宮内正ゼミ■文化学研究室
居酒屋と居心地
「居酒屋の居心地」とは何か。私が居酒屋に行くとき、私が居酒屋でバイトをしているとき、「居酒屋の居心地」というものはもしかするとその店に集まる客層によって違うのかもしれない、ということに気がついた。それは、実際に私がアルバイトをしている店を他店と比べてみると、明らかに客層に偏りがあるからである。集まる人たち、客層によって、「居酒屋の居心地」は同じなのか、違うのか、これがテーマである。
バイト先の店は、店のコンセプトとしても、外見からしても、何かを専門とした店ではなく、料理も酒の種類もどの世代にも楽しめる「ふつうによくある」居酒屋である。最初は、このことを念頭に、常連客も含めて、利用客がどのような期待をもって来店するのかを調べた。すると、若い人たちをあまり見かけないことに気がついた。なぜだろうか。恐らくは、立地、値段、口コミなど、様々な要因があるのではないか。
そこで対照的な二つの居酒屋に行き、その違いを価格、客層、料理、過ごし方の四つの観点から比較することにした。現地調査をする前にあらかじめ予想を立ててから、実際に店に行き、自分の目で観察して、予想と調査結果を比べてみた。一つのお店は職場関係の人が来店することが多いことから、仕事仲間との仲を深めたり修復したりしているように見えた。仕事が終わったからこそできる「くつろぎの時間を共有している」ように見えた。もう一つのお店は、学生のグループの人が来店していることが多いことから、学校で起こった共通の体験や一気飲みや飲みゲームをすることで、同じ「グループとしての一体感を感じ、その瞬間の盛り上がりを共有している」ように見えた。川越という同じ場所であるにもかかわらず、この二つの居酒屋には大きな違いがあった。それは来店する客層の関係性に違いがあることから生まれた違いではないかと考える。
川越という、都心から離れた郊外都市にある居酒屋で観察された違いは、果たして都心地域にある居酒屋でも同じなのだろうか。調査対象のエリアを都心地域へと広げて考察していく。もしかすると、川越で見られた社会人と学生という二つの異なるタイプの客層とは別のタイプの客層が見つかるかもしれない。たとえば、社会人と学生の中間に位置する、非正規雇用の若者といったタイプも考えられるのではないか。このことを視野に入れて探求していく。
バイト先の店は、店のコンセプトとしても、外見からしても、何かを専門とした店ではなく、料理も酒の種類もどの世代にも楽しめる「ふつうによくある」居酒屋である。最初は、このことを念頭に、常連客も含めて、利用客がどのような期待をもって来店するのかを調べた。すると、若い人たちをあまり見かけないことに気がついた。なぜだろうか。恐らくは、立地、値段、口コミなど、様々な要因があるのではないか。
そこで対照的な二つの居酒屋に行き、その違いを価格、客層、料理、過ごし方の四つの観点から比較することにした。現地調査をする前にあらかじめ予想を立ててから、実際に店に行き、自分の目で観察して、予想と調査結果を比べてみた。一つのお店は職場関係の人が来店することが多いことから、仕事仲間との仲を深めたり修復したりしているように見えた。仕事が終わったからこそできる「くつろぎの時間を共有している」ように見えた。もう一つのお店は、学生のグループの人が来店していることが多いことから、学校で起こった共通の体験や一気飲みや飲みゲームをすることで、同じ「グループとしての一体感を感じ、その瞬間の盛り上がりを共有している」ように見えた。川越という同じ場所であるにもかかわらず、この二つの居酒屋には大きな違いがあった。それは来店する客層の関係性に違いがあることから生まれた違いではないかと考える。
川越という、都心から離れた郊外都市にある居酒屋で観察された違いは、果たして都心地域にある居酒屋でも同じなのだろうか。調査対象のエリアを都心地域へと広げて考察していく。もしかすると、川越で見られた社会人と学生という二つの異なるタイプの客層とは別のタイプの客層が見つかるかもしれない。たとえば、社会人と学生の中間に位置する、非正規雇用の若者といったタイプも考えられるのではないか。このことを視野に入れて探求していく。
宇都宮餃子の魅力とは何か
私の地元・栃木県宇都宮市は餃子が有名である。宇都宮といえば餃子というイメージが全国でも定着している。宇都宮餃子は店舗により、餃子の大きさ、中の具、つけダレが異なるため、様々な味や見た目の違いが楽しめる。餃子を通じた地域活性化と餃子文化の普及復興を目指し、2001年に設立された協同組合宇都宮餃子会には145店舗も加盟しており、餃子は宇都宮の「ソウルフード」として親しまれている。2018年には、有名な餃子店が並ぶ通りを「餃子通り」と名づけ、新たな観光スポットとして多くの観光客が訪れている。
なぜ宇都宮という街に餃子が定着し、ご当地グルメとなっていったのか。私自身が慣れ親しんできた宇都宮餃子には、いったいどのような魅力があるのか。他のご当地グルメとの比較を行いながら、考察する。
これまで「宇都宮みんみん本店」などの店舗利用を通じて、お店の雰囲気や、どのような人が食べにきて何を頼むのか、などについて現地調査を行なった。文献調査では宇都宮餃子の歴史について調べた。これらのことから宇都宮餃子の魅力について理解を深めた。その結果、宇都宮餃子はおいしいだけではなく、1)県外からもアクセスしやすいこと、2)カジュアルで利用しやすいこと、3)リーズナブルな価格であること、4)様々な店舗があるからこそ個性や独自性に関心が集まり、食べ比べやお店のはしごに繋がっていること、これらの要素が相互に関連することによって、県内外問わず多くの人が足を運ぶきっかけとなっていると考察した。
本発表では、店舗利用や文献調査をさらに進めていき、宇都宮餃子の魅力や歴史を深掘りする。元々は中国に由来する餃子がどういう経緯を経て、地元の人たちに「宇都宮餃子」として認識され、また同時に、ご当地グルメとして定着していったのか。そのルーツや歴史についても追求していく。
なぜ宇都宮という街に餃子が定着し、ご当地グルメとなっていったのか。私自身が慣れ親しんできた宇都宮餃子には、いったいどのような魅力があるのか。他のご当地グルメとの比較を行いながら、考察する。
これまで「宇都宮みんみん本店」などの店舗利用を通じて、お店の雰囲気や、どのような人が食べにきて何を頼むのか、などについて現地調査を行なった。文献調査では宇都宮餃子の歴史について調べた。これらのことから宇都宮餃子の魅力について理解を深めた。その結果、宇都宮餃子はおいしいだけではなく、1)県外からもアクセスしやすいこと、2)カジュアルで利用しやすいこと、3)リーズナブルな価格であること、4)様々な店舗があるからこそ個性や独自性に関心が集まり、食べ比べやお店のはしごに繋がっていること、これらの要素が相互に関連することによって、県内外問わず多くの人が足を運ぶきっかけとなっていると考察した。
本発表では、店舗利用や文献調査をさらに進めていき、宇都宮餃子の魅力や歴史を深掘りする。元々は中国に由来する餃子がどういう経緯を経て、地元の人たちに「宇都宮餃子」として認識され、また同時に、ご当地グルメとして定着していったのか。そのルーツや歴史についても追求していく。
フライドポテトの特徴と企業商品の関連について
この研究を始めたきっかけは、フライドポテトが私にとって非常に身近で大好きな食品であることから、その魅力や新しい可能性を探るためです。私は外食する際、必ずフライドポテトを頼むほど好きで、研究を通じてその奥深さをさらに追求したいと考えました。
フライドポテトは、ただのスナックではなく、多くの人々にとって安らぎや癒しを与える食品であると私は考えています。特にファストフード店やレストランで提供されるフライドポテトは、食べる人々の気分にどのような影響を与えるのかについて、関心を持ちました。例えば、塩味や食感は、ストレスを軽減し、リラックスした気持ちを引き出す要素になる可能性があると仮説を立てました。 前回の研究では、フライドポテトの特徴に焦点を当て、ファストフード店やコンビニなど、さまざまな企業が提供しているフライドポテトの共通点や差異を分析しました。企業ごとのポテトの形状、味付け、調理方法に違いがあり、それが消費者に与える印象や選ばれる理由にも影響していることが分かりました。このような違いを考慮することで、消費者の好みや行動パターンがより明確に理解できると感じました。
今回は、さらにターゲット層ごとにフライドポテトの好みを明らかにするため、年齢別のアンケートを実施しました。このアンケートでは、20代から60代までのさまざまな世代のフライドポテトに対する嗜好や購入頻度を調査しました。その結果、若者は特にソースやトッピングなどで多様な味を楽しむ傾向が強い一方で、高齢者はシンプルで塩分が控えめなものを好む傾向があることが分かりました。
本研究の最終目標は、前回設定した企業への商品提案ではなく、各ターゲット層に適したフライドポテトの提案を行うことです。
フライドポテトは、ただのスナックではなく、多くの人々にとって安らぎや癒しを与える食品であると私は考えています。特にファストフード店やレストランで提供されるフライドポテトは、食べる人々の気分にどのような影響を与えるのかについて、関心を持ちました。例えば、塩味や食感は、ストレスを軽減し、リラックスした気持ちを引き出す要素になる可能性があると仮説を立てました。 前回の研究では、フライドポテトの特徴に焦点を当て、ファストフード店やコンビニなど、さまざまな企業が提供しているフライドポテトの共通点や差異を分析しました。企業ごとのポテトの形状、味付け、調理方法に違いがあり、それが消費者に与える印象や選ばれる理由にも影響していることが分かりました。このような違いを考慮することで、消費者の好みや行動パターンがより明確に理解できると感じました。
今回は、さらにターゲット層ごとにフライドポテトの好みを明らかにするため、年齢別のアンケートを実施しました。このアンケートでは、20代から60代までのさまざまな世代のフライドポテトに対する嗜好や購入頻度を調査しました。その結果、若者は特にソースやトッピングなどで多様な味を楽しむ傾向が強い一方で、高齢者はシンプルで塩分が控えめなものを好む傾向があることが分かりました。
本研究の最終目標は、前回設定した企業への商品提案ではなく、各ターゲット層に適したフライドポテトの提案を行うことです。
音楽と食について
私は音楽が好きだ。聴くことも好きだが自分で音を奏でることも好きだ。音楽といっても多様なジャンルが存在している。現代音楽、クラシック、ロックをはじめ、ジャズやブルースや歌謡曲などが存在している。好きなジャンルのみ聴く人もいれば有名な曲をよく聴く人もいる。中にはあまり音楽を聞かない人もいる。ほとんどの人が自分の意思では聞かなくとも音楽を耳にした事はあるだろう。
では皆さんが音楽を聞く時はどのような時だろうか。リラックスしたい時や作業する時に集中する時など理由は様々あると思う。
今は日常の一部となっている音楽は時に自分たちが意識していないところで流れていたりする。カフェやスーパーなど食が関わるところで流れている音楽に耳を傾けたことはあるだろうか。食空間に流れている音楽は実際にどのような影響を私たちに与えているだろうか。店内だと音楽(BGM)の他に店内放送もある。特に友人や家族、大切な人とし食事や買い物に行く時なかなか耳を傾けることはないだろう。私はこう考えた。今現在食について学んでいるが、果たして「音楽」と「食」に何か関係があるのだろうかと。
食空間からの視点として周囲からの刺激として注目する。意図的に聴く演奏はもちろん、BGMや環境音は、私たちのイメージを刺激したり、記憶を思い出させることがある。その影響で賑わいや活気をその空間にもたらしてくれたりする。楽音や歌以外にも、人の話し声、人の行動に付随する音、 ものや機械の音、自然の音、可聴域ぎりぎりのかすかな音など、音楽以外の音も食の空間に多く存在している。様々な音が人に多くの情報を与えている中、飲食や調理だけでなく、食品・食材の購入場面など、食が関わる場面で音は人にどのような影響を与えるのか。
音楽という音とはどの場面でも存在している。私たちが生活する中で切っても切り離せないものである。
では皆さんが音楽を聞く時はどのような時だろうか。リラックスしたい時や作業する時に集中する時など理由は様々あると思う。
今は日常の一部となっている音楽は時に自分たちが意識していないところで流れていたりする。カフェやスーパーなど食が関わるところで流れている音楽に耳を傾けたことはあるだろうか。食空間に流れている音楽は実際にどのような影響を私たちに与えているだろうか。店内だと音楽(BGM)の他に店内放送もある。特に友人や家族、大切な人とし食事や買い物に行く時なかなか耳を傾けることはないだろう。私はこう考えた。今現在食について学んでいるが、果たして「音楽」と「食」に何か関係があるのだろうかと。
食空間からの視点として周囲からの刺激として注目する。意図的に聴く演奏はもちろん、BGMや環境音は、私たちのイメージを刺激したり、記憶を思い出させることがある。その影響で賑わいや活気をその空間にもたらしてくれたりする。楽音や歌以外にも、人の話し声、人の行動に付随する音、 ものや機械の音、自然の音、可聴域ぎりぎりのかすかな音など、音楽以外の音も食の空間に多く存在している。様々な音が人に多くの情報を与えている中、飲食や調理だけでなく、食品・食材の購入場面など、食が関わる場面で音は人にどのような影響を与えるのか。
音楽という音とはどの場面でも存在している。私たちが生活する中で切っても切り離せないものである。
フィクションにおけるフェミニズム表象について
近年、女性の権利やジェンダー平等に対する関心が高まっており、それに伴ってフェミニズムに関する映像作品や漫画、小説などが増えているように感じます。今年の朝の連続テレビ小説「虎に翼」もその一つです。私はそれをリアルタイムで見ていました。主人公や主人公の周りの人の人生にすごく共感したし、逆に自分が見えていなかったこともいっぱいあるんだなと感じました。
私たちは常に何かを選択して生きていると思います。無数の選択肢から意識的にも無意識的にも1つもしくは複数を選択します。その選択の繰り返しで人生は作られていきます。しかし、生まれたときの性が女性であるというだけで、その選択肢が狭まることがあるのではないのでしょうか。女性であるということだけで、社会的になんとなくこっちを選択するしかないといった選択の不自由があると考えます。進学・就職・結婚・美容やファッションにおいても。いくら現代が個人、個性の時代と言われようがそのわずらわしさを完全に感じずに生きることは不可能のように感じます。
私は“そういうもの”として受け入れていたものに大人になるにつれ“?”と考えるようになりました。“ほんとにそうなのかな、本当にそれが正しいのかな。じゃあそれが正しい、それしか正しくないってことは私が考えることは間違っているのかな”というもやもやした気持ちをもっていました。フェミニズム作品をみていると私が間違っているかは分からないけど、同じもやもやした気持ちを抱えている人はどうやらこの世界に存在するようだぞと思えました。
フェミニズムをテーマにしている映画やドラマ漫画や小説などフィクションにおいてのフェミニズム表象から様々な視点で考える現代のフェミニズムとはなにかを考察しまとめたいです。それが社会にどう影響を与えていくのかを研究します。
私たちは常に何かを選択して生きていると思います。無数の選択肢から意識的にも無意識的にも1つもしくは複数を選択します。その選択の繰り返しで人生は作られていきます。しかし、生まれたときの性が女性であるというだけで、その選択肢が狭まることがあるのではないのでしょうか。女性であるということだけで、社会的になんとなくこっちを選択するしかないといった選択の不自由があると考えます。進学・就職・結婚・美容やファッションにおいても。いくら現代が個人、個性の時代と言われようがそのわずらわしさを完全に感じずに生きることは不可能のように感じます。
私は“そういうもの”として受け入れていたものに大人になるにつれ“?”と考えるようになりました。“ほんとにそうなのかな、本当にそれが正しいのかな。じゃあそれが正しい、それしか正しくないってことは私が考えることは間違っているのかな”というもやもやした気持ちをもっていました。フェミニズム作品をみていると私が間違っているかは分からないけど、同じもやもやした気持ちを抱えている人はどうやらこの世界に存在するようだぞと思えました。
フェミニズムをテーマにしている映画やドラマ漫画や小説などフィクションにおいてのフェミニズム表象から様々な視点で考える現代のフェミニズムとはなにかを考察しまとめたいです。それが社会にどう影響を与えていくのかを研究します。