令和4年度 食文化栄養学実習

奥嶋佐知子ゼミ■調理学研究室


「ちょいしおデリ」でおいしく減塩!
男性料理教室

私は「身近な食品で作るおいしい減塩料理を提案したい」という思いを持ち、教室で提案する減塩料理を「ちょいしおデリ」と名づけ、中高年男性を対象に料理教室を運営している。高血圧が気になるという受講生と減塩について話す機会があり、減塩料理は味が薄く、食事に取り入れるのは難しいといったイメージを持っていることを知った。そこで、万人がおいしく感じる味付けである市販の食品に着目し、濃い塩味の既製品を活用する減塩料理の提案を行った。教室では、料理の幅を広げてほしいという思いもあり、各国の料理も取り上げている。今後は、惣菜を活用した「ちょいしおデリ」を提案していきたい。

お家時間に料理動画を
子ども料理教室

Enjoy cooking~楽しく食を学ぼう~をテーマに私たちは、子ども料理教室を運営している。料理教室は時間が限られているため、お家時間を利用して調理の基礎を学ぶことが出来る方法はないか考えた。その結果、家でも安全に料理をしてもらうことを目的に、料理動画の作成を始めた。現在までは、オリエンテーションを行い、手の洗い方や計量スプーンの使い方について動画を作成してきた。今後は、包丁を使う時の注意点や食材の様々な切り方、茹で方についてなど調理の実践的な動画を作り、動画を通して調理の楽しさを伝え、お家時間に家族と一緒に料理に取り組んでもらうことを目指す。

あなたは知っている?備蓄食品の可能性

地震大国日本!食品の備蓄は必須です。私は防災備蓄食品をより美味しく食べて欲しいという思いを持ち、中高年男性の方を対象とする料理教室を運営しています。最近はローリングストック法の普及により、普段食べている保存期限が長い缶詰やレトルト食品を多めに備蓄する家庭が増えています。実はこの備蓄食品、そのまま美味しく食べられるだけでなく、下処理済みの料理食材としても優れているのです。そこで男性料理教室の料理食材として備蓄食品を使うことで、料理に不慣れな人でも簡単に美味しい料理が作れることを実感してもらい、さらに食品ロスの低減にも貢献できる料理を提案します。

知って楽しく作っちゃお!!
子供料理教室へようこそ!

子供達に食の知識や料理の楽しさを知ってもらいたい!という思いを持ち、小学生を対象とした料理教室を運営している。トッピングができるお菓子を実習した時、子供達がいつも以上に楽しそうに作っている姿を見て、自分で考えて自由に作る工程は、より積極的に取り組めることに気づいた。そこで初回の料理教室では、具材や巻き方などを自由に選んで作れるクレープを提案すると共に、調理に使う道具の安全な使い方などの食に関する知識も、体を使って楽しく知ってもらいたい。現時点では、散らかったガス台を安全に使えるよう、片付けるゲームや指定された調理器具を選ぶゲームを計画している。

新発見!眠っていた調理器具の活用術

男性料理教室では包丁を使用せずに、キッチンバサミ、スライサー、ピーラーを使った料理を提案しています。持ってはいるけれどついつい包丁を使ってしまうため、使う機会が少ない切るための道具を普段からもっと活用してもらうように、その道具の使い方や洗い方もレシピと一緒に紹介しています。この3つの切るための道具は、使いこなすことで包丁とはまた違った作り方で普段から作っている料理を楽しむことができることを受講生に伝えていきます。また、まな板を使わずにそのままお皿やフライパンの上で切ることができるので、少ない調理器具を使い、洗い物を少なくすることを目標にしています。