足立・吉岡ゼミ
テ ー マ
発表者 要  約
心に問題を抱えている子どもの心と食事の関係
〜食を通してどのようなケアができるのか〜
山田 心に問題を抱えてしまっている子どもは、自分の存在に自信がないことが多い。食を通して子ども達が自分に自信が持てるようなきっかけを作りたい。そのきっかけとして、子ども達との食体験から、子どもが食事を作り、食べる楽しさを感じることや、自分の心と体にぴったりの食事量を知ることで自分に自信を持つことが分かってきた。この様な事から、子どもが楽しみながら食について学べ、それを誰かに伝えたくなるような仕掛け絵本を作り、子どもが誰かに伝えたくなる事で自信を持てるようになってほしい。
食を通じて子どもが人を思いやる心を育てるには
田中 食を通して自分だけでなく相手のことも思いやる心を育てて欲しいと願い、そのような気持ちが育つメッセージを込めたリーフレットを作成する。今年の夏に行われた蔵王(食育セミナー)にスタッフの一員として参加して、子ども達の思いやりの気持ちが育つには、“食べてもらう相手においしい食事作りをしよう”と思う気持ちが大切であることが分かった。こうした気持ちを感じることができるリーフレットを作成し、子ども達に食べてもらう相手の気持ちや体に合わせておいしい食事作りをすることの大切さを伝えたい。
絵本を通して親子に食の体験を伝えていきたい
須賀 親子が食の体験を学べる絵本を作成したい。絵本のテーマは「箸をとおして親子で食体験を共有すること」である。なぜなら、箸を使って食べることは子どもの発達に合わせて食卓で出来、食の世界を広げることにつながると考えるからである。しかしながら、箸を使って食べることの教え方に悩む親も多いという。よって、この絵本が親子にとって、生活の中での食の場面に生かせる楽しい教材になればと思っている。今までの実習から学んだことを絵本に生かし、発表会では実際に絵本を紹介したい。
食から幸せ感を得るには
〜中途障害者が「食」を通して再び立ち直るきっかけ作り〜
三國 中途視覚障害者が、自立した生活ができる喜びを、食を通して感じるきっかけとなる教材を作成する。小学校の食育の実践の場では、初めはつまらなそうにしていた子も実際に食事作りを体験することで、食への関心が深まる様子を確認できた。また、蔵王「食育セミナー」では、食事作りに関する意味を持った教材を作る実際の現場に関わり、これを視覚障害者向けに作ることにも活かせると感じた。これらをふまえ、見えなくても自分の食べるものは自分で用意できることで楽しみや挑戦する気持ちに気づくような食事作りマニュアルを作成する。
仕事優先の勤労男性が自分の食生活を見直すための提案
福重 勤労男性は食事より仕事優先で食事のリズムや食事内容が乱れ易い現状がある。勤労男性Tさんは、栄養学を学ぶ娘がいるにも関わらず、若い頃から食事を後回しにしてきた結果、中年になってから健康を害していることが確認できた。事例として、Tさんが食生活を見直すために娘はどんな役割を果たせば良いかを明らかにする。その結果を踏まえてから、仕事優先の勤労男性が自分の食生活を見直すためのポイントとなるメッセージを集めたメッセージ集を作成する。

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