山下史郎ゼミ■フードマーケティング研究室
フード・メイクアップ
美の移り変わりを食で表現する

幼少期より私の願いは、魔法にかかることだった。それを擬似的に叶えてくれたのが「化粧」であった。「フード・メイクアップ」とは、時代の美意識にあった化粧の技法を食材に反映することで、今まで以上に自由な食表現を提案することを目的とする。化粧の始まりは遡ること飛鳥時代。時代が移り変わるたびに女性の美の定義は変わり、その度に化粧の技法も形を変えてきた。本研究では、日本女性の化粧文化から学んだ表現法を、料理の魅せ方や食空間の演出に活かして、冊子にまとめることを想定している。今回は昭和時代に焦点を当てて化粧法の特徴をまとめ、食表現への応用を考える。
火葬されても残る強い骨になりたい!!

「なんて小さくなってしまうのだろう。」祖父の収骨の際、火葬炉から出てきた骨を見て衝撃を受けました。母の「女性の骨はもっと小さくなってしまうかもしれない」という言葉は底知れない寂しさを感じさせるとともに、そうはなりたくないと強く意識するきっかけとなりました。骨粗鬆症予防に関する情報や文献は多く存在していますが、『骨を強くする』、もっと言えば『1000℃で1時間加熱されても形状維持ができる骨にする』には骨粗鬆症予防だけが方法ではないと考え、文献調査に尽力してきました。今回は文献調査で得られた結果と今後の展望についてお話したいと考えています。
うさぎモチーフのかわいいカフェにて
親子で楽しむケーキ作り体験

“かわいい”の力って偉大です。そんな“かわいい”に包まれた世界観の中で、フリフリのエプロンを着た子どもがケーキを作り、親御さんに提供するカフェを想定した「ケーキ作り体験」を提案します。参加者のモチベーションに大きく関わるメニューや内装、衣装にこだわることで、思わず「チャレンジしてみたい!」と思うような体験を目指します。具体的なメニューとしては、うさぎ型のショートケーキをベースとした「うさちゃんケーキ」です。ケーキの周りにフルーツやクッキーなどを飾り付けることで、華やかなデセールとして仕上げます。この体験が、親子の楽しい思い出になればと考えています。
心身が本当に整う「サウナ飯」を考える

サウナが好きだ。とはいえ、サウナ後にカツカレーを食べて罪悪感や不快感をおぼえた経験から、「世間で言われているサウナ飯って心身によくないのでは?」と考えた。世の中で語られているサウナ飯よりも、より整う食事があるのではないかと考え、本当に整うサウナ飯とは何かを探っていく。これまで、サウナの歴史や日本サウナブームがなぜ起こったのかを調べた。また、サウナの身体に対する効果について、整うとはどのような状態なのかについて文献調査を行った。今後の研究として「整う」ことを明確に定義し、どんな食事が良いのかという条件を定めて、本当に整うサウナ飯とは何か探っていく。