令和3年度 食文化栄養学実習

私は、「電子レンジで作る主菜」をテーマに普段料理をする機会が少ない中高年男性に向けて料理教室を運営している。運営する中で男性から、電子レンジは扱いにくく、温め直しでの利用が主であると聞いた。また、私自身も電子レンジ料理は美味しくないイメージがある。しかし、電子レンジを使いこなし、美味しい料理を作れるようになれば、料理をする機会を増やせるのではないかと考える。1月から料理教室が中止になり、おうち時間をより豊かにしてもらうために、手に入りやすい材料を使用した簡単料理を提案し、レシピを郵送している。今後も男性が取り組みやすい電子レンジ料理提案をしていきたい。

私は子供の頃から好き嫌いが多く、外食に行く際は嫌いな物を注文時に抜いてもらうなど、多くの野菜を避けてきました。しかし、少しでも多くの物を食べられた方が食事のパターンが増えたり、選べる楽しみに繋がるのではないでしょうか。そこで、ゼミでは苦手な食べ物を食べられるようになれた時の喜びを子供に知ってもらいたい、という思いで料理教室を運営しています。6月から始まる料理教室では、子供が苦手とする野菜の個性を残しつつ、調理法や食材の組み合わせを工夫して食べやすくし、その野菜の特徴も伝え「1口でもいいから食べてみよう」に繋がるような料理提案をしたいです。

「料理の楽しさを知り、食品ロスに関心を持ってもらう」を目的に奥嶋ゼミで料理教室を運営している。そこで、改めて食品ロス問題について調べ、自宅で食材の廃棄量計測や普段捨ててしまう部分の調理などの試作を行ってきた。6月から始まる料理教室では、「買い物・調理・片付け」に焦点を当て、各段階でできる食品ロス対策の例をいくつか挙げ子どもたちが調理だけでなく食生活全体を通して考えていけるように計画していきたい。また、食品ロスが生活に与える影響・SDGsを加えて伝えることで、未来の自分たちのために今できることを教えることもできるのではないかと考えている。

「料理の楽しさを知り、料理教室で学んだことを家でも活用してほしい」という思いを持って、子ども料理教室を運営しています。これまでの料理教室では「伝えきれない」という課題を感じ、加えてコロナ禍で開催が困難な状況から、家でも教室を体感できるように料理動画を作成することとしました。6月からは今年度の料理教室がスタートします。今後も対面で伝えきれない情報を詰め込んだ動画を作成し、予習復習として活用できる、ひとつの教材として機能させようと考えています。例年とは異なった状況にあるからこそ、子ども料理教室でも料理を伝える新しいカタチを工夫していきたいと思います。

自宅で過ごす機会が増え、私は薬膳の勉強をはじめました。薬膳は馴染みがなく、珍しいと感じる人が多いと思います。しかし、スーパーで購入できる野菜などの身近な食材も薬膳なのです。私が学んだ薬膳の持つ様々な力や良さをゼミ活動の場である男性料理教室の受講者にも伝え、気軽に薬膳と向き合い、魅力を知ってほしいと感じました。また、受講者にはお酒が好きな方が多いので、お酒に合う旬の食材を使った料理を考え、提案しています。現在は料理教室が運営できていませんが、提案したレシピを郵送し、おうち時間を少しでも豊かにしていただくための取り組みをしています。

青黄赤白黒という言葉を知っているだろうか。青黄赤白黒は和食の盛り付けの基本の色づかいの１つである。この５色が上手に使われている料理は、とても美しく、美味しく見えると言われている。私は子どもたちに、料理を美味しそうに見せる1つの要因は盛り付けであることを知ってほしいと思い、ゼミでは子ども料理教室を運営している。これまで、一つの料理に青（緑）含む3色以上の料理の試作を自宅で行ってきた。6月から始まる料理教室で「この料理美味しそう！作ってみたい！」と思ってくれる料理を提案するために、色の組み合わせについて日常で使用頻度の高い食材を中心に検討していく。

ゼミでは、「コロナ禍で増加したおうち時間を、食を通じて豊かにしてもらう」ことを目指して、中高年男性を対象にした料理教室を運営している。その中で、私はお酒を使用したスイーツのレシピ提案、お酒×スイーツをテーマとすることとした。3～5月までは、スーパーやコンビニで手に入りやすいお酒を使用した赤ワインアイス、日本酒ゼリー、ウイスキーを使用したバラのアップルパイのレシピ提案を行った。今後は、受講者の好きなお酒を使用したスイーツのレシピ提案を毎月紹介する料理に沿った形で行い、飲料としてのお酒以外の楽しみ方と新たな魅力を伝えていく。

子供料理教室の目標は「料理教室の楽しさを知り、料理教室で学んだことを家で活用しよう‼」である。運営中、毎月作成するレシピブックを子供たちが料理中に汚したり、忘れて帰ることに遭遇した。また、健康的な食習慣の重要性を納得させ、実行を促すことは時間・知識不足などにより難しいことが文献からわかった。そこで、家族で学べる食育ツールとして、料理教室に連動したホームページを作り情報発信したいと考えた。料理教室のレシピはもちろん、月ごとに料理の特集をしたり、食材の情報や栄養に関することなど保護者の方々にも知ってほしい情報を発信し、家庭でも活用してもらいたいと考えている。