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栄養学専攻 博士後期課程
理念・概要

栄養学専攻 博士後期課程
理念・概要

栄養学は、人間の胎児期から高齢期に至る発育・発達の確保や老化の遅延、或いは病者を対象とした病気の治癒や健常者の健康増進等を目的に、食物と、人間(ヒト)、およびその関係性や環境要因の全てを探求の対象とする総合的、複合的な学術です。すべてのライフステージ、あらゆる疾患の治療段階、あらゆる健康状態や身体機能において、栄養学からのアプローチが可能であり、人間(ヒト)の遺伝子、細胞、組織、臓器、個体、集団などさまざまなレベルで研究が行われます。少子高齢化社会における健康寿命の延伸や、国際社会の持続的な発展における栄養の重要性といった社会的課題に寄与する学術として、栄養学の重要性は益々高まっています。

しかし、こうした社会的にニーズに応える栄養学研究、特に人びとの健康に直接結びついた栄養学に関する研究は未だ十分とはいえず、栄養学分野の研究者養成と研究の推進が必要です。

このような状況に女子栄養大学として対応し、栄養・食を通しての生活習慣病の発症および重症化予防、或いは生涯における社会生活機能の維持・向上の視点から、社会に一層貢献するために、栄養学の博士課程(後期3年)を私学として初めて設置(1989年)し、今日に至っています。

本課程は、学生がその専門分野について研究者として研究活動を行うのに必要な高度の研究能力およびその基礎となる深い学識を養い、その深奥を極めることを目的としており、教育は専ら研究指導によって行われる。また、研究指導を夜間その他特定の時間または時期において実施することや、他大学院または研究所等との協議に基づき、他大学院または研究所等において必要な研究指導を受けることも可能です。