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新たな学びの場としての女子栄養大学短期大学部(社会人入学)

女子栄養大学短期大学部には、これまでも多くの社会を経験された方に入学いただいており、現在も20代~60代の方が1学年に23名、2学年に15名在籍されています(高校新卒者以外の在学生)。
学ぶことを選ばれた動機、目的等は様々ですが、短期大学部では、栄養士養成はもとより、スキルアップ等、ニーズに応えうる新たな学びの場としての役割を担っています。
ここでは、今、学んでいる方の学生生活、実際の声を紹介しますので、ご覧ください。
調理実習(切り方テスト)
調理実習の様子
社会人学生の声

在学生の声!

1.「新たな学び」を決めたのは

様々な思いから入学していただいています。

・家政学部の四年制大学を卒業しており、在学中から栄養学に興味を持ち、より深く学びたいと思っていた。(20代)

・調理師専門学校で学んでいた際、栄養学を教えていた先生に、女子栄養大学について教えてもらった。女子栄養大学に入学することも検討したが、大学入学のための資金や年齢等、社会人入試の資格が大学の方ではまだ無かったため、短期大学入学後に四年制大学に編入というルートに決めた。(20代)

・仕事で調理場に立つ機会を重ねていく中で、改めてきちんと栄養や調理について学びたいという思いが強くなり入学を希望した。調理師資格を取得したとはいえ、独学や職場のマニュアルだけでは学ぶことができない基礎知識から学びたいというのが大きい理由。(20代)

・公共図書館で司書として働いていた。図書館で、認知症や生活習慣病の医療情報サービスを充実させたく、資料の収集、地域の病院の先生の講演会、展示などに力を入れたが、自分に知識がないため、納得いくようなものができない。また、病院の患者図書館でボランティアをしていたが、その図書館を管理している方が「女子栄養大学の本の内容はいいが、一般の人には難しい」とおっしゃっていた。図書館の資料は充実しているが、情報提供、資料活用のためには自分自身が知らないといけないと思い学びを考えた。(30代)

・25年前に他大学(文系学部)を卒業したが、結婚と子育てを通して、食の大切さを痛感し、栄養学をしっかり学びたいと思った。(40代)

・今までの仕事は全く別の分野だったが、食に関わる仕事をするのが夢だったので広く深く知識を身に付けたかった。また、疾患のある家族がいるので、日々の食事を栄養バランスのとれた食事にしたかった。(40代)

・料理、お菓子作りに小さいころから興味があったことと、管理栄養士の資格が今からでも取れることを知って迷わず決めた。(40代)

・15年ほど編集の仕事をしてきた。母子手帳や特定健診用リーフレット、介護保険パンフレットなどの作成をてがけてきたが、パンフやリーフなどを配布するだけで、それを見た人が減塩に取り組みたくなるようなものや人間が生きているだけで健康になれるような仕組みづくりができないだろうかと考えるようになった。女子栄養大学大学院で、社会人向けのBPセミナー「健康寿命延伸のための食環境整備に関わる高度人材養成プログラムを受講するうち、やりたいことに近いと思い、食環境整備を勉強するならば、まずは栄養や食について知ることが必須だと思った。(40代)

・商品開発の仕事をしていたが、専門性に知識不足を感じたため。(50代)

・自宅とカルチャーセンターで料理講師をしていたが、栄養や調理においてなぜこうなるのかといったことをうまく伝えらないと思うことが多々あり、自分の勉強不足を感じたために栄養士の資格を取ることにより、調理技術だけでなく専門的知識が深まると思った。(50代)

・50歳になる頃から、セカンドキャリアを考えるようになった。60歳の定年後も再雇用制度があり65歳まで勤務をすることができたが、60歳から先、そして65歳から先に自分はどう生きたいかを考えた時、それまでの仕事を継続(関連)するサラリーマン生活はイメージできず、望まなかった。何か新しく始めるならば体力的にも頭もまだ動く今のうちにスタートすべきではないかと考えた。(50代)

・勤務先がM&Aによって環境が大きく変わったこと。中高年になってから大学院に進学した友人の影響を受けたこと。そして、大病を患い、幸い普通の社会生活に復帰したものの、長い目で見たその後の働き方を考え直すようになった(転職するなら、まとまった休職期間を得る最後のチャンスであると思った)こと。(50代)

・時間に余裕が出来たこと、栄養学分野・調理学分野への関心を持ったこと。(60代)

・数年前に実母が亡くなり、母親の手作り料理が恋しくなることがある。自分自身も母親だが、自分には『母親の味』というものがないと感じ、一から栄養について勉強したくなった。(60代)

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2.卒業後は

これまでの実績をもとに、できる限りのバックアップを心がけています。

・卒業後、日本を離れるが、日本に戻ってきた際には栄養教諭として働き、実務経験を積み、いつか管理栄養士の国家試験に挑戦できたらと思っている。(20代)

・就職をメインに考えているが、まだしっかりとは定まっていない。メニュー開発等に携わることができたらとは思っている。(20代)

・女子栄養大学実践栄養学科に編入が決まった。大学ではまた環境が変わるので周囲の人間について行けるのか少し心配だが、自分の人間性を活かして友人を作れたらなと思っている。(20代)

・病院の栄養士として働きながら学び、管理栄養士の資格を取る。経験や知識を生かして、図書館や公民館などで、ささやかな講座を開ければいいなと思っている。でも、栄養教諭の勉強をしていると、とても楽しいのでまた変わるかもしれません。(30代)

・資格を活かしたいと思う。年齢的に正規雇用は難しいと思うので。パートを考えている。また、管理栄養士の資格も取りたい。(40代)

・卒業後はできれば大学院に行って食環境整備について学びたいと思っている。それが厳しいようだったら、栄養士や保健師など、専門職向けのセミナーなどを開催する事業ができたらいいなとも考えている。また、学んでいる栄養や食の知識を活かして、食事指導のパンフレットやツール作りなどもしたい。とてつもないスピードで世界が動いていく中では学び続けないと、どんどんとついていけない時代が来る。できれば、将来も働きながら、大学や大学院などで専門的なことを学び続けていきたいと思う。(40代)

・料理をすることが好きなので料理家でありたい。いつかはここで学んだことも活かして、食生活のバランスが取れないような方々のサポートなどをしたい。(40代)

・都内、通学圏の大学の編入試験を受ける予定。(40代)

・学部編入、その後は未定。(50代)

・料理教室を再開したいですが、2年間お休みさせてもらってからの再開なので、今までの内容に付加価値を付けたレッスン内容にしないといけないことや、コロナ禍で今後どのようにしていけばいいのかなど課題も多く、しっかり考えていきたい。管理栄養士の資格取得も考えて大学への編入も視野に入れているが、学費を払うこと、女子栄養大学が自宅から遠いことなどを考えると無理かなと思いつつ、何か良案を考えていきたい。
また、学びの中で興味のある分野もでてきたので、まずはそこを深めていきたいです。大人になってからこんなに勉強できるって本当に幸せだと思う。頭はすでにいっぱいいっぱいであることも事実だが、知識が深まることってこんなに楽しいんだ、知らなかったことを知るってこんなにワクワクするんだと改めて知る事ができ、これからもどんな形でも何かをどん欲に吸収していきたいと思っている。あと1年しっかり勉強してその間に卒業後の事を考えていきたい。(50代)

・現状は、具体的に何をするかという明確なものはない。何か食や栄養に関連した仕事ができれば、というレベル。 企業等に属することにこだわりもないので、フリーでもパートでも良いし、もっと勉強したいと思うようであれば、進学も・・・と思ったりもするが、 現実問題として経済上の問題や成績の問題があるので何とも言えない。(50代)

・薬剤師なので、栄養の知識を強化したことを付加価値として、医療機関や調剤薬局で勤務し、地域医療に貢献したいと考えている。また、自分自身や家族の栄養管理のために、学んだことを活かしていきたい。(50代)

・今秋までは目標があったが、その後考えが定まらなくなった。周囲の状況を計りながら受験勉強をしようかとも思っている。せっかく授けていただいた知識やスキルを何らかの形で発信したいのですが、方策が分からないでいます。(60代)

・日本の現状を考え、憂うこともあるが、高齢者など気楽に集まれるようなコミュニティーの場造りを考えている。もう一つは、市役所の再任用として、1~2年程度学校給食で働ければとも考えている。栄養士の資格が取得できたら、災害ボランティアへの登録をする。いずれにせよ、この年まで働くことができたのは、大勢の人の理解と協力があったからなので、これからの時間は、何か人の役に立つことを考えている。(60代)

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3.女子栄養大学短期大学部の「よい!」と感じる点は

常によい教育・環境を提供するよう努めています。

・丁寧な先生方の対応と実験などを通した実践的な学び。それぞれの科目が連携を取り、重複した内容を行うことでさらに理解が高まったり、新たな解釈があったり。先生方もとても優しく、何か質問があると必ず時間を割いて丁寧に答えてくれる。また、実験や調理実習などが多いので、理論を実際に体感出来たり、理解が深まること、多くの方とコミュニケーションを取り一つのチームとなって学ぶことで、協調性や主体性が身に付く。(20代)

・先生一人一人魅力的であり、学生に対して丁寧な付き合いをしてくれるところ。質問に対してほとんどの先生が丁寧に詳しく返してくれる点がとても嬉しかった。より深く学び たいと思える環境作りを先生たちがしてくれていたと思う。授業内容が面白いところも良い点だと思う。料理は身近なので、先生の補足的な発言が日常において役に立つ内容が多かった。(20代)

・教え方が分かりやすい。また、生徒の質問に対して理解するまで丁寧に答えて下さること。先輩や卒業生とのつながりが強く、教えていただけることが多い。プロの調理技術を学べること。カフェテリアの給食がおいしい。食に関わる、多くの道具、実験室、器具、資料が揃っていること。社会とのつながりが強いこと。特に企業や個人店と連携しながらゼミができることは、学生にとって、学びを、今までと違う視点から捉えることができる。(30代)

・栄養や食事に関して、有名な先生が多くいるところ、国の政策や食の指針などを策定したり、企業と連携している先生方が多くいるため、実践的であるところが良い。若者は気づいていないかもしれないが、授業を受けていると「これ、仕事に役立つ!」と感じることが多くあるので、とても実践的な内容を教わっていると感じている。また、大学生だった時代と違い、先生たちがとても親身になってくださるところはとてもありがたい。一人も取りこぼさずに、栄養士としての内容を身に着けさせようとしていることを実感している。(40代)

・振り返ると、わからないことをわかるようになることが一番苦労した。わからない場合は研究室を訪ねなさいというものの居が高くてなかなか難しかった。いいなと思ったのは、希望者による補講で、先生が難しいところをある程度説明して、その後、自由に質問できる授業。たいていの場合、理解が深まってわからないところが解消できた。(50代)

・香川綾さんの歩んできた道は素晴らしく、その遺志を継いでいくのは大変なことと思うが、常に前進しており、また、栄養学に対する芯がぶれていない。香川栄養学園は、おそらく、私たちが働きやすいように国へ働きかけ様々な法律作りに関わっていると思う。そのような思いが学生に伝わり、その卒業生が女子栄養大学の卒業生であることを誇りに思っているのではないかと思う。栄養士としてだけでなく、人として愛情をもって育てていると感じている。(60代)

・卒業した大学はもっと放任主義であったが、誰一人置き去りにしない、というような丁寧な介入があると感じる。ミニテストやワークシートなどがあって、勉強しやすい。やはり学食のレベルが高い。(50代)

・専門的な知識豊富な先生が多いこと、設備が整っていること、山手線沿線で駅から近いこと。(50代)

・社会人を受け入れることに前向きであること。先生方がとても熱心であること。専門的で厳しいカリキュラムであり、同じ学ぶなら確実だと思う。また立地がよく、通学しやすい。(50代)

・栄大の良さを味わい尽くさずにうかうかと2年間を過ごしてしまったと後悔している。生意気な言い方だと思われるかもしれないが、栄大をとても高く買っている。
女子栄養大学短期大学部には資源がいっぱいあると思う。生涯学習センターや専門学校、実験室、図書館、何よりもマンパワー=専門家の大集団。これらを自由に選択して組み合わせて学べるならば、どれほど魅力的な学びができるだろうか2年制に捕らわれることなく3年4年と駒込で学びたかった。(60代)

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