平口嘉典ゼミ■食料・地域経済学研究室
Farm to Table
～川越産農産物を使用したレシピ提案～
食料自給率の低下や後継者不足など日本の農業は幾つもの問題を抱えている。しかし、生産者と消費者を繋ぐサービスの流行や健康志向の高まりから、農業への関心は高まっている。本実習の目的は、地場農産物を使用したレシピ提案を通して地域振興を行うことである。私は、川越総合地方卸売市場でのインターンシップや、地元企業の方々との交流を通して、川越市の食と農業に関心を持った。川越産の農産物をより多くの人に食べてもらい、農業者と飲食店、そして消費者を繋ぎたい。
川越市の農業の課題としては、他の国産品との差別化や情報発信不足などが挙げられる。一方で、全国有数の産出額を誇るサトイモや知名度の高いサツマイモといった武器もある。地産地消に関心のある農業者、消費者は一定数おり、川越産農産物を使用したメニューを提供する市内飲食店が両者を結びつける存在となる。これら三者に関わることは、川上から川下までに携わることにもなる。川越産農産物の特徴を生かしたレシピの提案によって、美味しさだけでなく安心・安全・新鮮も消費者に届けたい。今後は、地場農産物調達事業の事例の調査、市内飲食店へのレシピの提案を進めていきたい。
