子大生が農園で野菜を育てカフェを運営するなら、といったテーマも考え、シフォンケーキの提供以外にランチメニューも提供することに決めた。ゼミでは、メニューを考え、試作をし、お客様に提供することについて一年半学んできた。その中でも私が一番力を入れてきたのはランチメニューで、カフェ運営の中で三回ランチメニューを提供することができた。ランチメニューは個性を出すため、野菜を沢山使い、野菜の色、形、味に着目する、農園で野菜を育て収穫したものを少しでもメニューに加える、店名のnicoを伝えるため、ニコちゃんマークを加えるなど考え、メニュー作りに努めた。発表会では、メニュー作りの過程、食べて頂いた感想、レシピなどを中心に発表する。

Home made nico / 心に響く宣伝
80カフェ運営には,お店の存在を知ってもらうにはどうすればいいか、また行ってみたい、食べてみたい,と思われるにはどうすれば良いかを考えることも必要で、私は宣伝活動に力を入れてきました。興味を持った方に気軽に見てもらうために、ホームページやブログのQRコードを作りポスターやチラシに載せました。営業の時に使う立て看板もどうしたら目を止めてもらえるか考えて作成しました。どんな書き方をしたら伝わるのか考えるのは一人では悩んで行き詰まることもありましたが、多くの方にアドバイスをもらい、改善することが出来ました。12月は,改善した点などを発表します。

Café運営~Home made nico~ / ~店内プロデュース~
81今年の5月から香友会館をお借りしてカフェ営業の実習を行っています。カフェでは、美味しいシフォンケーキやランチを提供することは勿論ですが、私はカフェに足を運んで頂いたお客様に、内装からもおもてなしがしたいと思い、内装にも力を入れて取り組んできました。内装をするにあたって店名【home made nico 】や店のコンセプト【natural 】を大事にすることを心がけること、そして見つけたらちょっと幸せになれる一工夫を内装にプラスすることによって、お客様が暖かい気持ちになれるカフェ空間を創ることを目指して実習しました。 発表では実際に行った内装を写真とともに紹介します。

Café運営~Home made nico~ / おいしいシフォンケーキの作り方
82私たちのカフェでは野菜を使ったメニューをテーマにしており、シフォンケーキにも様々な野菜を取り入れています。6月の発表では春のnicoシフォンとしてトマト、にんじん、ほうれん草、大豆のシフォンケーキが出来るまでを発表しました。それから夏、秋、冬とそれぞれ旬の野菜を取り入れたnicoシフォンを作ってきて、12月の発表ではそれまでに作ってきたnicoシフォンの試作の様子や、前期に発表した基本のシフォンケーキの作り方のさらに詳しい説明をしていきたいと思います。発表を聞いてくれた皆さんがシフォンケーキを作りたくなると良いなと思います。



宮内 正ゼミ

調理師科をもっと身近に! / ~調理実習におけるチームワークについて~
83女子栄養大学に通っている人ならば誰もが一度は経験すること……それは調理実習です。狭い作業場、決められたメンバー、限られた時間の中でどれだけ全員が効率よく、周りを見ながら動くことが出来るか…?ということを考えているうちに見えてきたのが「調理実習におけるチームワークの在り方」でした。そこで実習で感じたこと、体験したことに基づいて調理実習ではどのような役割が存在し、ひとりひとりがどのように動いているかを考えているうちに「調理実習」という場ではスポーツや仕事とは違う独自のチームワークが存在するのでは!?と思い研究してみたくなりました。

居心地のよいカフェ空間とは
84私はカフェが好きでよく利用する。勉強や読書、友人とおしゃべり、飲食、のんびりしたいときなど、様々な目的で利用できるカフェの空間はつい長居してしまったり、何度も足を運びたくなるような心地よさがあると感じないだろうか。スターバックスコーヒー、タリーズといったカフェチェーン店や路地裏にひっそりとたたずむような個人経営店など、様々なカフェを利用してきて、カフェにおける居心地のよさとは何だろうと考えた。フィールドワークを通し、店内の雰囲気やかかっているBGM、顧客層により居心地のよさに違いはあるのか、探っていく。

人はなぜcaféに集まるのか? / ~caféに行きたくなる理由~
58私は以前から、“カフェは他の飲食店とは少し違う場所”ということをわずかながらに感じていた。カフェに行く目的や過ごし方は、利用者によって全然違う。その自由な空間はまるで自分の部屋のようにも見える。しかしカフェには自分の部屋にはない、他人の存在がある。「他人と一緒の空間で、自分の好きなことをする。」そんなPublicとPrivateの共存こそがカフェの魅力であり、無意識に感じる他人とのつながり、ある種の一体感や共有感といったものが、カフェ独特の居心地の良さを生み出しているのではないだろうか。



宮城 重二ゼミ

ヨーグルトで見直す食生活
86本来食品は毎日バランスよく食べることが大切である。しかし現代では「○○という食材を食べると病気が改善する、病気になりにくい」などの、ある特定の食品さえ食べていれば健康になれるという間違った連想をさせる言葉が横行しているように感じる。中でもヨーグルトには健康的なイメージが根付き、各メーカーからも様々な効能を持つと言われる商品がたくさん発売され、この風潮が強く現れているように感じる。そこで今回私はヨーグルトを題材に日本の食生活の問題点を見直し、バランスよく食材を食べることの大切さを発表する。

快腸!~上手にとろう食物繊維~
87便秘で悩む人は多いのではないだろうか。私自身悩むことが多く、食生活が関係していると思っている。そこで、現在日本人の不足栄養素である食物繊維に着目し、便秘を改善させたいと考えた。女性を対象に日々どれくらいお通じや食物繊維を意識しているかのアンケート調査をしたところ、90%の女性が食物繊維を意識していないと回答した。便秘に悩みがあり、食物繊維に良いイメージがあっても、食物繊維はあまり意識されていないのが現状だ。食物繊維を意識してもらい、効率良く摂取できるよう、食事の提案を通じて便秘改善につなげたい。

沖縄★飯プロデュース大作戦 / ~おばぁの料理がでぇじスキやっさぁ~
88簡単!便利!になった今、時間をかけて作る沖縄料理は若い人に受け継がれにくくなっている。私は、生まれた時から何1つ不自由なく生活しているから、つい「めんどくさい…」などの理由で楽なほうにいってしまう。その時は楽だけれど本当にそれでいいのか、失われているものはないのか…考えても考えても答えは出なかったので沖縄に行って調査をしてきた。おばぁと過ごして感じたこと、学んだことを1冊のドキュメンタリー本にした。そして、簡単!便利!時間をかけて作っても楽しいということを伝えるために、おばぁに教えてもらった沖縄料理を自分でコーディネートした。

香りあふれる現代 / ~現代人にとっての香りとは~
89現代では、シャンプーや柔軟剤、ハンドクリームなど多くの日用品に香料が使用されています。このように、香りをつけた商品がたくさんあるため、現代の私たちの生活には香りがあふれています。香りが私たちに及ぼす効果は様々ありますが、特にリラックスや癒しの効果を感じると思います。日用品の香りで癒されるのも良いですが、香りを嗅覚だけで楽しむのではなく、味覚や視覚を使い、五感で香りを楽しむことも大切なのではないでしょうか。香りあふれる現代だからこそ、原点に帰り、香りの楽しみ方を考え直してみようと思います。

お肌は生活の鏡!? / ~お肌に負担かけていませんか~
90研究では、美肌(健康的な肌)の定義について考えることからスタートしました。中間発表までは肌の構造や仕組みについて、また健康的な肌のために心がけるべき生活、食事、環境についてまとめてきました。7月からは、「肌日記」を作成し、一日の流れ、睡眠時間、朝の肌の調子、その日の食事、お手入れ、体調に毎日評価をつけてきました。その結果から肌と生活の関連性を分析しました。これらの肌の知識と実験の結果から見えた規則正しい生活の重要性を伝えていきたいと思います。肌の健康について今一度一緒に考えていきましょう。