守屋亜記子ゼミ■食生活文化研究室
炭火でご飯をつくる
~七輪を使った生活~
私は七輪や炭火を用いた調理が趣味である。しかし、この魅力を誰かに伝えるとなると「炭火で焼くから美味い」など、情緒的で漠然としか伝えられないことに気づいた。そこで、七輪や炭火を用いた調理の魅力を根拠を持ってしっかり伝えられるようになりたいと考えた。
本研究の目的は、IHなどデジタルな調理が定着しつつある今、炭火というアナログな熱源や七輪といった道具で調理する知恵と技の可能性を見直すことである。
事前調査として、実際に七輪と炭火で一日三食の調理をした。結果として、自分の目や耳で食材や火加減を確認し、その都度調整する必要があるとわかったことから、東京都大田区の炭ギャラリー及び東京都稲城市の稲城炭焼き倶楽部でフィールドワークを行った。その結果、炭には白炭と黒炭の2種類があり、性質・用途に違いがあることがわかった。また、火おこしをする際、炭に火がつく前は熱を分散させないよう、なるべく炭をいじらないことが重要であった。さらには、炭焼きが自然環境を保全する循環サイクルの中にあることもわかった。
今後は七輪生活の期間を伸ばし技術を高める。また、七輪や炭火を用いた調理の魅力をwebで発信する予定だ。