栄養素の体内での反応を再現してみよう

生物の細胞内では、さまざまな化学反応が起きています。
人が食物を摂取し、栄養素が消化される過程においても、化学反応は起きています。生化学実験では、実際に、体内で起きている化学反応を再現してみることで、化学反応への理解を深めます。

生化学の講義で、食物中の栄養素が体内でどのように変化し、私たちの体をつくり、生きるためのエネルギーにかわるのかについて学習した後、実験を行います。実験では、専用の器具や装置を使い、栄養素の体内での反応を再現し、その様子を観察します。グループで楽しく実験を進めていきます。

糖質、たんぱく質、脂質の消化実験

■体内での消化の過程を、試験管内で再現します。

■化学反応の結果、起こる色の変化や沈殿の量などの観察を通して、消化を助ける酵素の働きを調べていきます。

■飲料や果物に含まれているビタミンの量を調べます。

■実験結果と食品成分表に記載されている数値とを比較し検討します。

■試験管内の反応液の蛍光の強さがビタミンの濃度を示しています。色彩がとても美しいです！

■お米や肉の品種の特定、遺伝子組換え作物かどうかの判定には、PCR（ポリメラーゼ連鎖反応）による解析が行われます。

■遺伝子解析（PCR等）では、微量のDNAを扱うので、マイクロピペットやマイクロチューブ、電気泳動装置といった専用の器具を用いて解析します。