令和3年度 食文化栄養学実習

平口嘉典ゼミ■食料・地域経済学研究室


「ワインの町」つくばを目指して

私の地元、茨城県つくば市は研究学園都市として知られるが、食の魅力についても知ってほしいと考えたことが研究動機である。本研究の目的はワインを使ったスイーツの提案を通し、つくば市を振興することである。そのために、つくば農業の現状と課題を把握し、魅力発信を行う。これまでにつくば市役所や地元ワイナリーへの現地調査を通して、ブドウ栽培とワイン製造の現状を把握した。課題として、ブドウからワインを作るまでに廃棄される搾りかすや摘果したブドウの利用が挙げられた。今後は、それらを利用したワインのスイーツレシピを考案し、地元製菓店への提案など、発信方法を検討していきたい。

国産小麦で坂戸市をもっとおいしく!

私の地元、坂戸市では「ハナマンテン」という小麦が生産されており、その魅力を坂戸市民に伝えることが研究動機である。本研究の目的は坂戸市で生産されたハナマンテンを活用し、坂戸市の振興につなげることである。そのためにハナマンテンの特徴を生かしたパンを製作し、PR活動を行う。これまでにJAいるま野へのヒアリングを行い、ハナマンテンの特徴や生産状況等を調査した。ハナマンテンは、パン・麺に適した強力粉で、埼玉県内では主にJAいるま野管内で生産されており、坂戸市や川越市のパン屋でも使われていた。今後はハナマンテンでパンを製作し、パン教室などを通して発信していきたい。

みよし野菜×ギョーザで発信

地域に密着し町の良さを届ける事のやりがいを体験したいと考えた事が研究動機である。研究目的は、多くの人に埼玉県三芳町の「みよし野菜」を知って貰い、購買意欲を高める事である。その為の方法として、みよし野菜を使用した餃子を考案し、発信する。これまでにみよし野菜ブランド化推進研究会にヒヤリングを行った。主な取り組みとして、みよし野菜のPR事業に加えて、勉強会を兼ねた農家同士の情報共有や、ロゴマークの作成を行っていた。今後は、研究会が掲げる「安全安心でおいしい野菜を届けたい」という思いを消費者に届けるべく餃子レシピを考案し、SNS等での情報発信を行っていきたい。

和スイーツで地域振興?

これまでに大学で学んできたことを生かし、飲食店へのメニュー提案を通して地域振興に関わり、新たな発見や学びを深めたいと考えたことが研究動機である。本実習の目的は、食を通して川越市を振興することである。かつては、川越の蔵づくりの街並みは、大人が訪れる観光地というイメージが強かった。しかしSNSの効果により、近年若者で賑わう観光地となっている。今回、川越の和菓子店、彩乃菓の協力を得て研究を進めることになり、使用する食材や提供方法について検討した。今後は先方と協議を重ね、最終的に川越市の振興に繋がる埼玉150周年にちなんだ和スイーツを提案する予定である。

地元再発見!群馬県沼田市の地域振興
心にググっとおいしい食を!

群馬県沼田市の特産品といえば、こんにゃくにリンゴ、蜂蜜や枝豆など。地元の人は知っているが、全国的にはまだまだ認知度が低い。これらの特産品を発信して沼田市の振興を図ることが本研究の目的である。具体的には、特産品の効能を広め、更に家庭での調理方法を提案することにより、沼田市の特産物をより身近に感じてもらう。例えば特産品の1つであるこんにゃく。よく見る灰色のこんにゃくと生芋こんにゃくの違いって?スーパーで見るこんにゃくはなぜ安価なのか?など。それらをまとめた上で、今後は具体的なレシピの作成・提案、その発信方法とフィードバックの方法を考える。

おうちde食べよう!ヨーロッパ野菜!!

ある講義の中で、さいたま市において西洋野菜が作られていることを知り、この美味しさを色んな人に知って欲しいと思った。本研究の目的は、さいたま市の西洋野菜の認知度を上げ、市内外での消費量を増やすことである。そのために、コロナ禍でおうち時間が増えたことを踏まえ、西洋野菜を使った家庭で作りやすいレシピ提案、公開を行う。これまでに、文献調査、さいたまヨーロッパ野菜研究会へのヒアリングを行い、コロナ禍での取り組みを含めた現状、これからの展望などを調査した。今後は、ヨーロッパ野菜の知識を深めつつ、レシピ開発をし、情報発信をする手段を検討していく。

地産地消商品で秩父を振興!
〜商品開発とカフェ運営〜

農村部でのワーキングホリデーに参加した経験から、自然豊かで人の温かみを感じられる田舎の魅力を多くの方に知ってもらいたいと考えるようになった。本研究の目的は、埼玉県秩父地域を対象に、地産地消のスイーツ商品を開発し、それらを提供するカフェを企画することにより、多くの人に魅力発信をして秩父地域の振興に繋げることである。これまでに、秩父地域おもてなし観光公社と秩父地域地場産業振興センターでヒアリングを行い、特産品や既存商品について調査した。また、協力機関・事業者と商品の大枠や生産方法について協議した。今後は、商品を形にして、店頭での販売やカフェ企画に繋げていく。

お酒と料理で川越の新しい魅力を発見!

近年、人口減少やライフスタイル・嗜好の変化により、日本酒の消費量が減少している。本研究の目的は、日本酒のおいしさを多くの人に伝えるとともに、地域食材を使った日本酒に合う料理を考案し、その土地の新しい魅力を発信することである。これにより地産地消が進み、持続可能な社会の形成にもつながる。そこで、日本酒と豊富な食材が存在する川越市を対象にする。小江戸鏡山酒造へのヒアリングでは、濃醇うま口で飲みやすい日本酒が製造されており、日本酒を楽しんで飲んでもらいたいという思いが込められていることが分かった。今後は川越で採れた野菜を使って日本酒に合う料理を考案していきたい。

石巻市の本当の魅力とは??

私の生まれ故郷である宮城県石巻市は、東日本大震災の被害が大きく、今でも震災のあった場所といった認識を多くの人に持たれている。本研究では、石巻市の被災地のイメージの払しょくと特産品のPRにより、石巻市を振興することを目的とする。これまでに、 文献・インターネットから情報収集をするとともに、宮城県東京事務所への調査では、宮城県および石巻市の農水産物・特産品のPR・販売支援の状況を把握した。今後は、石巻市の食材を使用したメニューの開発や既存食品の活用方法の考案等を行い、市の特産品の知名度向上を図る。最終的には実際に石巻市に足を運びたくなるような魅力を伝えていく。

復興のシンボル「仙大豆」による地域振興

私の地元である宮城県仙台市の魅力を多くの人に知ってもらうことが研究動機である。本研究の目的は、大豆を通して宮城県を振興することである。そのために、東日本大震災後に仙台市で栽培されている「仙大豆」を例に、大豆を使用した特産品を通して、魅力を発信する方法を考え、知名度向上を図る。これまでに、大豆を使用したソイパスタのメニュー提案の他にJA仙台へのヒアリングを行い、大豆の栽培状況や転作の理由などを調査した。今後は、現地を訪問して生産者の現状を把握するとともに、考案したソイパスタレシピの発信方法の検討を行い、仙大豆の魅力を伝える方法を企画・実践していきたい。

栃木の魅力「しもつかれ」を広めよう!

私の地元である栃木県の郷土料理「しもつかれ」を通して、多くの人に栃木県の魅力を発信することが研究動機である。本研究の目的は、しもつかれを通して栃木県を振興することである。そのために、しもつかれの魅力を探求し、魅力発信の方法を企画、実践する。これまでに、栃木県内でしもつかれのブランディングに取り組む、しもつかれブランド会議へのヒアリングを行い、活動状況を調査した。当会議では、しもつかれを栃木県の「資産」と捉え様々な情報発信をしていた。今後は当会議と連携しながら、しもつかれを使用したレシピを考案し、若者にも好まれるようなレシピとして発信していきたい。