1回目の授業では、「食欲」を学びます。「お腹がすいた」「お腹がいっぱい」という感覚は、実は、さまざまな要因によって調節されています。その要因の一つにレプチンがあります。レプチンは、脂肪細胞で分泌され、摂食量を抑制したり、エネルギー消費量を多くしたりして、「やせ」を招きます。なお、レプチンという言葉は、ギリシャ語の「やせ」からきています。少しでも栄養学に興味を持ってもらえたらと、レプチンの講義で必ずみせるこの写真は、レプチンが欠損した肥満のラットです。研究室でこのラットを用いて実験をした時のエピソードをふまえて話をしています。