令和2年度 食文化栄養学実習

山下史郎ゼミ■フードマーケティング研究室

アニメシ!
アニメーションにおける食表現の研究

 アニメーションで描かれる食事シーンを見て、美味しそうと思う人は多いと思います。しかし、アニメは絵と音で表現されるもので、料理の味も香りも分かりませんし、実写動画に比べてもその再現性は低くなります。それならどうして美味しく見えるのか?ここでは、アニメーションにおいて料理を美味しく見せる要素は何か考えていきます。まずアニメの食シーンを幅広く集めデータベース化しました。その中で美味しく見せるために必要と思われる要素を6つ私なりに仮定しました。「料理のビジュアル」、「料理の温度感」、「食べるシチュエーション」、「料理に対する言及」、「キャラクターのリアクション」、「音」です。そしてそれに加え、チーズがのびたり、自分より大きいお肉にかぶりついたりなどのアニメーション的表現が重要であると考えます。現在は料理ごと、特に“ラーメン”のシーンを重点的に集めデータベースの作成を行っています。その他の食シーンも順次、データベース化する予定です。また今後、集めた食シーンをもとに仮説の検証、アニメーション制作会社の訪問、アンケートの実施を予定しています。

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