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博士後期課程
在学生メッセージ

児童の健康を守るための
栄養管理について研究しています
吉田 紘子
栄養学専攻 博士後期課程2年
指導教員:石田 裕美教授
愛知県出身 女子栄養大学卒業
児童養護施設の食事提供に関する研究をしています。児童養護施設では、より家庭的な養育を実現するため、児童 6,7名で生活する小規模施設への移行が進んでいます。複雑な家庭環境の中で育った子どもたちには、より専門的な支援が必要ですが、小規模化における栄養管理や食事提供の実態は明らかになっていません。“食の専門家として児童の心身の健康を守るために何ができるのか”を多面的に研究できるのは、食に特化している本学だからこそだと思います。
研究室内のゼミでは、指導教員をはじめ、研究室内の院生、大学院研究生である社会人の方々にもご指導やご意見を頂けるため、大変貴重な気づきの場となっています。時には、思うように研究が進まず悩むこともありますが、学部生、院生のつながりや、専門の異なる学内の先生方にも支えられながら、研究を進めることができています。 この恵まれた環境に感謝しながら、今後も、児童の心身の健康を守ることに繋がる研究を進めていきたいと思います。
産業保健における糖尿病重症化予防事業の
エビデンスづくりに寄与したい
髙橋 大悟
保健学専攻 博士後期課程2年
指導教員:緒方 裕光教授
東京都出身 早稲田大学大学院修士課程修了
少子高齢化が急激に進む日本において、国は「健康寿命の延伸」を目的として、健康保険組合などの医療保険者に対し、2015年度よりデータヘルス計画(診療報酬明細書(レセプト)や健康診断データなどの分析による自保険者の課題に応じた保健事業)の実施を求めました。
私は元々養成学校を出て管理栄養士となり、20年近く病院で臨床経験を積んでいましたが、このデータヘルス計画開始のタイミングで、糖尿病のレセプトや医療費が多く、重症化予防を計画していた現在の職場である健康保険組合からお声がかかり、医療業界から産業保健業界に仕事のステージを移しました。
産業保健業界では、糖尿病の治療や療養指導において治療中断や適正受診が行われていないなど課題が山積しており、医療で培ったノウハウやスキルを活かしこれらの課題改善に一つ一つ取り組んでいます。そして今後、取り組みを学術的なエビデンスとして残していくため、そのスキルを学ぶべく進学を決めました。指導教諭の緒方教授から分析や統計手法などについて丁寧な指導を受け、世の中に価値のあるフィードバックができるよう日々勉強しています。