宮澤紀子ゼミ■食品化学研究室
届け!梅の魅力
越生産カフェプレートの提案
私は大の梅好きである。そのため我が家には私専用の梅干しや梅ジュース等が常備されている。中でも幼いころから食べていた埼玉県越生町で生産されている梅干しは、埼玉県出身の私にとって特に身近な存在であり、愛着や特別感を抱いている。そこで多くの人に酸っぱくて香り高い越生の梅の魅力を届けたいと思いテーマに設定した。
本実習は、埼玉県越生町で梅の生産から加工までを手掛ける山口農園をフィールドにして行った。農園での梅の収穫等の農作業を体験し、農家の梅栽培に対する思いや農作業の実態、梅に関する理解を深めた。農園では小梅の収穫の体験をした。一つ一つ手作業で小梅を収穫していく作業は肉体的に大変な場面もあったが、それを上回る楽しさと越生の自然に囲まれながらの作業は開放感を感じられた。農家やボランティアの方々とコミュニケーションを取りながら作業を行うことで、温かな人との繋がりを感じ、農家の願いである多くの人に梅を届けたい思いを実感することができた。今まで私が食べてきた越生の梅干しには農家の頑張りや愛情が込められていたことを体感できた。また、山口農園で稲刈りを体験した。私にとってご飯は、梅干しを食べる時に欠かせないものだ。米の栽培方法を学び、稲刈りの農作業を体験したことで、これからは一粒も残さずに大切に食べるべきであると思った。これらの農作業の体験を通して、天候に左右される環境の中で農業を行う難しさや肉体的な苦労を感じた。しかしそれ以上に、温かな人との繋がりや消費者に向けた農家の思いを感じ、私たちの食が支えられていることへの理解が深まった。
農園に訪れる人に、食を通じて越生ならではの梅の魅力を届けることをコンセプトに山口農園に隣接している古民家カフェ「梅凛caffe」にてカフェ運営を行った。これまで探求した魅力や農園での体験を踏まえ、梅と組み合わせる越生の旬の農産物の選定を行い越生産カフェプレートのメニューを考案した。大人から子供まで楽しめるように、梅凛caffeならではの温かい雰囲気にあったカフェプレートになるよう工夫をした。
本実習を通して、幼い頃から身近な存在であった越生の梅に込められた農家の愛情に気づくことができた。越生の自然の中で行う農作業は開放感があり楽しかった。慣れない体勢での作業は苦労したが、農家の明るさとボランティアの方々との繋がりを感じることができた。食を通じて、魅力や農家の思いを第三者に伝えることの大切さを実感した。これからも生産者の気持ちを考え、越生の梅を大切にしていきたい。
本実習は、埼玉県越生町で梅の生産から加工までを手掛ける山口農園をフィールドにして行った。農園での梅の収穫等の農作業を体験し、農家の梅栽培に対する思いや農作業の実態、梅に関する理解を深めた。農園では小梅の収穫の体験をした。一つ一つ手作業で小梅を収穫していく作業は肉体的に大変な場面もあったが、それを上回る楽しさと越生の自然に囲まれながらの作業は開放感を感じられた。農家やボランティアの方々とコミュニケーションを取りながら作業を行うことで、温かな人との繋がりを感じ、農家の願いである多くの人に梅を届けたい思いを実感することができた。今まで私が食べてきた越生の梅干しには農家の頑張りや愛情が込められていたことを体感できた。また、山口農園で稲刈りを体験した。私にとってご飯は、梅干しを食べる時に欠かせないものだ。米の栽培方法を学び、稲刈りの農作業を体験したことで、これからは一粒も残さずに大切に食べるべきであると思った。これらの農作業の体験を通して、天候に左右される環境の中で農業を行う難しさや肉体的な苦労を感じた。しかしそれ以上に、温かな人との繋がりや消費者に向けた農家の思いを感じ、私たちの食が支えられていることへの理解が深まった。
農園に訪れる人に、食を通じて越生ならではの梅の魅力を届けることをコンセプトに山口農園に隣接している古民家カフェ「梅凛caffe」にてカフェ運営を行った。これまで探求した魅力や農園での体験を踏まえ、梅と組み合わせる越生の旬の農産物の選定を行い越生産カフェプレートのメニューを考案した。大人から子供まで楽しめるように、梅凛caffeならではの温かい雰囲気にあったカフェプレートになるよう工夫をした。
本実習を通して、幼い頃から身近な存在であった越生の梅に込められた農家の愛情に気づくことができた。越生の自然の中で行う農作業は開放感があり楽しかった。慣れない体勢での作業は苦労したが、農家の明るさとボランティアの方々との繋がりを感じることができた。食を通じて、魅力や農家の思いを第三者に伝えることの大切さを実感した。これからも生産者の気持ちを考え、越生の梅を大切にしていきたい。
食品ロス削減を日常に
私は、幼少期から親からの教えで、食べ物を残す習慣がありません。そんな私が、大学に入学後、初めて飲食店でアルバイトをした際に、大量の食べ残しが捨てられている現場を目の当たりにして、もったいなさを感じました。そのような時、ニュースで農産物は、形が悪いという理由で出荷できないもの(規格外)があることを知りました。調べてみると生産から消費までのあらゆる過程で、食品ロスが発生していることが分かり、そこから、何か食品ロス削減に繋がる活動をしたいと思うようになりました。そこで本実習では、食品ロス削減に関わる活動に参加しながら食品ロス問題について、私たち消費者は何ができるのかを考察することを目的としました。先ずは、食品ロス削減に取り組む企業の活動に参加し、規格外農産物等をアップサイクルさせた商品(ぐるりこ®)を使ってメニュー開発を行いました。ぐるりこ🄬を、埼玉県内の飲食店で利用することで、食品ロスの軽減を図るとともに、地域の食の循環型モデルを作る産学官連携の取り組みです。プロジェクトを通じて、地域で発生する規格外農産物や余剰農産物などの未利用農産物、食品工場などで排出される端材部分などの事業系食品ロスの削減と、アップサイクルにより食品廃棄にかかるコスト・焼却過程で排出されるCO₂削減にも繋げることが出来ました。次に、私たち消費者の立場として、家庭系食品ロスの削減に着目しました。単身世帯の大学生を対象に、過剰除去や直接廃棄が生じやすい食品に関するアンケート調査を通じて食品ロス削減に向けて考察しました。本活動や発表を通して、日常の中で食品ロス削減への取り組みを実践してもらうきっかけになれば嬉しいです。
かくれフードロスをおいしく食べる
~廃棄野菜パウダーのメニュー開発~
みなさんは”フードロス”と聞くと、どんなものを思い浮かべますか。日常生活で頻繁に利用するスーパーマーケットやコンビニエンスストアの売れ残り、飲食店で見かける食べ残しなどをイメージするのではないでしょうか。私は幼い頃、規格外野菜が農家さんの元で多く捨てられている現状を知りました。まだ食べられるにもかかわらず、自ら廃棄しなければならない現実に悔しさを覚え、フードロスに強い関心を持ちました。一般的に知られているフードロスは食べ残しや売れ残りですが、食品工場ではキャベツの芯や外葉、玉ねぎの端材、生産地ではひび割れしたにんじんなどの規格外野菜が隠れて発生しているのです。私はこれらが「かくれフードロス」と表現されていることを知りました。
そこで本実習では、かくれフードロスが発生している現状、そしてこのような食材がおいしく食べられることを伝えるために、規格外野菜や食品残渣を削減する活動に携わりました。これまでに、廃棄野菜を粉末化した『ぐるりこ®』を活用し、レシピ開発や定食のメニュー提案など、様々な活動に取り組んできました。試作では、ぐるりこ®の独特な野菜の香りを活かすことに苦労しました。また、提供先によってターゲットが異なるため、ぐるりこ®を活かすだけでなく食べて満足できるものを目指しました。レシピ開発では、レストランで提供するデザートを試作し、ほうれん草のシフォンケーキとにんじんのパウンドケーキが完成しました。また、たまねぎぐるりこを活用して開発したクッキーは、塩味のあるおつまみクッキーに仕上がり、社内イベントで完売することができました。そして、定食メニューの提案では、たまねぎぐるりこを使った豚しゃぶサラダうどんや白身魚のあんかけ、副菜を考案し、社員食堂での提供にも参加しました。かくれフードロスの存在を伝える機会となり、本来捨てられてしまう野菜でもおいしく食べられることを伝えられたのではないかと思います。廃棄野菜のアップサイクルにより食の循環を促す活動の体験を通じて、食への関心を高められると考えます。
私は本実習の活動を通じて、食材の新たな可能性を実感しました。廃棄野菜から作られたぐるりこ®は、主菜、副菜、デザートなど幅広く活用し、おいしく消費することができました。日常生活で目に見えるフードロスだけでなく、隠れたフードロスがあることが認知され、まだ食べられる野菜を食べて消費することが当たり前になることを願います。これまでの取り組みがサステナブルな行動を心がけるきっかけになっていると嬉しいです。
そこで本実習では、かくれフードロスが発生している現状、そしてこのような食材がおいしく食べられることを伝えるために、規格外野菜や食品残渣を削減する活動に携わりました。これまでに、廃棄野菜を粉末化した『ぐるりこ®』を活用し、レシピ開発や定食のメニュー提案など、様々な活動に取り組んできました。試作では、ぐるりこ®の独特な野菜の香りを活かすことに苦労しました。また、提供先によってターゲットが異なるため、ぐるりこ®を活かすだけでなく食べて満足できるものを目指しました。レシピ開発では、レストランで提供するデザートを試作し、ほうれん草のシフォンケーキとにんじんのパウンドケーキが完成しました。また、たまねぎぐるりこを活用して開発したクッキーは、塩味のあるおつまみクッキーに仕上がり、社内イベントで完売することができました。そして、定食メニューの提案では、たまねぎぐるりこを使った豚しゃぶサラダうどんや白身魚のあんかけ、副菜を考案し、社員食堂での提供にも参加しました。かくれフードロスの存在を伝える機会となり、本来捨てられてしまう野菜でもおいしく食べられることを伝えられたのではないかと思います。廃棄野菜のアップサイクルにより食の循環を促す活動の体験を通じて、食への関心を高められると考えます。
私は本実習の活動を通じて、食材の新たな可能性を実感しました。廃棄野菜から作られたぐるりこ®は、主菜、副菜、デザートなど幅広く活用し、おいしく消費することができました。日常生活で目に見えるフードロスだけでなく、隠れたフードロスがあることが認知され、まだ食べられる野菜を食べて消費することが当たり前になることを願います。これまでの取り組みがサステナブルな行動を心がけるきっかけになっていると嬉しいです。
料理研究家ときのこレシピ
私はメディアで活躍する料理研究家といわれる仕事に興味をもっています。本実習では、料理研究家に対する理解を深めることを目的に、料理研究家の視点からレシピを考案し、発信することを自ら体験しました。レシピを発信する手段であるメディアの中でも雑誌に絞り、まずは女子栄養大学が出版する「栄養と料理」の雑誌に掲載されている数名の料理研究家のオリジナルレシピを調査しました。調査では、料理研究家それぞれの色を比較するため、3名の料理研究家を取り上げました。各料理研究家のレシピを解析して、食材の使い方や活かし方、見せ方について調べました。また、料理研究家が考案したレシピを、実際に自身で調理をすることで、読者の中でどのような人をターゲットにしているか、手順の工夫についても体験的に理解を深めました。
料理研究家がどのような視点でレシピを考案し、発信しているのかを解析、考察したことを踏まえて、最後は私自身が特定の食品「きのこ」を取り上げ、その特徴をいかしたレシピを考案しました。その際、私自身を1人の料理研究家として捉え、和食を得意とするいつものメニューに一工夫を提案する料理研究家と設定しました。ターゲットは30歳代の主婦としました。設定した企画テーマは「季節の食材を活かしたメインおかず」とし、春夏秋冬でそれぞれ季節の野菜を使用したレシピを考案し、雑誌をイメージして作成しました。本実習を通じて料理研究家が依頼された企画にどのように応えているか、比較したことで料理研究家によって強みとしている部分が全く違うことがわかりました。私自身も1人の料理研究家としてデビューするために、私ならではの強みや色をレシピに出していきたいです。
料理研究家がどのような視点でレシピを考案し、発信しているのかを解析、考察したことを踏まえて、最後は私自身が特定の食品「きのこ」を取り上げ、その特徴をいかしたレシピを考案しました。その際、私自身を1人の料理研究家として捉え、和食を得意とするいつものメニューに一工夫を提案する料理研究家と設定しました。ターゲットは30歳代の主婦としました。設定した企画テーマは「季節の食材を活かしたメインおかず」とし、春夏秋冬でそれぞれ季節の野菜を使用したレシピを考案し、雑誌をイメージして作成しました。本実習を通じて料理研究家が依頼された企画にどのように応えているか、比較したことで料理研究家によって強みとしている部分が全く違うことがわかりました。私自身も1人の料理研究家としてデビューするために、私ならではの強みや色をレシピに出していきたいです。
食材の新しい楽しみ方でフードロス削減!
みなさんは、フードロス削減の取り組みとして、何を思い浮かべますか?私は、食べ残し防止や適度な買い物、食材の保存方法の見直しなど消費者の取り組みが一番に思い浮かびます。しかし、賞味期限の延長や予約制の導入、アップサイクル商品の開発など、事業者も多くの取り組みを行っていることを大学にて学びました。なかでも、美味しく食べられるが形や大きさなど、見た目が規格に満たないことでロスになっている食材を加工し、新しい価値を生み出すアップサイクル商品に興味を持ち、食材の新しい楽しみ方を探り、フードロス削減に貢献したいと思い、本実習のテーマにしました。
はじめに、規格外農産物や食品工場で発生する様々な野菜の端材を粉末状にした「ぐるりこ®」を使用し、商品開発を行いました。ここでは、ぐるりこと組み合わせることとなった「抹茶」を軸に、どの野菜のぐるりこと相性が良いかや配合割合の検討を行い、アップサイクル商品の開発や販促に携わりました。そこで、野菜粉末の特性を活かす難しさや反対に加工することで活用の幅が広がる魅力を実感したと共に、端材や規格外野菜の可能性をさらに探りたいと感じ、その後は、端材・規格外野菜に注目をして活動を行いました。
この活動では、カットごぼうの製造メーカーである株式会社スギヤマと共同開発で、ごぼうの端材を使用した菓子の開発やメニュー提案に取り組みました。そして、実際に埼玉県内の企業の社員食堂や社内イベントにて提供、販売を行い、端材でも美味しく食べられることや新しいごぼうの楽しみ方を実感していただく機会になったと考えます。また、埼玉県内の高校の文化祭にキッチンカーを出店し、ごぼうの端材を使用したメニューやドリンクの販売を通して、フードロスから考える食品の新たな可能性や活用方法を多くの方に知っていただく活動も行いました。
本実習の活動を通じて、本来廃棄されてしまうはずの食材をどのように活用するか考える楽しさや、食材の可能性の広さを実感しました。アップサイクル商品は、食材の新しい魅力や美味しさを楽しめると同時に、フードロス削減にも繋がります。この取り組みをきっかけに、企業だけにとどまらず、家庭で料理する際に、もったいないを減らすきっかけや消費者のフードロス削減の取り組みの一つでもあるリメイク料理のヒントになるとうれしいです。
はじめに、規格外農産物や食品工場で発生する様々な野菜の端材を粉末状にした「ぐるりこ®」を使用し、商品開発を行いました。ここでは、ぐるりこと組み合わせることとなった「抹茶」を軸に、どの野菜のぐるりこと相性が良いかや配合割合の検討を行い、アップサイクル商品の開発や販促に携わりました。そこで、野菜粉末の特性を活かす難しさや反対に加工することで活用の幅が広がる魅力を実感したと共に、端材や規格外野菜の可能性をさらに探りたいと感じ、その後は、端材・規格外野菜に注目をして活動を行いました。
この活動では、カットごぼうの製造メーカーである株式会社スギヤマと共同開発で、ごぼうの端材を使用した菓子の開発やメニュー提案に取り組みました。そして、実際に埼玉県内の企業の社員食堂や社内イベントにて提供、販売を行い、端材でも美味しく食べられることや新しいごぼうの楽しみ方を実感していただく機会になったと考えます。また、埼玉県内の高校の文化祭にキッチンカーを出店し、ごぼうの端材を使用したメニューやドリンクの販売を通して、フードロスから考える食品の新たな可能性や活用方法を多くの方に知っていただく活動も行いました。
本実習の活動を通じて、本来廃棄されてしまうはずの食材をどのように活用するか考える楽しさや、食材の可能性の広さを実感しました。アップサイクル商品は、食材の新しい魅力や美味しさを楽しめると同時に、フードロス削減にも繋がります。この取り組みをきっかけに、企業だけにとどまらず、家庭で料理する際に、もったいないを減らすきっかけや消費者のフードロス削減の取り組みの一つでもあるリメイク料理のヒントになるとうれしいです。
食品ロスの実態と対策
事業系の食品ロス
本実習では、食品ロス削減に向けた取り組みをテーマに、フードシステムの中でも事業系に着目して、食品ロスが発生するいくつかの業種を取り上げて自ら活動に参加したり、資料を調べる等を通じて理解を深め、未来に向けて、何ができるかを考察しました。
まず1つ目は、埼玉県サーキュラーエコノミー型ビジネス創出事業として企業が取り組む「過熱蒸煎技術を活用した規格外野菜のアップサイクルによる循環型経済モデル」に参加し、地域で発生する事業系の食品ロスを地域で連携して利用する仕組みづくりを体験的に学びました。2つ目は、食品ロスの現状を把握するために原料の仕入れから加工、外食産業等への原料供給を行う青果物の卸売企業の工場見学とヒアリングを実施しました。3つ目は、食品商社から一社を取り上げて企業の食品ロス削減の取り組みを調べました。
これらの活動を通じて、まず1つ目の活動からは、日々食品業界全体で多くの食品ロスが発生しているということを改めて実感し、様々な立場の人が連携して食品ロス削減に取り組む必要性を感じました。また、規格外農産物や食品の製造過程で発生する端材等、様々なかたちで発生する食品ロスを活用することができる循環システムが構築できれば、食品ロス軽減に大きく貢献すると感じました。2つ目の活動からは、企業内では常に食品ロスとなる端材を最小限に抑えるための対策を講じたり、端材の活用を試みている一方で、その企業が誇る高い品質を保つためや、得意先等の要望に応えるために食品ロスが発生している側面があることを知りました。このようなことは、他の食品企業でも同様に起きているのではないかと推察しました。3つ目として、一企業の食品ロスに対する取り組みを調べた結果、フードバンクに展示会等で発生した余剰食品を寄付したり、品質や中身には全く影響がないものの、パッケージやラベル不良等で販売できずに廃棄していた商品を社員向けに低価格で販売したり、野菜の端材を活用することでアップサイクル商品として開発するなど多くの活動をしていることが分かりました。これからは本実習で得た経験を事業系の食品ロス削減に向けた企業の取り組みのなかで、活かしていきたいと思います。
まず1つ目は、埼玉県サーキュラーエコノミー型ビジネス創出事業として企業が取り組む「過熱蒸煎技術を活用した規格外野菜のアップサイクルによる循環型経済モデル」に参加し、地域で発生する事業系の食品ロスを地域で連携して利用する仕組みづくりを体験的に学びました。2つ目は、食品ロスの現状を把握するために原料の仕入れから加工、外食産業等への原料供給を行う青果物の卸売企業の工場見学とヒアリングを実施しました。3つ目は、食品商社から一社を取り上げて企業の食品ロス削減の取り組みを調べました。
これらの活動を通じて、まず1つ目の活動からは、日々食品業界全体で多くの食品ロスが発生しているということを改めて実感し、様々な立場の人が連携して食品ロス削減に取り組む必要性を感じました。また、規格外農産物や食品の製造過程で発生する端材等、様々なかたちで発生する食品ロスを活用することができる循環システムが構築できれば、食品ロス軽減に大きく貢献すると感じました。2つ目の活動からは、企業内では常に食品ロスとなる端材を最小限に抑えるための対策を講じたり、端材の活用を試みている一方で、その企業が誇る高い品質を保つためや、得意先等の要望に応えるために食品ロスが発生している側面があることを知りました。このようなことは、他の食品企業でも同様に起きているのではないかと推察しました。3つ目として、一企業の食品ロスに対する取り組みを調べた結果、フードバンクに展示会等で発生した余剰食品を寄付したり、品質や中身には全く影響がないものの、パッケージやラベル不良等で販売できずに廃棄していた商品を社員向けに低価格で販売したり、野菜の端材を活用することでアップサイクル商品として開発するなど多くの活動をしていることが分かりました。これからは本実習で得た経験を事業系の食品ロス削減に向けた企業の取り組みのなかで、活かしていきたいと思います。
農家のきもち、規格外野菜をもっと身近に
私は家族と週末を利用し、湘南の果樹園で作物を育てている。作物の生産は、自然の中でのんびりした仕事に思っていたが、実際には天候や土壌の管理、病害虫対策、収穫後の選別作業など、多くの手間と労力がかかることを体験的に知り、農業がいかに大変で過酷な作業かを学んだ。また農作物の生産には、出荷の際に生じる規格外品の扱いにも課題が存在している。
果物や野菜は、味や栄養価が変わらないものでも、市場の規格に合わないという理由だけで、出荷されないことがある。このような規格外野菜の存在は、食品ロスの要因の一つとなっている。そこで、規格外野菜を有効に活用する方法を広めることが重要だと考え、私は農産物の生産過程で生じる規格外野菜を自身のテーマに決めた。本実習では、農家さんの思いや努力を消費者に伝えるとともに、規格外野菜が社会の中で循環する仕組みづくりを目指した。取り組みでは、地域における食の循環モデルの構築を推し進める企業が始動する「埼玉食のサーキュラーエコノミープロジェクト」に参加した。このプロジェクトでは、規格外野菜を過熱蒸煎機でパウダー状に加工した商品「ぐるりこ®」を活用した。「ぐるりこ🄬」は、これまで廃棄されてきた規格外野菜や工場で排出される端材を無駄にせず、食品として再利用するための新しい形である。取り組みの一環として、富士見市にあるうどん屋「いわ蔵」と共同で、「ぐるりこ®」を使った新しいメニューの開発を行った。規格外野菜が捨てられることなく美味しい料理として提供されることで、消費者に価値を感じてもらうことを目指した。また農家さんの気持ちを深く知り規格外野菜について理解を深めるために、農家さんを訪問して、取材を行った。農家さんがどのような思いで作物を育てているか、どのような気持ちで規格外品と向き合っているのかについて取材することで、現場で発生する規格外野菜の問題をより深く知ることができると考えた。「ぐるりこ®」の認知向上を図るため、消費者向けのイベントや情報発信にも力を入れて活動した。本実習の活動が、農家さんの思いや努力を消費者伝える機会となり、規格外野菜が廃棄されることなく利用されることにつながっていくことを期待したい。
果物や野菜は、味や栄養価が変わらないものでも、市場の規格に合わないという理由だけで、出荷されないことがある。このような規格外野菜の存在は、食品ロスの要因の一つとなっている。そこで、規格外野菜を有効に活用する方法を広めることが重要だと考え、私は農産物の生産過程で生じる規格外野菜を自身のテーマに決めた。本実習では、農家さんの思いや努力を消費者に伝えるとともに、規格外野菜が社会の中で循環する仕組みづくりを目指した。取り組みでは、地域における食の循環モデルの構築を推し進める企業が始動する「埼玉食のサーキュラーエコノミープロジェクト」に参加した。このプロジェクトでは、規格外野菜を過熱蒸煎機でパウダー状に加工した商品「ぐるりこ®」を活用した。「ぐるりこ🄬」は、これまで廃棄されてきた規格外野菜や工場で排出される端材を無駄にせず、食品として再利用するための新しい形である。取り組みの一環として、富士見市にあるうどん屋「いわ蔵」と共同で、「ぐるりこ®」を使った新しいメニューの開発を行った。規格外野菜が捨てられることなく美味しい料理として提供されることで、消費者に価値を感じてもらうことを目指した。また農家さんの気持ちを深く知り規格外野菜について理解を深めるために、農家さんを訪問して、取材を行った。農家さんがどのような思いで作物を育てているか、どのような気持ちで規格外品と向き合っているのかについて取材することで、現場で発生する規格外野菜の問題をより深く知ることができると考えた。「ぐるりこ®」の認知向上を図るため、消費者向けのイベントや情報発信にも力を入れて活動した。本実習の活動が、農家さんの思いや努力を消費者伝える機会となり、規格外野菜が廃棄されることなく利用されることにつながっていくことを期待したい。
きのこで奏でるヘルシーソング♪
ASMR(自律感覚絶頂反応)は、特定の音や視覚刺激によって生じる心地よい感覚を指す現象であり、近年注目を集めている。また、摂食動画が視聴者の食欲に与える影響を検討した報告によると腹度は摂食動画を視聴することによって増すとされている。咀嚼音は食欲を刺激し、視聴者にリラックス効果をもたらす重要な要素であり、特に食事における体験に直接的な影響を与える要素として注目されている。近年の研究では、咀嚼音が視聴者の食欲や食体験に与える影響についての知見が深まっており、そのメカニズムや応用可能性が期待されている。本実習では、きのこを食べる機会がない人のために、きのこに対する食欲向上のきっかけを見出すことを目的として、咀嚼音に焦点を当てた動画作成を実施した。ASMR は、音響技術や環境整備、コンテンツの企画、編集技術が相互に作用し、視聴者に心地よい体験を提供することが求められる。咀嚼音には、食物の質感や鮮度を反映する音が含まれており、これが食事の楽しさや美味しさを想起させ、視聴者に対して食事への欲求を引き起こす要因となる。 咀嚼音は単なる音としてではなく、食べる行為そのものをサポートする重要な要素である。また、咀嚼音は聴覚だけでなく視覚的要素とも組み合わさることにより、食体験の質を一層高める。視覚を通じて得られる情報は、味覚や食欲に与える影響が大きく、視覚と聴覚の相互作用は、食事の楽しさを増す一因となる。具体的には、咀嚼音が視覚的情報である食材の色や形状、配置と一緒に提示される際、リアルさと没入感が高まり、視聴者に対する食欲を一層かきたてることができる。視覚的に美しい盛り付けや食材の鮮やかな色彩は、咀嚼音とともに視聴者に好ましい印象を与える。また、ASMR は心理学的側面や脳科学的な影響に焦点を当てた研究が増加しており、ASMR 動画視聴者の心理状態への影響や睡眠障害、ストレス関連疾患などの治療や予防、摂食動画による経口摂取が困難な患者への治療などに向けての研究も行われている。
本実習では ASMR の心理学的、脳科学的な影響を文献より理解し、ASMR での表現方法を検討したうえで、きのこの咀嚼音で弾力や歯応えの表現、ASMR 動画作成の環境整備、ASMR 動画視聴等に取り組んだ。完成した ASMR 動画は、SNS で配信した。作成したオリジナルの ASMR 動画が、きのこに対する食欲向上のきっかけとなることを期待したい。
本実習では ASMR の心理学的、脳科学的な影響を文献より理解し、ASMR での表現方法を検討したうえで、きのこの咀嚼音で弾力や歯応えの表現、ASMR 動画作成の環境整備、ASMR 動画視聴等に取り組んだ。完成した ASMR 動画は、SNS で配信した。作成したオリジナルの ASMR 動画が、きのこに対する食欲向上のきっかけとなることを期待したい。
坂戸市のハチミツで健康ドリンク開発
私は坂戸市のミツバチプロジェクトを通じて、ミツバチが元気に飛び回る豊かな自然環境を守りたい。そんな想いから蜂蜜ドリンクのレシピ開発に取り組み、養蜂の輪を広げ地域の環境保全に繋げることを目的とした。ミツバチと共生できる環境作りについて体験を通じて学びを深めるために、定期的に環境学館いずみが管理する養蜂場で活動した。さらに、元気なミツバチを育成する為の巣箱の内検、花粉や蜜を集めて巣に戻ってきたミツバチの状態や女王蜂の様子、蜜の量などを観察した。この他に、養蜂の輪を広げるために、ミツバチの目線で蜜源を歩き養蜂体験を行うハニーウォークに参加した。蜜源の散策途中にハチミツジュースを配布していただいた。参加していた方々の歩き疲れた身体に飲みやすいと好評であった為、そのレシピを参考にして1つ目のドリンクの開発を進めた。私自身もシンプルな材料だからこそ、坂戸市産のハチミツの良さを感じられる味わいであると感じた。開発した1つ目のドリンクは、地域の環境保全に繋がる機会になると思い、坂戸市内に拠点をもつ企業の社員向けイベントで提供することを考え、ハチミツドリンクの無償配布を実施した。イベントを通じて、ハチミツドリンクの飲みやすさや砂糖なしのハチミツだけでここまで甘味が出ることに驚きの意見もいただいた。坂戸市産のハチミツを知らない人が多かったため、ドリンク提供時に坂戸市産のハチミツであることをPRできるチラシを一緒に添えたり、ドリンクのカップに坂戸市産春ハチミツ等の表示をするといった情報の発信の仕方を工夫すれば、より多くの人に坂戸市産のハチミツを知ってもらえたのではないかと思った。その他にも、企業の社員食堂で坂戸市産の春ハチミツを使用した定食ランチの提供を、実際に厨房に入り、盛り付けから提供までの一連の流れを体験した。現場に入って自ら提供したことで、栄養士の方の感想や意見を聞くことができ、ハチミツを使用した定食はドリンクとは違い、砂糖なしで作ることは難しいと感じた。
坂戸市産のハチミツドリンクを開発するなら組み合わせる食材も坂戸市産にしたいと思い、農産物直売所や個人店で坂戸市産の果物を集めて、坂戸市産のハチミツと坂戸市産の食材を組み合わせた新しいドリンクを開発した。坂戸市産のハチミツは市販のハチミツとは違い、独特な風味があるため、食材によっての相性やその風味を生かす組み合わせ方に苦戦した。普段ドリンクとしては想像できない食材からも新しい発見があった。
坂戸市産のハチミツドリンクを開発するなら組み合わせる食材も坂戸市産にしたいと思い、農産物直売所や個人店で坂戸市産の果物を集めて、坂戸市産のハチミツと坂戸市産の食材を組み合わせた新しいドリンクを開発した。坂戸市産のハチミツは市販のハチミツとは違い、独特な風味があるため、食材によっての相性やその風味を生かす組み合わせ方に苦戦した。普段ドリンクとしては想像できない食材からも新しい発見があった。
梅の生産・加工、カフェ運営から梅の魅力を知る
あなたにとって、梅はどういった存在ですか。私自身は特に梅が好きというわけではなく、また嫌いでもなく、頻繁に食べるわけでもないし、 全く食べられないわけでもなかった。梅に関するある取り組みを知り、梅自体、梅干しや梅ジュース、梅酒など様々な加工品として、食べたことはあるのに栽培の方法や工程、加工の工程は知らないことに気が付かされ、梅の生産から、身近な食品へと加工していく工程に興味を持ちました。
そこで本実習では梅への理解を深めることにしました。埼玉県越生町の山口農園さんにご協力いただき、自ら梅を収穫したり、イベントやボランティア活動に参加したり、梅や農業に関する講演会を聞いたり、隣接する梅凛Caffeに行ったりしました。そこから、梅について体験を通じて理解し、梅凛Caffeの魅力を知り越生生の農業の実態について学ぶことができました。
さらに、梅を加工することへの理解を深めるために、自宅で梅シロップを作りました。今までに作ったことのなかった梅シロップは、上手く作ることができるのか不安でしたが、酸味と甘みのバランスの取れた梅シロップとなり、炭酸水で割った梅ソー ダは美味しかったです。また人とのつながりを理解するために、梅凛Caffeでのインタビューを行いました。インタビューを通じて、梅凛Caffeという場所が、たくさんの方々の憩いの場となり、人と人とがつながる、素敵な場所であることが分かりました。また、梅凛Caffeに関しては、代表である山口さんの素敵な人柄に魅了された人たちが集まっているのではないかとも感じました 。
本実習の活動を通して、楽しく梅の魅力について知ることができ、人と人とのつながりの大切さがよく分かり、私自身新しい素敵な出会いに恵まれました。また、いつの間にか気が付くと、日常生活で梅を摂取するようになっていました。きっとこれは、私が梅を好きであるということなのでしょう。日本の伝統食材である梅干しの魅力をよりたくさんの方々に知ってもらえたらと思います。
そこで本実習では梅への理解を深めることにしました。埼玉県越生町の山口農園さんにご協力いただき、自ら梅を収穫したり、イベントやボランティア活動に参加したり、梅や農業に関する講演会を聞いたり、隣接する梅凛Caffeに行ったりしました。そこから、梅について体験を通じて理解し、梅凛Caffeの魅力を知り越生生の農業の実態について学ぶことができました。
さらに、梅を加工することへの理解を深めるために、自宅で梅シロップを作りました。今までに作ったことのなかった梅シロップは、上手く作ることができるのか不安でしたが、酸味と甘みのバランスの取れた梅シロップとなり、炭酸水で割った梅ソー ダは美味しかったです。また人とのつながりを理解するために、梅凛Caffeでのインタビューを行いました。インタビューを通じて、梅凛Caffeという場所が、たくさんの方々の憩いの場となり、人と人とがつながる、素敵な場所であることが分かりました。また、梅凛Caffeに関しては、代表である山口さんの素敵な人柄に魅了された人たちが集まっているのではないかとも感じました 。
本実習の活動を通して、楽しく梅の魅力について知ることができ、人と人とのつながりの大切さがよく分かり、私自身新しい素敵な出会いに恵まれました。また、いつの間にか気が付くと、日常生活で梅を摂取するようになっていました。きっとこれは、私が梅を好きであるということなのでしょう。日本の伝統食材である梅干しの魅力をよりたくさんの方々に知ってもらえたらと思います。
乾シイタケのうま味を引き出したい
私は、小さい頃、乾シイタケが苦手だった。大学生になってから、祖母の家で食べた乾シイタケの煮物がとてもおいしく、好きになった。特に、煮た乾シイタケを噛んだ時に出るジュワッとしたうま味が好きだ。このような食経験から、乾シイタケを本実習で取り上げたいと思った。さらに、乾シイタケのだしをうまく料理に活用して、うま味を強くすることができるのではないかと思い、乾シイタケのだしを利用したレシピを考案することにした。
食品に含まれるうま味物質は、核酸系物質やアミノ酸系物質などがある。その代表的なものとして核酸系物質にはグアニル酸やイノシン酸、アミノ酸系物質にはグルタミン酸があげられる。核酸系のうま味物質とアミノ酸系のうま味物質を組み合わせることで、それらの和よりもうま味が飛躍的に強く感じられる現象がある。これを、うま味の相乗効果とよぶ。料理に使うだしには、和風だし、洋風だし、中華風だしなどがある。和風だしは昆布とかつお節、洋風だしは肉類と野菜類、中華風だしは、鶏肉と香味野菜を食材としたものが多い。これらのだしもうま味の相乗効果が期待できる食材の組み合わせである。そこで、これらのだしに乾シイタケのだしを加えて、新たなだしにアレンジすることにした。アレンジする料理は、レシピサイトで乾シイタケを使った料理を調査した結果、投稿数が少なかった汁物と副菜とした。これまで作る機会が少なかった料理でも、新しいアイデアを加えることで興味を持ってもらえるのではないかと考えたからだ。汁物と副菜の中で、食材の香りや味を感じやすいシンプルな味付けの料理としてすまし汁と茶碗蒸しにした。各種だしを作り、評価を行った。すまし汁と茶碗蒸しどちらの料理でも乾シイタケのうま味に加えて、香りが強く感じられ、うま味と香りの両方が楽しめるものとなった。本実習では、乾シイタケのうま味を取り上げたが、食べ物の側のおいしさは味だけではなく香りや食感、外観(見た目)などの要素が組み合わさって構成されていることを改めて実感した。考案したレシピはレシピサイトに掲載し、乾シイタケに関心を持ち、香りやうま味などの食品の魅力に気づくきっかけとなれば嬉しい。
食品に含まれるうま味物質は、核酸系物質やアミノ酸系物質などがある。その代表的なものとして核酸系物質にはグアニル酸やイノシン酸、アミノ酸系物質にはグルタミン酸があげられる。核酸系のうま味物質とアミノ酸系のうま味物質を組み合わせることで、それらの和よりもうま味が飛躍的に強く感じられる現象がある。これを、うま味の相乗効果とよぶ。料理に使うだしには、和風だし、洋風だし、中華風だしなどがある。和風だしは昆布とかつお節、洋風だしは肉類と野菜類、中華風だしは、鶏肉と香味野菜を食材としたものが多い。これらのだしもうま味の相乗効果が期待できる食材の組み合わせである。そこで、これらのだしに乾シイタケのだしを加えて、新たなだしにアレンジすることにした。アレンジする料理は、レシピサイトで乾シイタケを使った料理を調査した結果、投稿数が少なかった汁物と副菜とした。これまで作る機会が少なかった料理でも、新しいアイデアを加えることで興味を持ってもらえるのではないかと考えたからだ。汁物と副菜の中で、食材の香りや味を感じやすいシンプルな味付けの料理としてすまし汁と茶碗蒸しにした。各種だしを作り、評価を行った。すまし汁と茶碗蒸しどちらの料理でも乾シイタケのうま味に加えて、香りが強く感じられ、うま味と香りの両方が楽しめるものとなった。本実習では、乾シイタケのうま味を取り上げたが、食べ物の側のおいしさは味だけではなく香りや食感、外観(見た目)などの要素が組み合わさって構成されていることを改めて実感した。考案したレシピはレシピサイトに掲載し、乾シイタケに関心を持ち、香りやうま味などの食品の魅力に気づくきっかけとなれば嬉しい。
坂戸市産ハチミツをもっと身近に
坂戸市産ハチミツを使ったレシピ開発
女子栄養大学坂戸キャンパスのある埼玉県坂戸市は、平成25年度よりミツバチプロジェクトとして全国初となる自治体によるミツバチの飼育を開始している。ミツバチプロジェクトは、主にミツバチと共生できる環境づくりと、養蜂家の育成による農業の活性化ならびに採蜜したハチミツの活用による商工活性化を目的とした事業である。
本実習では、地域におけるミツバチプロジェクトとその特産品であるハチミツの普及を目的として、坂戸市主催のイベントへの参加や坂戸市に拠点をもつ企業の社員向けにハチミツづくしのランチメニューの開発と提供などを行った。
坂戸市の所有する養蜂場の見学や採蜜、坂戸市環境学館が主催する子供から大人までを対象とした坂戸市の自然環境や養蜂に興味のある人のための講座への参加を通し、実際に間近でミツバチを観察したり、ハチミツが生産されるプロセスを目の当たりにしたりすることで、自分たちが普段何気なく口にしているハチミツはミツバチという小さな昆虫が、長い月日をかけて作っている繊細な食品であることを改めて学ぶ事ができた。また、講座やイベントでは、坂戸市の住民やミツバチプロジェクトに携わっているボランティアの方との交流を深める事ができ、坂戸市民の坂戸市産ハチミツに対する評価や認知度を知る事ができた。
ランチメニューの開発では、埼玉県内にある企業で働く男性社員をターゲットに設定して、社員食堂で提供する定食の開発を行った。全てのメニューに坂戸市産ハチミツを使用しながら、肉と魚をそれぞれメインとした主菜2品、副菜2品とデザート1品の計5品を開発した。坂戸市産のハチミツは豊かな香りとフルーツのような甘さを強く感じるため、その特徴が感じられるメニューにする事を念頭に置きながら、栄養バランス、味付けの偏りに留意し、試作を重ねて開発を行った。開発したレシピは、研究室のレシピサイトに掲載し、より多くの人への坂戸市産ハチミツ普及に努めた。
本実習を通して、地域の方との交流を図りながら、坂戸市の豊かな自然に触れる事ができた。私の取り組みと発表をきっかけに坂戸市の取り組みや、坂戸市産ハチミツをより多くの人に知ってもらえたら嬉しい。
本実習では、地域におけるミツバチプロジェクトとその特産品であるハチミツの普及を目的として、坂戸市主催のイベントへの参加や坂戸市に拠点をもつ企業の社員向けにハチミツづくしのランチメニューの開発と提供などを行った。
坂戸市の所有する養蜂場の見学や採蜜、坂戸市環境学館が主催する子供から大人までを対象とした坂戸市の自然環境や養蜂に興味のある人のための講座への参加を通し、実際に間近でミツバチを観察したり、ハチミツが生産されるプロセスを目の当たりにしたりすることで、自分たちが普段何気なく口にしているハチミツはミツバチという小さな昆虫が、長い月日をかけて作っている繊細な食品であることを改めて学ぶ事ができた。また、講座やイベントでは、坂戸市の住民やミツバチプロジェクトに携わっているボランティアの方との交流を深める事ができ、坂戸市民の坂戸市産ハチミツに対する評価や認知度を知る事ができた。
ランチメニューの開発では、埼玉県内にある企業で働く男性社員をターゲットに設定して、社員食堂で提供する定食の開発を行った。全てのメニューに坂戸市産ハチミツを使用しながら、肉と魚をそれぞれメインとした主菜2品、副菜2品とデザート1品の計5品を開発した。坂戸市産のハチミツは豊かな香りとフルーツのような甘さを強く感じるため、その特徴が感じられるメニューにする事を念頭に置きながら、栄養バランス、味付けの偏りに留意し、試作を重ねて開発を行った。開発したレシピは、研究室のレシピサイトに掲載し、より多くの人への坂戸市産ハチミツ普及に努めた。
本実習を通して、地域の方との交流を図りながら、坂戸市の豊かな自然に触れる事ができた。私の取り組みと発表をきっかけに坂戸市の取り組みや、坂戸市産ハチミツをより多くの人に知ってもらえたら嬉しい。