令和2年度 食文化栄養学実習

根岸由紀子ゼミ■栄養科学研究所

自家製酵母パンの可能性

 近年個人の趣味または娯楽の一種として家庭でもパンを焼く人が増え、出版物も多く見かけます。またSNSを通じて多く見かけるようになりました。天然酵母を使用したパン屋が増えているなか、私は家庭でも憧れのパンを作ることが出来たら!という想いから自家製酵母に着目しました。天然酵母の定義は自然界に生息している野生の酵母菌を指し、果実や穀物で自然に培養された天然酵母には、様々な種類があり、それぞれに特性や個性的な味わいが生まれます。そこで私たちの生活のなかにある食材を用いて一から酵母を育て、自家製酵母パンの可能性や酵母の奥深さや魅力を紹介しお伝えします。
 今回起こした酵母はミニトマト、酒粕、ヨーグルトの三種類です。ミニトマトであれば、家庭の冷蔵庫にもある一品だと考え、またトマトの甘みや香りが残っているので、フルーティーで酵母液を豊かにしやすいため選びました。酒粕は酒粕特有のほんのりとかおるパンにするためにスーパーでも簡単に入手できる酒粕を選びました。ヨーグルトは乳酸菌が酵母を増やしやすい環境を作り、パンの材料に含まれるたんぱく質を柔らかくし、乳酸の酸味も美味しく、独自の食感がでるため選びました。

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