実はコレステロールは体の中で重要な働きをしてくれています。細胞が傷ついたとき補修や再生をしたり、一部のホルモンを作るのに役立ったり、胆汁酸の材料にもなります。 私たちにはなくてはならないものなのですが、体内のコレステロール量を一定に保つ調整機能にトラブルが起きたり、常に大量のコレステロールを食べていると、体内のコレステロールが一定量をオーバーして増えてしまいます。それによって動脈硬化や心臓病、脳血管障害などを引き起こす原因になってしまうのです |
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ごまに含まれている『セサミン』という物質には、血液中のコレステロールの上昇を押さえる作用があります。 コレステロールの大半は肝臓で作られ、残りは毎日の食事から補給されています。 食事で摂取したコレステロールは、小腸からリンパへ吸収されるのですがその時セサミンは小腸でコレステロールが吸収されるのを阻害し、コレステロールが便と一緒に排泄されるようの作用してくれるのです。 |
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セサミンのもっとすごいところはコレステロールの吸収を阻害しながら、その他の体に必要な脂肪の吸収には、まったく影響しないのです。そして普通コレステロールの吸収が妨げられると、肝臓でコレステロールの合成が促進されることが多いのですが、肝臓での合成が促進されることはなくかえって合成を低下させてくれる優れものなのです。 |
血圧の上昇を抑える!!
日本には高血圧患者が3000万人いると推定されていて、しかも患者は増加傾向にあります。
高血圧はほとんど自覚症状が現れません。しかし症状がないからといってなにもしないと血管に負担がかかり徐々に動脈硬化が進行し、ついには脳卒中や心筋梗塞など命にかかわる病気が起こってきます。高血圧には日ごろの食生活が深くかかわってきます。
ここでもまたごまに含まれている『セサミン』が活躍して、血圧の低下を助けてくれます。ラットを使った実験でセサミンに血圧を下げる効果があることが実証されたのです。血圧が気になる方ににもごまはお勧めです。
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肝臓は生体の化学工場とも呼ばれていて、栄養素の分解、合成、貯蔵、胆汁酸やコレステロールの生成、不要になったホルモンの後始末、有害物質の解毒などを行っています。ごまはこの複雑な働きをしている肝臓の機能にもよい影響を及ぼしています。ごまに含まれる『セサミン』が肝臓の機能を高める働きをしているのです。 |
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アルコールは肝臓で分解されます。体内に同じ量のアルコールが入ってもセサミンを摂取した方がよりはやくアルコールが分解されて、血液中に出てくるアルコールの量が少なくなるのです。セサミンを摂取すれば酔いが軽くてすむといえます。ただしいくらごまを取り入れても、お酒を飲みすぎたら肝臓はまいってしまうので適量の飲酒を楽しむようにしましょう。 |
ガン細胞の増殖を抑制する!!
日本人の4人に1人がガンで死亡する時代です。がんは日本の社会が高齢化するにしたがって増加しています。
ガンの原因は遺伝的な物から環境因子など複雑ですが、年をとるにつれガンにかかりやすくなるのは体内の抗酸化物質が少なくなったり、その働きが低下してくるために、活性酸素が次第に増加し、細胞を傷つけるためだと考えられています。
ごまは強力な抗酸化作用を持っています。そしてごまに含まれる『セサミン』には、ガン細胞の増殖を抑える力があることがわかっています。ガンを予防するには、抗酸化物質を多く含む食品を積極的に摂る事が大切です。ごまは抗酸化作用のあるリグナン類を含んでいて、しかも、抗酸化作用を持つビタミンEの効力を増強してくれます。まさにガンに対抗する強力な抗酸化物質といえるのです。
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アレルギーの抑制に役立つ!!
アラキドン酸という脂肪酸があります。アラキドン酸は体の機能を保つためにかかせないものです。しかし、困ったことに、体内にアラキドン酸が増えすぎてしまうと、動脈硬化、高血圧、慢性の炎症、アレルギー性湿疹、アトピー性皮膚炎、自己免疫疾患などを起こしやすくなります。
ごまに含まれる『セサミン』にはアラキドン酸の生成を阻害する働きがあることがわかっています。またビタミンEの1種α―トコフェロールはアラキドン酸の代謝に作用して、アレルギーに関係する物質が作られるのを阻害する働きがあることがわかっています。この2つをいっしょに摂ることにより、よりアレルギーに関係する物質の生成を抑えてくれます。またヒスタミンというアレルギー症状を起こす物質にもこの2つの物質は作用し、アレルギーの抑制に効果をもたらしてくれます。
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これまで説明してきたように、ごまに含まれる『セサミン』は体によい優れた作用を持っています。しかもその作用はバラエティーに富んでいます。しかし、ごまに含まれる他の成分にもよい効果があります。それは「意外な症状にもごまが効く」で紹介します。
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