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塩少々、塩ひとつまみを、計ってみました

塩少々、塩ひとつまみを、計ってみました

学園の創立者 香川綾は、誰がつくってもおいしい味になるように、計量カップとスプーンを考案し、その普及に努めました。
料理のおいしさの中で、塩加減の決め手となる「塩少々」、「塩ひとつまみ」の量は、実際にどのくらいでしょうか。
本学短期大学部の1年生35名と調理学研究室の教員・スタッフ5名の計40名が、精製塩の少々(親指と人差し指でつまんだ量)とひとつまみ(親指、人差し指、中指でつまんだ量)を計ってみました。

塩少々(親指と人差し指でつまんだ量)

塩少々の量の分布
塩少々は、今回の計測では、平均で0.2gでした。
最も値が小さい人で0.1g、最も大きい人で0.5gと、人によってつまむ量に違いがあることがわかりました。
また、個人ごとに5回の計測値をみてみると、大方の人で0.1~0.2gの違いがあり、最大で0.4g違う人もいました。同じ人でも、その時のつまみ方によって量に違いがあることがわかりました。

ひとつまみ(親指、人差し指、中指でつまんだ量)

塩ひとつまみの量の分布
塩ひとつまみは、今回の計測では、平均で0.5g(最小で0.2g、最大で0.9g)でした。
自分の塩少々、塩ひとつまみのおおよその量を知ることができ、人によって、またその時のつまみ方によって、量に違いがあることがわかりました。
本学園の創立者 香川綾(1889-1997年)は、
  • 料理のものさしをメートル法に統一したい
  • 計量化による味つけを食生活に根付かせたい
そのために、計量カップと計量スプーンを作ろうと考えました。
なすとかぶのごまみそあえ
1948(昭和23)年頃の計量カップとスプーンの試作品
なすとかぶのごまみそあえ
現在の計量カップとスプーン(女子栄養大学の代理部で販売)
※正確に計量するための「すり切りへら」や、少量の調味料が計れる「ミニスプーン(1ml)」もあります。
計量カップと計量スプーンのお話はこちら>>>