令和2年度 食文化栄養学実習

平野覚堂ゼミ■ビジュアル・コミュニケーション研究室

NEW! こんにちは、カクテル

 カクテルの見た目や味わいは、カクテルをのむときに知ることができる。一方、カクテルの歴史や意味合いまでは、カクテルをのむときであってもなかなか知る機会がない。   何度か、私のなかでカクテルの印象が変わったことがあった。例えば、コスモポリタンが「国境を超えて」という意味合いであることを知ったとき。モヒートには「魔術、麻薬の虜」という意味合いが隠されていることを知ったとき。これらは、カクテルに対しての想像を深めてくれて、カクテルを素敵なものへと変えてくれた。そして本実習では、そのような、カクテルの歴史や意味合いを感じ取れる媒体をつくりたいと考えた。  媒体としては、香りを用いることにした。嗅覚は、五感のなかでも唯一、感情や記憶を司る大脳辺縁系という部分と結びついている。そのため、香りを用いて、カクテルの歴史や意味合いから得たイメージと、香りの持つ質感や性格とをあてはめていく。人間の感情や記憶とつながりの深い嗅覚に訴えかけることで、カクテルに対しての想像が広げられるのではないかと考えた。  今後は、調香した香りを使って、カクテルの歴史や意味合いをより深く伝える方法を模索していく。

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