令和2年度 食文化栄養学実習

平野覚堂ゼミ■ビジュアル・コミュニケーション研究室

地味スイーツの可能性

 お菓子はキャンバスのようである。お菓子の周りにデコレーションをすれば、そのお菓子はどんな表現も可能となる。では、デコレーションをしないと表現は不可能なのか?ここでは、周りにクリームなどでデコレーションを施していない、焼き上がったままの姿のお菓子のことを地味スイーツと称し、そのスイーツの表現の可能性を探る。
 地味スイーツの例としてパウンドケーキやシュークリームを挙げる。これらは簡単な作り方のように見えて、実はそうではない。混ぜ方・型の詰め方・水分量で出来が変わってくる。シンプルだからこそ細かな部分が完成度に影響を与える。作品を作っていく中で、そういった奥深さも知ってもらいたい。
 表現するテーマは季節である。地味スイーツの大本の見た目は変えず、味や断面などで季節感を出していく。その際、使用する地味スイーツの種類は限定しないこととする。
 今後は春・夏・秋・冬の4つを表現した地味スイーツを考え、試作品を作っていく。また、状態のいいお菓子の出来上がりは、どのような条件(水分量や焼き時間など)が揃った上で完成するのかも見ていきたい。

 ← ゼミ別テーマ一覧に戻る