令和2年度 食文化栄養学実習

田中久子ゼミ■公衆栄養学研究室

食育から実践へ
~小学生の朝ご飯の実態~

 昨年の11月に、小学生を対象とした料理教室に参加した。その際に小学生の朝食事情についてとても気になった。参加者に聞いてみると朝食を食べていない子は7割だった。
 そこで文献調査を進めると、農林水産省のHPには、朝ご飯を食べない小学生は増加していることが示されていた。また、食べない理由として挙げられるのは、時間がない、食欲がないが7割を占めていた。朝食欠食と体のだるさの関係について(平成12年度児童生徒の食生活等実態調査)では、ほとんど食べないと回答した児でだるさをいつも感じるのは23,8%、週4-5日食べていないでは19.6%、週2-3日食べないでは15.6%、必ず食べるでは8.5%となっている。朝食の摂取頻度でこれだけの差が出るということが分かっている。さらに、第2次坂戸市健康なまちづくり計画中間年次計画のライフステージ別の行動目標では、小学生は学齢期に当たり、3つの目標の中に朝食をしっかり食べるということが記されている。このような調査結果から、朝食を食べることは大切さが確認できた。
 この結果を受け、小学生自身が毎日作れるような朝食メニューの提案を行いたいと考えている。

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