竹内由紀子ゼミ■食文化研究室
神楽坂の魅力を食文化を通して発信する

東京へ来る際、飯田橋や神楽坂駅で下車したことはありますか?神楽坂とは東京新宿区にあり、江戸城城門であった牛込見付から西へ上がる坂の名で、この周辺地域のことも指す。私の生まれ育った場所であり、愛着のある場所だ。そんな神楽坂をより多くの人に知ってもらいたい。現時点では、自分自身が神楽坂のことをより深く知るために、神楽坂の歴史を踏まえつつ、長年に渡り神楽坂に住み飲食業を営んでいる方にインタビューをして、神楽坂の変遷を分析している。また、次々と新しくできる飲食店に足を運んだり、開催される様々な街のイベントに参加して神楽坂の魅力について探究している。
心安らぐミルクティー

皆さんは、普段紅茶を飲みますか?私は幼い頃からジュースなどの甘い飲み物ではなく、紅茶や緑茶などのお茶を好んで飲んでいました。なかでもミルクティーが好きなことから、ミルクと相性の良い茶葉や歴史に興味を持ち研究を始めました。紅茶と聞くとヨーロッパのイメージを持つ方が多いと思いますが、お茶はもともと中国から伝わってきたものです。また、嗜好飲料ではなく不老不死の薬として発酵茶が飲まれており、中国で飲み物として一般化したのは6世紀以降と言われています。今回の発表では、ミルクティーの歴史やおすすめの茶葉など今までの活動の一部をご紹介します。
日本の抹茶について知る
抹茶の知識と歴史

日本では、日常によく抹茶製品が利用されている。「抹茶とはどのようなお茶なのだろう」という疑問を持ち、抹茶について探究しています。これまでは、日本における茶の分類によって、抹茶と他の茶との違いを確認し、抹茶作りの手順である「蒸し」「乾燥」「挽き」について理解を深めました。中間発表では、現在市場に流通している抹茶製品にはどのような種類があるのか、抹茶の品種、日本における抹茶の発展の歴史、茶園で碾茶から抹茶を製造する過程を報告します。また、近年の抹茶の生産量を確認し、抹茶の現状や、抹茶の今後の展開について追及したいと思っています。
大食いの食文化

現在大食いは、フードファイターや大食い大会、デカ盛りグルメの登場により、エンターテイメントの側面から捉えられることが多い。しかし、現在行われている大食い大会やデカ盛りグルメの起源は、江戸時代にまで遡る。当時は食料が足りず、平民たちはお腹いっぱい食べることができなかった。食が豊かになると、お腹いっぱい食べることへの憧れから、徐々にエンターテイメント性が高まってきた。意外と歴史のある日本全国の大食いの行事について注目し、現在までの変遷について理解を深める。また、胃の容量についても触れ、一般人とフードファイターの体の構造の違いにも注目する。
アリーナグルメによる地域振興
日本男子バスケットボールB.LEAGUEを中心に

野球やサッカー会場のスタジアムグルメは有名だが、バスケットボールやバレーボールのアリーナグルメはあまり知られていない。そのため、認知度上昇を目指し、バスケットボール・バレーボールのアリーナグルメを探究する。スポーツのジャンルによって観戦客の動きや提供されるグルメにも違いがあることが判明した。そこで、飲食物の種類が多く、各地でアリーナが増設されている日本バスケットボールBリーグを中心に研究している。今まで、各アリーナやスポンサーについて調査してきた。今まで、各アリーナが地域飲食店のキッチンカーや各地域の名産品の飲食販売が多くあることが分かった。
ご当地チーズを食べたことはありますか?
その土地でしか味わえないチーズの楽しみ方

フランスには「一つの村に一つのチーズ」という言葉がある。その土地の気候風土がチーズの特性を生み出し、地域ごとにそこでしか作れない特有のチーズが存在することを意味する。日本では1990年代から小規模なチーズ工房が急増し、現在では全国各地でオリジナリティ豊かなチーズが生産されている。しかし、日本ではチーズを購入する際に、産地やメーカーよりも価格や種類を重視する傾向にあり、工房製チーズの認知度は低い。そこで、その土地ならではのチーズの味わいや工房ごとの独自性、生産者のこだわりを消費者に広め、ご当地チーズの普及拡大に貢献できる仕組みを作ることを研究テーマとする。
グミの魅力を追究する

近年、グミへの注目が集まっていると感じる。コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどでは、毎週多彩な新商品が発売され、「日本グミ協会」という団体も存在する。しかし、グミそのものには本来、健康に必要な栄養素があるわけでも、身体に良い成分が入っているわけでもない。それにも関わらず、何故こんなにも多くの商品展開がされているのだろうか。その理由解明のため、ここまでには、市場のグミを可能な限り入手し、それぞれのグミがどのような特徴をもっているのか分類した。本研究は、グミを多様な視点から分析し、魅力の発見、発信をすることが目的である。
飲みニケーションを増やしたい

私はお酒が好きだ。お酒を飲み、楽しむことは私自身の趣味の一つになりつつある。そしてお酒は美味しいだけでなく、コミュニケーションを円滑にしてくれるツールとしても捉えることができると考える。しかし、近年ではあえてお酒を飲まないことを指す「ソバーキュリアス」が日本でも急増し、私と同世代である若者の「お酒離れ」が進む状態を複数の先行研究で確認した。そこでお酒離れの現状をより把握し、若者が気軽にお酒を楽しめる環境の一つの選択肢として、お酒が苦手であまり飲まない人も出入りしやすい『カフェ』と関連付け、ハードルを下げるためにどのようなアイデアが可能なのかを模索したい。
私のお気に入りを探す旅

こんにちは。今回私は『私のお気に入り』を探すため旅に出ました。とは言っても、遠くまで行ったわけではありません。川越は私の地元であり、馴染み深い場所です。いつもは目的があって行くのですが、目的はなく行くことでいつもと違った視点から新たな発見をすることが出来ました。それは普段気にしていなかった、バス停や景色、屋根などでした。川越はイベントがあって、観光があってこその町だと思っていましたが、何も無い日でも面白さを見つけることができると思いました。もうひとつは森林公園に行きました。行くのは久しぶりだったのですが、どこの景色も体験も新鮮なものになりました。