令和4年度 食文化栄養学実習

藤倉純子ゼミ■健康情報科学研究室


メディアが与える女性の痩身願望

最近、コロナ禍の影響もあり、ダイエットを促す広告を多く見かけるようになりました。そこで痩せることに対して疑問に思い、研究をすることにしました。対象は女子高校生〜20代前後と若い女性に絞りました。文献調査を行い、なぜ日本人女性が痩せたいと思うのか、またボディ・イメージの歪みは日本人の自己肯定感が低いから起こることがわかりました。その中で日本人はルッキズム(外見至上主義)を知らないうちにテレビや雑誌などのメディアから植え付けられていることがわかりました。Instagramを活用し、正しい知識・情報を読み取る力をつけることが出来るような情報発信を実践します。

“何をどれだけ食べたら良いの?”食育ゲーム

近年、共働き世帯が増加傾向にあり、平成29年の調査では約60%が共働きで、さらに子どもが高学年になるにつれて割合が増加していることが分かった。そのことから、食事を自分で用意する必要がある子どもがいるのではないかと考えた。そこで、小学校高学年を対象とし、自分の適量を知るための食育ゲームをScratchで開発することにした。方法は、1~3のレベルのゲームを通して、食品レベル、料理レベルの順に学んでもらい自分でバランスの良い食事を選択できるようになることを目指す。今までに、子どもの食習慣などの文献調査や開発ツールの調査を行い、現在はレベル2の作成を進めている。

お米を楽しく学ぼう

日本の米の年間消費量は1970年から2020年の間で約44kgも減少している。米の自給率は100%に近く、食料自給率の中でも大きな割合を占める。そこで将来的な米の消費拡大、また日本の食文化継承のために小学生高学年を対象として、米の食育を行いたいと考えた。方法としては絵や文章を書く、シールを貼るなどの体験型ワークブックと、食卓に映像を投影するプロジェクションマッピングの活用によって記憶に残る学習を目指す。これまでに食と農の科学館やチームラボに足を運び、文献調査も行った。そこで学んだ事をもとに、小学生向けの食育を考案し、今後実際に対象者に体験してもらう。

アレルギーがあっても食べられるスイーツの提案
〜家族や友達と美味しいスイーツを囲みたい〜

日本にはアレルギーを持つ人が125万人以上いると言われる。食品の中でもスイーツには特定原材料28品目を使ったものが多くあり、原因食物として鶏卵、牛乳、小麦、ナッツ類が上位を占めている。私はアレルギーを持つ人にも美味しく食べてもらえるスイーツを開発したい。特に小さい子供がいる家庭、アレルギーのある友人とも同じスイーツを囲んで欲しい。現状、身近にアレルギーを持つ人がどのくらいいるのか調査するため、J大生にアンケートを実施した。その結果からスイーツを作る時に使用する特定原材料28品目中から上位の食品を選出し、学園内留学での学びを活かしてメニュー開発を行う。