磯田ゼミ
テ ー マ
発表者 要  約
伝統野菜を守る シード・セイバー
内藤 皆さん、ごぼうは好きですか?ごぼうを食べるのは世界でも日本人だけと 言われていますが、普段私たちが見かける細長いごぼうは、江戸時代に 私の地元滝野川から全国に広まったものなのです。現在日本で出回って いるごぼうの9割は滝野川系といわれるくらい、主流を占めています。 巣鴨〜滝野川一帯は今でこそ「おばあちゃんの原宿」と呼ばれますが、そ の昔は「種屋街道」といわれる場所で、今でも滝野川ごぼうの種を販売し ている種苗店もあります。今、消滅しつつあるこういった江戸野菜を復活さ せている中学校で、生徒たちと伝統ごぼう、にんじん栽培に取組んでいます。 発表では伝統野菜のおいしさも味わってもらいつつ、伝統野菜を残していく 意味について考えたいと思います。
あなたと私が住みよい場作り
〜元気な高齢者を支える憩いの場での実習を通して〜
穂川 私は実習で、障害者、高齢者や野宿者などの社会的弱者とよばれる人たちの支援に関わってきました。しかし、その多くが、弱者と決め付けられることで「生きづらさ」を感じているという現実に気づきました。支援されるのではなく、自分の周りを巻き込んで、毎日を楽しく過ごそうと頑張っている人も沢山いることを知りました。現段階では、坂戸市にあるNPO法人『いきいきハウス「にぎやか」』という、元気な高齢者の憩いの場でのボランティアを通して、そこを拠点に住みよい場の展開を試みています。その流れで、現在近くの小学校の生徒と高齢者の交流を企画しています。本発表ではその様子も踏まえて、同じ地域に生きる市民として、お互いを大切に楽しく生きる、そんな人々のありかたについてあつく語ります!!!
戦争と食
〜戦争の経緯と人々の生活〜
末成 戦争が起こったら自分達の生活はどうなるのでしょうか。それを知るため戦争に関する、勉強会に出かけたり、高齢者の集まるデイケアのイベントでなどに積極的に足を運びました。身近なところに戦争を考えるヒントがあることがわかりました。例えば戦争体験者による体験談は戦争が人生にどれだけ大きな影響をもたらすか教えてくれます。また直木賞作家や、兵役の経験があるお年より数人から貴重なお話を聞くことができました。特に印象深かったのは広島での被爆体験から平和紙芝居をしている方の生き方です。この実習では、若い世代に戦争の記憶を伝え残し、関心を持ってもらうことをテーマにしていこうと思います。まだまだ手探りですが、栄養大学の学生を対象に戦争を考えるイベントを開催してみる予定です。その報告も発表会で行いたいです。
在日コリアンの食生活の変容
崔(栄) 私は在日コリアンであることを食によって意識し育った。コリアの食文化には祭祀や伝統的な風習などがたくさんあり、自国の食文化の継承は、これからも在日として生活していく上で、欠かせないことだと考えている。このことから、現在までの在日の食生活実態を把握するため、文献調査、アンケート等を実施した。結果、失われているかと思ったら意外と継承されていたことがわかった。
知られざるカンボジアン食スタイル
中田 ここ数年ブームになっているエスニック料理。東南アジアで食道楽の旅をしていたら、カンボジア料理の虜になってしまいました。独特のアロマ、ほんのりスパイシー、新鮮なメコンの魚・・・意外と日本人好み!?2週間のホームステイを経験し、ご近所さん30軒で食事調査を行いました。3食の内容と材料、食べた量を聞いてまわり、私はたちまち有名人!出てきた料理名は100品目を越えま した。カンボジア家庭料理のおいしさの秘密を分析し、深い歴史と文化的背景を交えながら紹介いたします。

前のページへ   次のページへ