令和3年度 食文化栄養学実習

衛藤久美ゼミ■国際協力学研究室


惣菜と焼菓子のお店で子ども食堂を開く

将来友人と惣菜と焼菓子の店を経営し、かつ子ども食堂を開きたい。本実習の目的はそのための準備をすることだ。主に友人は惣菜、私は焼菓子を担当する。まず店舗経営に関して勉強し、コンセプトの検討、ロゴやHPの作成を行った。焼菓子は毎日のおやつや手軽な贈り物になるものを想定し、安価にしたいと考えている。販売予定の焼菓子の賞味期限実験を行った結果、ほとんどのお菓子が4週間後までおいしく食べられることが分かった。さらに、子ども食堂の活動に参加し、子ども食堂を必要とする人々の現状把握に努めた。今後は店舗経営に関する勉強をさらに進め、焼菓子の種類も増やしていく予定だ。

楽しみながら学ぶ食育

本実習の目的は、子どもが楽しく学べる食育プログラムを作成し、実施することである。楽しく学べるよう、クイズやおもちゃを用いる。対象年齢は小学校中学年で「食事を残さず食べる子どもを増やす」ことを行動目標とし、全3回の食育プログラムを考案中である。第1回と第2回は「食べ物に興味を持つ」ことを学習目標に、野菜と果物、肉と魚について子どもが学習する。第3回は「苦手・嫌いな食べ物を減らす」ことを学習目標に、これまで学んだことを踏まえてオリジナルのカードを作成し、学習者同士で問題を出し合う時間を設ける。今後はプログラム内容の改善と実施に向けた教材等の準備を行っていく。

野菜おやつを楽しくクッキング
~野菜嫌いを克服して食べ残しを減らそう~

子どもの食べ残しを減らすために、子どもが嫌いな野菜を克服し、親子で楽しんで作れる「野菜のおやつ」レシピを考案することを目的とした。子どもが嫌いな野菜を文献で調べた結果、ピーマン、トマト、ネギが上位にランクインしていたため、これらの野菜を中心に使用することとした。レシピを考える際には、親が子どもに野菜を食べてもらうために行っていることを参考にした。また、食感を少しずつ変え、STEP1~3に分けてレシピを考え、段階的に嫌いな野菜を食べられるようになることを目指す。今回はピーマンを使ったおやつレシピを考案した。今後は他の野菜を使ったレシピを考案していく。

食×童話
~映画のワンシーンを食で表現~

知り合いの偏食の子に、ビーツを使いチェシャ猫をイメージした料理を作ったら、「まだちょっと嫌いだけど、楽しかったから食べられたよ」と言ってくれた。この経験から、本実習の目的は「楽しくておいしい・自分でも作ってみたい」など思えるような食を童話と関連付けて提案することである。対象は大人とし、旬の食材や大人が嫌いな野菜を使った料理を提案することとした。これまでに、夏は「アラジン」秋は「美女と野獣」の映画を取り上げ、表現したいワンシーンの料理を作った。作った料理は家族からのフィードバックやゼミ生の意見を基に改善を繰り返している。今後は冬と春の料理を作る予定である。

知って実践、フレイル予防
〜楽しく、健康で、充実した生活を〜

本実習の目的は、高齢者にフレイルの予防法を知って実践してもらうための情報を発信することである。フレイルの予防法は大きく「栄養」「運動」「社会参加」の3つに分けられる。文献調査の結果、栄養は多様な食事(バランスの整った食事)を心がける、歯の数や口腔機能を維持する、運動はウォーキングなど自分にあった運動方法を見つけて続ける、社会参加は趣味など積極的に外に出かけることが大切であることがわかった。また、対象者を前期高齢者に絞ることにした。今後はバランスの整った食事のレシピを考案し、フレイルの予防法を対象者に発信するためのリーフレットを作成する予定である。

SDGsできることから始めよう!
プラスチックごみ削減に向けて

私は授業で知ったSDGs(Sustainable Development Goals)の目標14「海の豊かさを守ろう」に関心を持った。本実習はプラスチックごみを理解し、プラスチックごみ問題解決に向けて工夫できることを検討することを目的とした。まずプラスチックごみを理解するために文献調査を行い、世界のプラスチック生産量は約4億トンでそのうちの36%を使い捨てプラスチックが占めており、自然分解が困難なことが分かった。この問題を自分事とするため、自身の1週間分のプラスチックごみを記録した。今後は記録を踏まえプラスチック削減のための工夫を検討する。